【感想・ネタバレ】ひげよ、さらば 下のレビュー

あらすじ

リーダーとして揺れ続けたヨゴロウザに、犬たちとの最後の決戦が迫る。ほんとうの戦いとは? 相棒・片目が向かったものは夢だったのか現実だったのか。そして猫たちの骨太な叙事詩は結ばれていく。名作長編・三分冊の下巻。

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Posted by ブクログ

589ページ
10月5日〜10月20日

ヨゴロウザは、気づいたときには池の縁にいた。そこで片目と出会い、犬たちとの縄張り争いに巻き込まれる。時には片目の相棒として、時には猫たちのリーダーとして、そして一匹の猫として自分の弱さと向き合うヨゴロウザ。犬たちとの闘いを制したあとに訪れたのものは…

読み応えがあった。絵本だと思って予約したのに、分厚い文学書が予約本の棚にあるのを見つけた時には、何かの間違いかと思った。猫の描写がかわいらしくて、それでいてケンカやケガの様子が生々しく描かれてもいた。少しずつ物語に引き込まれていった。なぜヨゴロウザが記憶をなくしていたのかがラストでわかり、エピローグでは年老いたヨゴロウザも描かれていて、老いるまで生きていてくれたのだという安堵感と嬉しい気持ちで読み終えることができた。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

話は猫の話だけれど、人間社会にも通じるような内容。他人とは完全にはわかり合うことができないということ?児童書だが、子供が読むと感じ方は違うのか興味深い。

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2025年06月10日

Posted by ブクログ

3巻を通して思ったのは、「これ、児童文学⁈」
騙し騙され、隠し事やはかりごとはあるし、リーダーという責の孤独さからマタタビに酔い潰れたり、とそのまま人間社会に当てはめてもいいような内容。片目の最後はこれでよかったのかと、消化不良のような思いもあるが、ひょっとすると片目は、ヨゴロウザが記憶喪失になった原因を知っていたのかもしれないと言う考えも捨てきれない。我が家にも猫がいるが、時々、こいつはなんでもわかっているんじゃないのか?と思う時がある。いつもは寝てばかりだけども。
本編とは別に、犬と猫の習性の対比も面白かった。猫は、やっぱり犬とは相当違う生き物だ。

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2025年10月30日

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