ブライアン・クラースの作品一覧
「ブライアン・クラース」の「「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味」「なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ブライアン・クラース」の「「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味」「なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
帯にあるように「私たちは何もコントロールしていないが、あらゆることに影響を与えている」ということを、カオス理論をベースに、進化生物学や歴史から様々なエピソードを挙げて論じている。脳科学、行動科学の知見から、因果関係や物語を作り上げてしまう脳の仕組みを解説し、最終的には自由意志はないと結論している。記述は論理的で科学的な成果に基づいており、わかりやすく整理されている。それを踏まえて最終章では、偶発性や不確実性にゆだねて現在を享受することに重きを置くことを提案している。
最新の科学の知見が、仏教の縁起や「今を生きる」ということにつながるものと感じた。
また、著者の引用する書籍に、ニコラス・タレブ、
Posted by ブクログ
人は、その感情さえも所詮は脳内化学物質のやり取りでしかないのだから、つまるところアルゴリズムなのだ…テクノロジーの進歩とともに人もアルゴリズムの1つになってきている…という主張をどこかで見て引っ掛かりを覚えていたが、本書はこのモヤモヤをキレイに晴らしてくれた。全くもってアルゴリズムそのものだが、私たちの感情や行動は他人や周りの環境に何らか影響を与え、それがまた自分にも影響を与えるすごい複雑系なのだと。
だから、この世の全てはXだからYになるという単純な話ではなく、どこかに予測不可能な偶然性が常にひそんでいる。自己啓発のような人間の努力はもちろん大切だが、偶然性や複雑系によりアウトプットが変わっ