町田尚子の作品一覧

「町田尚子」の「ひげよ、さらば」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ひげよ、さらば 上
    4.6
    1~3巻1,650円 (税込)
    記憶喪失の猫、ヨゴロウザがいきついたのは猫たちが住むナナツカマツカの丘。あまたの敵から身を守るべく、群れない猫をまとめる理想に向かう片目に出会う。そこから猫たちの骨太な叙事詩が始まった。名作長編・三分冊の上巻。

ユーザーレビュー

  • ひげよ、さらば 上

    Posted by ブクログ

     本作品は、上野瞭さんの名作長編小説(1982年発行)で、宮部みゆきさんが「児童文学の極北」と紹介しています。1984年に人形劇としてNHKで放送、最近舞台化にもなっているようです。
     本書は2023年に発行された三分冊の新装版。3冊並べると1枚の絵が完成する町田尚子さんの装丁画が魅力的です。

     さて上巻(はじまりの巻)です。記憶喪失のヨゴロウザが、猫の集落「ナナツカマツカ」に辿り着くところから始まります。理想を掲げる片目に拾われて相棒となり、勝手気ままに暮らす猫集団のリーダーに祭り上げられていきます。

     ヨゴロウザは思慮深く、リーダーは必然だったのか? 仕向けた片目は何者なのか? 記憶喪

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    2025年12月01日
  • ひげよ、さらば 上

    Posted by ブクログ

    推しの町田尚子の絵があるというだけで借りた本。40年ほど前に人形劇としてNHKでテレビ放送されたらしい、児童文学小説の大長編である。
    町田尚子の絵を得て蘇ったとある。全3巻の上。
    記憶を失った猫、ヨゴロウザを主人公とする大冒険譚というか、妙に哲学的な思考もする猫たちの群像劇であり、面白い。

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    2025年10月08日
  • ひげよ、さらば 下

    Posted by ブクログ

    589ページ
    10月5日〜10月20日

    ヨゴロウザは、気づいたときには池の縁にいた。そこで片目と出会い、犬たちとの縄張り争いに巻き込まれる。時には片目の相棒として、時には猫たちのリーダーとして、そして一匹の猫として自分の弱さと向き合うヨゴロウザ。犬たちとの闘いを制したあとに訪れたのものは…

    読み応えがあった。絵本だと思って予約したのに、分厚い文学書が予約本の棚にあるのを見つけた時には、何かの間違いかと思った。猫の描写がかわいらしくて、それでいてケンカやケガの様子が生々しく描かれてもいた。少しずつ物語に引き込まれていった。なぜヨゴロウザが記憶をなくしていたのかがラストでわかり、エピローグでは

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    2024年04月09日
  • ひげよ、さらば 上

    Posted by ブクログ

    町田尚子さんの絵が好きなので装丁に惹かれて読んだ。3巻まとめて一枚の絵になるので何度も並べて眺めた。
    読みながら登場してくる猫をこれがヨゴロウザだな、これは歌い猫?と確かめながら眺めた。
    中央の茶色の猫は初め黄金猫かと思ったけど、さがし猫が正解なのでしょうね

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    2023年06月12日
  • ひげよ、さらば 上

    Posted by ブクログ

    町田さんの表紙に惹かれて、新版を読むことに。上巻は、まだ序盤。はじめ、登場する犬や猫やネズミの名前を覚えきれなくて、物語に入るのに時間がかかった。後半で、物語が動き出し、なにやらたくらみのある感じが、先は先へと読み進ませる。いいところで、次巻へ。主人公のヨゴロウザの記憶は戻らないままで、不安感いっぱい。
    長い物語だけれど、後半まで読み進めることができれば、面白さを感じられると思う。
    人形劇で放映されていたし、舞台劇もある。1980年代に出版されている、骨太の物語。
    中学生以上

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    2025年07月27日

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