作品一覧

  • ちょんまげ手まり歌

    ちょんまげ手まり歌

    小説・文芸

    3.5
    1巻990円 (税込)
    そこは「やさしい殿さま」が支配する「やさしい村」。 しかしある日、村の人々はその暮らしに疑問を持ち……。 日本児童文学の歴史を変えた、ディストピア×時代小説(初刊1968年)。 多くのリクエストを受け、待望の復刊です。 〈カバーイラスト〉小宮りさ麻吏奈 〈カバーデザイン〉真田幸治 〈解説〉蛙坂須美 *** かつて少年少女読者に戦慄をもたらした、児童文学の異色名作を復刊する中公文庫のラインナップ 鈴木悦夫『幸せな家族』(2023年9月) 那須正幹『屋根裏の遠い旅』(2025年12月) に続く第3弾!
  • ひげよ、さらば 上

    ひげよ、さらば

    小説・文芸

    4.6
    1~3巻1,650円 (税込)
    記憶喪失の猫、ヨゴロウザがいきついたのは猫たちが住むナナツカマツカの丘。あまたの敵から身を守るべく、群れない猫をまとめる理想に向かう片目に出会う。そこから猫たちの骨太な叙事詩が始まった。名作長編・三分冊の上巻。
  • 目こぼし歌こぼし
    値引きあり

    目こぼし歌こぼし

    小説・文芸

    -
    1巻330円 (税込)
    下級武士の息子・足柄七十郎は、ふとしたことから、城下の居酒屋「とろろ」で起きた、不可解で恐ろしい殺人事件にまきこまれた。事件の渦中におかれ、謎の古地図をふところに、仇討ちに出た七十郎は、藩の非人間的な搾取のからくりを知る――人間が真に人間らしく生きる自由と平等の問題を追求した、意欲的な長編時代小説。

ユーザーレビュー

  • ひげよ、さらば 中

    Posted by ブクログ

    犬達との争いの場面がリアルで様子が見ている様に感じられました。戦いに目覚めて傷をおったヨゴロウザが猫のリーダーとしての変貌ぶりにびっくりしました。

    0
    2026年03月29日
  • ちょんまげ手まり歌

    Posted by ブクログ

    導入部から不穏な空気は充満している。
    ホラーは悲鳴を観客、あるいは読者の悲鳴にあげさせる事で成立するが、本作では真逆だ。その異様な世界観に呑まれ、必死に悲鳴が出ないように堪えていた。それだけ没入感が強いのだろう。
    児童文学というだけあって、平仮名を中心にした文体が異様な世界観を掘り下げ、まるで眼前で起きているかのように鮮烈に描写している。
    歪で、残酷で、わずかな情けや涙すらも凍りつく。やさしさを偽った残酷物語だ。
    これが長らく絶版で、ようやく復刻したというのだから嬉しい。手元にある事がもっと嬉しい。

    0
    2026年03月03日
  • ひげよ、さらば 下

    Posted by ブクログ

    猫と犬やねずみとのかかわり方や戦いの気持ちの表現が上手で引き込まれていきました。猫の世界もリーダーになったらたいへんですね。最後は予想外の展開にびっくりしました。ヨゴロウザが無事に過去の事を思い出せて良かった〜。

    0
    2026年02月26日
  • ひげよ、さらば 下

    Posted by ブクログ

     下巻(むすびの巻)です。いやいや堪能しました。やはり"児童文学の極北"、傑作でした。最終巻はもはやレビューは不可です(放棄?)。あぁしばらく引きずりそうです。ぜひとも再脚光を浴びてほしい作品でした。

     本当の闘いとは? 猫は共同体を作り得るのか? 猫の丘の結末は? ヨゴロウザの記憶は蘇るか? ひげが象徴するものは何? 全てが回収され、驚愕の終焉を迎えます。そしてエピローグの余韻と無情感…。

     ぜひ本作を読んでいただき、本作の"凄み"をご自身で確かめていただきたいと思います。きっと深く考えざるを得ない部分が多々あると思います。3冊計36章、1,100ページの長大さは苦になりません。それだけ惹き込まれますから…。

     井上ひさしさんの名言「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに 書くこと」が、本作に見事に合致します。(終盤は愉快ではありませんが…)

     とてつもない深い意味をはらんだ内容、その語り口は、きっとあなたの心に(猫だけに)爪痕を刻むでしょう。児童書の域を軽々と超えるこの作品の素晴らしさを、ぜひ多くの方と共有したいです。

    0
    2025年12月05日
  • ひげよ、さらば 中

    Posted by ブクログ

     中巻(つなぎの巻)です。な、なんということでしょう! 上巻以上にハードボイルド色が強まり、え、これ児童書だよね? と心配になるほど、物語は思わぬ展開を見せ、さらに深まっていきます。

     ヨゴロウザは、偵察目的で犬の縄張りに「片目」と潜入しますが、驚きの展開となります。ヨゴロウザが自らの力で何度も死闘をかいくぐり、血が沸き立つ経験を通して変わっていくのです。「片目」との相棒関係にも亀裂が入ります。

     明らかに中巻の肝はヨゴロウザの変容で、本当に凶暴化したのか、無理に自我と戦っているのか…。ヨゴロウザの中のもう1匹の心の声が葛藤として聴こえます。内省的なヨゴロウザゆえに、その変貌ぶりに読み手も怖く苦しく感じて仕方ありません。

     さらに、集団と個人の関係やヒエラルキーといった重厚なテーマの基、著者は猫のかぶりものの下に見える人間の闇へ焦点を当てようとしているのでしょうか。だんだん、すごいものを読んでいる気になってきます。

     そしてナナツカマツカの丘で、(犬の侵入を防御し、猫の連帯のため)闇堕ちしたような非情なヨゴロウザの恐怖政治が始まります。中巻では、老いや血、死などの生々しい描写が増えた印象で、先が読めないばかりか、強烈に惹きつけられる磁力を感じ、目が離せません。いい意味で読むほどにだんだんヤバくなってくる感じです。
     猫たちの叙事詩は最終・下巻へ続きます。

    0
    2025年12月03日

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