町田尚子の作品一覧

「町田尚子」の「ひげよ、さらば」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ひげよ、さらば 上

    ひげよ、さらば

    小説・文芸

    4.6
    1~3巻1,650円 (税込)
    記憶喪失の猫、ヨゴロウザがいきついたのは猫たちが住むナナツカマツカの丘。あまたの敵から身を守るべく、群れない猫をまとめる理想に向かう片目に出会う。そこから猫たちの骨太な叙事詩が始まった。名作長編・三分冊の上巻。

ユーザーレビュー

  • ひげよ、さらば 中

    Posted by ブクログ

    犬達との争いの場面がリアルで様子が見ている様に感じられました。戦いに目覚めて傷をおったヨゴロウザが猫のリーダーとしての変貌ぶりにびっくりしました。

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    2026年03月29日
  • ひげよ、さらば 下

    Posted by ブクログ

    猫と犬やねずみとのかかわり方や戦いの気持ちの表現が上手で引き込まれていきました。猫の世界もリーダーになったらたいへんですね。最後は予想外の展開にびっくりしました。ヨゴロウザが無事に過去の事を思い出せて良かった〜。

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    2026年02月26日
  • ひげよ、さらば 下

    Posted by ブクログ

     下巻(むすびの巻)です。いやいや堪能しました。やはり"児童文学の極北"、傑作でした。最終巻はもはやレビューは不可です(放棄?)。あぁしばらく引きずりそうです。ぜひとも再脚光を浴びてほしい作品でした。

     本当の闘いとは? 猫は共同体を作り得るのか? 猫の丘の結末は? ヨゴロウザの記憶は蘇るか? ひげが象徴するものは何? 全てが回収され、驚愕の終焉を迎えます。そしてエピローグの余韻と無情感…。

     ぜひ本作を読んでいただき、本作の"凄み"をご自身で確かめていただきたいと思います。きっと深く考えざるを得ない部分が多々あると思います。3冊計36章、1,100ページの長大さは苦になりません。それだけ惹き込まれますから…。

     井上ひさしさんの名言「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに 書くこと」が、本作に見事に合致します。(終盤は愉快ではありませんが…)

     とてつもない深い意味をはらんだ内容、その語り口は、きっとあなたの心に(猫だけに)爪痕を刻むでしょう。児童書の域を軽々と超えるこの作品の素晴らしさを、ぜひ多くの方と共有したいです。

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    2025年12月05日
  • ひげよ、さらば 中

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     中巻(つなぎの巻)です。な、なんということでしょう! 上巻以上にハードボイルド色が強まり、え、これ児童書だよね? と心配になるほど、物語は思わぬ展開を見せ、さらに深まっていきます。

     ヨゴロウザは、偵察目的で犬の縄張りに「片目」と潜入しますが、驚きの展開となります。ヨゴロウザが自らの力で何度も死闘をかいくぐり、血が沸き立つ経験を通して変わっていくのです。「片目」との相棒関係にも亀裂が入ります。

     明らかに中巻の肝はヨゴロウザの変容で、本当に凶暴化したのか、無理に自我と戦っているのか…。ヨゴロウザの中のもう1匹の心の声が葛藤として聴こえます。内省的なヨゴロウザゆえに、その変貌ぶりに読み手も怖く苦しく感じて仕方ありません。

     さらに、集団と個人の関係やヒエラルキーといった重厚なテーマの基、著者は猫のかぶりものの下に見える人間の闇へ焦点を当てようとしているのでしょうか。だんだん、すごいものを読んでいる気になってきます。

     そしてナナツカマツカの丘で、(犬の侵入を防御し、猫の連帯のため)闇堕ちしたような非情なヨゴロウザの恐怖政治が始まります。中巻では、老いや血、死などの生々しい描写が増えた印象で、先が読めないばかりか、強烈に惹きつけられる磁力を感じ、目が離せません。いい意味で読むほどにだんだんヤバくなってくる感じです。
     猫たちの叙事詩は最終・下巻へ続きます。

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    2025年12月03日
  • ひげよ、さらば 上

    Posted by ブクログ

     本作品は、上野瞭さんの名作長編小説(1982年発行)で、宮部みゆきさんが「児童文学の極北」と紹介しています。1984年に人形劇としてNHKで放送、最近舞台化にもなっているようです。
     本書は2023年に発行された三分冊の新装版。3冊並べると1枚の絵が完成する町田尚子さんの装丁画が魅力的です。

     さて上巻(はじまりの巻)です。記憶喪失のヨゴロウザが、猫の集落「ナナツカマツカ」に辿り着くところから始まります。理想を掲げる片目に拾われて相棒となり、勝手気ままに暮らす猫集団のリーダーに祭り上げられていきます。

     ヨゴロウザは思慮深く、リーダーは必然だったのか? 仕向けた片目は何者なのか? 記憶喪失の謎も含めてミステリー色や不穏感も感じさせます。
     さらに、個性的な猫たちとの哲学的な会話が、簡潔な文体と客観的な描写で奥深く感じられ、とても児童書とは思えません。

     なにせ猫だけに、いや猫だけど一匹狼的な輩が大半で、ある意味ハードボイルドタッチな側面も伝わります。そんな中で、縄張りや猫どうしの関係性など、社会性を重視した問題をも掘り下げている気がします。
     上野瞭さんの哲学が根幹にある証なのか、思いの外骨太な猫たちの叙事詩です。中巻へ続きます。

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    2025年12月01日

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