一色一生
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一色一生

1,045円 (税込)
731円 (税込) 12月25日まで

3pt

染織家・志村ふくみは、数十年、さまざまな植物の花、実、葉、幹、根を染めてきた。それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が、色をとおして映し出されているのではないか。それは、人と言葉と表現行為と、根本的に共通する。芸術と人生と自然の原点に佇んで思いめぐらす深い思索とわがいのちの焔を、詩的に細やかに語るエッセイ集。

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一色一生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    志村ふくみさんが織物を始めたころのお話、その後の経緯、出会った陶芸家や芸術家、母や兄のことなどがつづられ、人となりがとてもよくわかる。
    深い思索に裏付けられた文章もエッセイとして読み応え十分。見事。
    バーナード・リーチの文章の引用や、柳宗悦さんのことなども出て来る。興味深い。

    お母さんは素人ながら

    0
    2016年10月28日

    Posted by ブクログ

    草木で染めて織る。志村さんはそのことを続けてこられた方です。
    本格的に染めと織りを始めたのは、三十歳を過ぎてから。結婚に失
    敗してからの再出発でした。我が子を養父母に預けてまで修業に打
    ち込み、染織に身を捧げ、ついには前人未到の境地を切り開いてゆ
    くまでになる。本書は、そんな志村さんの人生の過程を辿

    0
    2015年12月26日

    Posted by ブクログ

    著者志村ふくみさんは、日本の染織家で、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)である。
    『一色一生』はその彼女が染織について静かに丁寧に語る随筆。本書は穏やかで優しい雰囲気に包まれているが、仕事にかけるひたむきな情熱が心に響いてくる。

    0
    2013年09月19日

    Posted by ブクログ

    四半世紀前、本当の恩師に頂いた本がこの1冊でした。草木染め作家の志村さんの誠実にそのモノの生を染めようとする姿勢に打たれました。いちめんのさくらの花びら広がります❤

    0
    2011年05月24日

    Posted by ブクログ

    たおやかで苛烈な文章。自然を人間の手で色として染め上げる、その格闘をわずかながら垣間見ることができる。素晴らしい本。

    0
    2011年05月21日

    Posted by ブクログ

    染織家・志村ふくみさんによるエッセイ。

    ・一番始めに載っている書簡から、草木による自然染色へのこだわり、
     色に対する細やかな感覚が伝わってきました。
     かつての日本人はどれだけの色を区別する感性を持っていたのでしょうか。
     四十八茶百鼠。

    ・「豊かに貧乏してきた」弓ヶ浜(鳥取)の人々と、「心貧

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    著者の活躍していた時代は、民芸運動の最盛期。
    着物の織物は衰退を示す一方で、伝統文化を残し、さらに発展させるために尽くしてきた有名な人たちが出てきます。
    貧乏でも仕事一筋で生きてきた人たちの様子を垣間見て、仕事とは何か、人生とは何か、と自問自答させられました。

    0
    2013年09月24日

    Posted by ブクログ

    櫻色に布を染める為には、
    花びらではなく 花が咲く直前の桜の樹皮を使うそうです。

    自然への畏敬と、芸術への真摯な姿勢が描かれた
    エッセイ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    染織家、志村ふくみさんの本。
    ちょうどカラーの勉強をしている時に出逢い、手に取ったエッセイ本です。
    草花に対する、慈しみのこころが綴られている文章から滲み出ています。
    こころに余裕が無くなりそうになった時、ふと手にとりたくなる1冊。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    草木染めと言うのだろうか?藍染や草や木の命をもらって布に再び命を与える。色を生み出す工程は、人生を切り開くにも等しい。苦しみさえも喜びに変えて、試行錯誤の重なり。
    色の鮮やかさと同じくらいに文章に貫かれた言葉の色も艶やか。

    0
    2016年12月06日

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