作品一覧

  • 遺言 ――対談と往復書簡
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    3.5
    東日本大震災後、自らの仕事の根本が揺らぐように感じた染織家・志村ふくみが、長年交流のあった作家・石牟礼道子へ手紙を送って始まった往復書簡。折しも、石牟礼は生涯最後の作品として新作能を構想しているところだった。作家と染織家が新しいよみがえりを祈って紡いだ次世代へのメッセージ。往復書簡と二度の対談、遺作となった「沖宮」を収録。
  • 人間国宝・志村ふくみ100歳記念《秋霞》から《野の果て》まで
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「心を熱くして生きなくて何の人生であろう」「紬織を芸術の域にまで高めた人間国宝の100年の色の物語」・人生をかけてきものに情熱を注いだ染織家の100年とは。・「植物のいのちをいただく」草木染の美しい色の世界をご紹介。・初めて織った「秋霞」から集大成の「野の果て」まで、大倉集古館で。開催された100歳記念展覧会をまとめた志村ふくみ作品の決定版!
  • 一色一生
    4.5
    1巻1,045円 (税込)
    染織家・志村ふくみは、数十年、さまざまな植物の花、実、葉、幹、根を染めてきた。それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が、色をとおして映し出されているのではないか。それは、人と言葉と表現行為と、根本的に共通する。芸術と人生と自然の原点に佇んで思いめぐらす深い思索とわがいのちの焔を、詩的に細やかに語るエッセイ集。
  • 一色一生

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    志村ふくみさんが織物を始めたころのお話、その後の経緯、出会った陶芸家や芸術家、母や兄のことなどがつづられ、人となりがとてもよくわかる。
    深い思索に裏付けられた文章もエッセイとして読み応え十分。見事。
    バーナード・リーチの文章の引用や、柳宗悦さんのことなども出て来る。興味深い。

    お母さんは素人ながらもともと織物をやりたかったという芸術家肌の方。2歳で養女に出したふくみさんが30歳を過ぎて一緒に織物をすることになるなど考えもしなかったという。
    お兄さんは絵描きで若くして亡くなった。
    芸術を志向する家系なのだなと感じた。

    印象に残った箇所。
    P31、32
    一つの色には別個の、その色にしかない確固

    0
    2016年10月28日
  • 一色一生

    Posted by ブクログ

    草木で染めて織る。志村さんはそのことを続けてこられた方です。
    本格的に染めと織りを始めたのは、三十歳を過ぎてから。結婚に失
    敗してからの再出発でした。我が子を養父母に預けてまで修業に打
    ち込み、染織に身を捧げ、ついには前人未到の境地を切り開いてゆ
    くまでになる。本書は、そんな志村さんの人生の過程を辿りつつ、
    染めること、織ること、つくること、生きることについて、彼女が
    折々で考えてきたことを綴ってゆきます。

    久々に再読したのですが、染め、織る中で紡がれてきた言葉の数々
    は、何度読んでも、読むたびに発見があるなと改めてその奥深さに
    感じ入りました。

    この3年間、福島県南相馬市の人々と共に蚕を

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    2015年12月26日
  • 一色一生

    Posted by ブクログ

    著者志村ふくみさんは、日本の染織家で、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)である。
    『一色一生』はその彼女が染織について静かに丁寧に語る随筆。本書は穏やかで優しい雰囲気に包まれているが、仕事にかけるひたむきな情熱が心に響いてくる。

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    2013年09月19日
  • 一色一生

    Posted by ブクログ

    四半世紀前、本当の恩師に頂いた本がこの1冊でした。草木染め作家の志村さんの誠実にそのモノの生を染めようとする姿勢に打たれました。いちめんのさくらの花びら広がります❤

    0
    2011年05月24日
  • 一色一生

    Posted by ブクログ

    たおやかで苛烈な文章。自然を人間の手で色として染め上げる、その格闘をわずかながら垣間見ることができる。素晴らしい本。

    0
    2011年05月21日

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