綿原芹の作品一覧

「綿原芹」の「うたかたの娘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • うたかたの娘
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時代を思い出し、並外れた美しさで目立っていた水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。「私、人魚かもしれん」幼い頃に〈何か〉の血を飲んだことで、大病が治り、さらには顔の造りが美しく変化したのだと――。

ユーザーレビュー

  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    導入部こそガツンとした恐怖物語なのかと思わせてくれたが、その後にやって来たのは古来から続く呪いと宿命の物語だった。だからと言って本作が退屈かと問われれば答えは否、終章まで余すところなく楽しんだ。
    怖い話ではあるが、「女」を巡る話でもある。美醜も出てくればねっとりとした執念の話もある。果たしてこれは現実なのか、あるいは誰かの妄想か危険な異界か。悪夢のメリーゴーランドはゆっくり、ただしひたすらにグルグルと回り続けるのだ。

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    2025年11月09日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を福井県出身の方が受賞したというのでさっそく読んでみました。人魚をテーマに4編の作品がつながっているオムニパス形式を取った1冊。これが面白い設定で一気に読みました。ミステリもホラーもそう感じることはなかったですが、設定そのものがなんとなくホラーかな。リトルマーメイドに比べたらホラーぽいかもしれません笑
    3章が面白く4章で人魚の過去が分かる構成もよかったので、次回作にも期待したいところです。

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    2025年10月26日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    読み進めやすく面白かった。
    この話のジャンルは何?ミステリー?ホラー?ファンタジー…ではないな。
    他の方の感想で4話目は賛否あるだろうと書かれていたが、わたしは好きだ。好きというと語弊があるかもしれないが、話としてしっくりきた。
    1.あぶくの娘
    2.にんぎょにんぎょう
    3.へしむれる
    4.鏡の穴
    結局 神田先輩はいい人だったんだろうか…

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    2025年11月16日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    四編目はたぶん評価がわかれます。同じ人魚でもアンデルセンとは大違いです。ファンタジーの考え方が違います?

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    2025年11月13日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    人魚の話と聞いて興味が湧いて、手に取りました。
    人魚伝説のある、とある港町。人魚の肉を食べると美人になれる?人間の美醜についての話が多くて、まぁ確かに美しい方が得だよなと思った。人魚伝説ではあるが実際に人間と同じように生きている人魚が登場してファンタジーのような、でもホラーというかサスペンスというか。四つのお話だけど、少しずつ繋がっていて最後まで読むと人魚伝説が何なのかわかる。言葉で説明するのは難しいけど面白い視点の本だった。


    人魚は美しい。その美しい人魚の肉を食べると美しくなれるという。しかし実際には自分が美しくなるのではなく、その人魚に自分の体を乗っ取られてしまうのだ。人魚は次から次へ

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    2025年11月02日

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