作品一覧

  • 大阪ことばの謎

    大阪ことばの謎

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    日本語学の泰斗にして役割語研究の第一人者が、文楽、落語、小説、漫才、インタビュー、マンガ、アニメ、ドラマ等の幅広い資料を参照しながら、ことばと文化をめぐる謎に正面から挑む。 一度キチンと知っておきたかった 「大阪ことば」のあれやこれや。 目からウロコとはこのこと! ほんまにほんまに。 ――万城目学(小説家、大阪府出身) ※カバー画像が異なる場合があります。
  • ヴァーチャル日本語 役割語の謎

    ヴァーチャル日本語 役割語の謎

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,386円 (税込)
    「そうじゃ,わしが博士じゃ」という博士や「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」としゃべるお嬢様.現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい,これを役割語と名づけよう.誰がいつ作ったのか,なぜみんなが知っているのか.そもそも一体何のために,こんな日本語があるのだろう?(解説=田中ゆかり)

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  • コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき

    コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,452円 (税込)
    「これながいきの薬ある.のむよろしい.」この台詞から中国人を思い浮かべる人は多いだろう.だが現実の中国人は今,こんな話し方をしない.近代の日中関係のなかでピジンとして生まれたことばは,創作作品のなかで役割語としての発達を遂げ,それがまとう中国人イメージを変容させつつ生き延びてきた.(解説=内田慶市)

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ユーザーレビュー

  • 大阪ことばの謎

    Posted by ブクログ

    アニメ・漫画『じゃりン子チエ』を見て以来、大阪弁が気に入った。そのため『大阪弁の秘密』などを読んだりしたが、本書は柔らかい題名に見えて、なかなかに学術的な内容となっている。大阪ことばの、ネイティブが表現するメロディアスなアクセントは、非関西人が真似るには難しいらしい。だから、エセ関西弁が見破られてしまうのだな~。京都弁が地方に広がった遠い過去。その後、明治に標準語が東京から広がる。方言周圏論を思い出した。大阪弁は進化しながら、方言の中心地として日本各地に影響を与えているのかもしれない……知らんけど。

    0
    2025年07月19日
  • 大阪ことばの謎

    Posted by ブクログ

    金水敏先生のご著書『大阪ことばの謎』を拝読しました!
    扱っているのは真面目な内容なのに、なぜだか笑ってしまう——
    大阪ことばが題材だからか?
    それとも金水先生の文体?
    おそらく先生の語り口が文字になっているからこそ、なんとも言えない面白さがあるのかもしれません。

    0
    2025年05月18日
  • コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき

    Posted by ブクログ

    フィクションの中国人の独特のあの口調を〈アルヨことば〉と定義し、その発祥から日本での定着と変遷を紐解いてゆく大変いい本でした。作者の先生が抗日映画からヘタリアまで追って言語学者目線で楽しんでるの面白かった。確認したら地政学ボーイズはしゃべってないですね。

    0
    2025年02月28日
  • 大阪ことばの謎

    Posted by ブクログ

    『くもをさがす』で、カナダの医師が関西弁で救われる感じがしたり、以前の職場で猜疑心の塊のような人が大阪転勤で人が変わったように丸くなって帰ってきたので、関西弁が気になっていた。

    読んでみてスッキリし、その偉大さに感服した。

    0
    2025年12月25日
  • 大阪ことばの謎

    Posted by ブクログ

    「大阪ことばの謎」のうち最大の謎は、近代以降方言の弱体化の中で、なぜ大阪ことばだけが全国の日本語話者に影響を与えるほどの力を持っているのか、とのこと。
    それを、語法やアクセント、大阪ことばの発達の歴史や、他の関西方言との関係、コミュニケーションの特質など、多彩な観点から解明していく。

    第一章で「大阪人のじゃべりはなぜ軽快か」とある。
    どんな話が来るのかと思ったら、オノマトペの使用が多いという特徴から話が始まっていく。
    三島・芥川(東京人作家)と織田作之助・上司小剣・今東光(大阪人作家)の比較をすると、1万字あたりの使用率に数倍~十倍弱の開きがある。
    そして、大阪人のオノマトペの使い方には、それを使うことでいきいきと伝わるが、削っても文意は通る用法(本書では「詳細オノマトペ」と名付けられる)が多いという。
    これを著者は大阪人のポジティブ・フェイス(相手との一体感を重視する傾向)、相手と体験を共有したいという大阪人の欲求に由来するもの、と説明していた。
    が、話はここで終わらない。
    東京ことばと違い、大阪ことばは繰り返し表現を好み、それをかなり高速で発音すること、打消の助動詞「ん」や撥音便による「ん」の多さなどと合わさって、独特のリズム感を生み出す、というのだ。
    正直、音楽のグルーヴ感がいまいちわからないリズム音痴の自分にはこのあたり、面白いけれど今一つ腑に落ちない感もある。
    大阪ことば(関西弁?)にはねっとりしたイメージもあるから。

    第2章では、大阪ことばの音楽性に関わるアクセントの特徴が扱われる。
    東京式アクセントの分類は、音の下がり目となる拍を数値にした「型」式だが、京阪式アクセントでは型に加え、単語の頭が高いか低いかで「高起式」「低起式」の「式」の区別が加わるという。
    ここ、もう少し知りたいと思ったところ。
    なぜ大阪ことばは「型」だけでは分析できないのだろう。
    ともあれ、大阪ことばがメロディアスであることはよくわかった。

    大阪弁と一口に言っても、摂津・河内・和泉の三つがあり、現代では摂津・河内の差はあまりなくなっているそうだ。
    非関西語圏で生きていると、そんなことも知らない。
    ただ、大阪弁には規範意識があまりないというところが興味深かった。

    漫画に見る「大阪弁・関西弁キャラ」の変遷は、著者の専門領域である役割語(人物像に結びつく言葉の使い方)にも関わる話題なのか?
    図々しい、騒々しい、がめついなど、あくの強いキャラを演出してきた関西弁が、近年は変化し、コミュニケーション力が高い活発なキャラクターと結びつくようになったそうだ。
    それは知らなかったし、将来も変化していくことが予想されるわけで、面白い。

    自分のことに関わってくることがらとしては、最終章で扱われる関西外の日本語話者の、関西弁へのまなざしがある。
    関西弁話者の楽しさ重視のコミュニケーションスタイルが、団塊ジュニア以降の、特に若い世代のコミュニケーションスタイルと共振して、関西弁が広がっているという話だった。
    自分の実感としては、関西圏の近くに住んでいるとはいえ、それほど関西弁にあこがれはない。
    東日本の震災後、関西出身のボランティアの方が、現地の方から警戒感を持たれたという話も本書に紹介されていたが、その気分がなんとなくわかる感覚を持っている。
    「どんくさい」などは関西弁オリジンだとは思わず使っていたかもしれない。
    むしろ、漫才の言葉が大阪弁一択でなくなってきているという変化がとても気になっている。

    0
    2025年11月09日

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