コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき

コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき

1,452円 (税込)

7pt

4.3

「これながいきの薬ある.のむよろしい.」この台詞から中国人を思い浮かべる人は多いだろう.だが現実の中国人は今,こんな話し方をしない.近代の日中関係のなかでピジンとして生まれたことばは,創作作品のなかで役割語としての発達を遂げ,それがまとう中国人イメージを変容させつつ生き延びてきた.(解説=内田慶市)

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コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    フィクションの中国人の独特のあの口調を〈アルヨことば〉と定義し、その発祥から日本での定着と変遷を紐解いてゆく大変いい本でした。作者の先生が抗日映画からヘタリアまで追って言語学者目線で楽しんでるの面白かった。確認したら地政学ボーイズはしゃべってないですね。

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    「アルヨコトバ」には少なからず侮蔑的意味合いが含まれていることには,幼い頃から「なんとなく」の感覚を持っていたけど,それが日本と中国を取り巻く近代史を中心に,それこそ,中国4000年の歴史への畏怖,裏返しとしての侮蔑…複雑で捻れた国家的,国民的感情が,世情や必要性と複雑に絡み合いながら誕生したコトバ

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    「これながいきのくすりある。のむよろしい。」といった台詞を聞くと多くの人が中国人を思い浮かべると思うが、そんな「アルヨことば」の来歴を探り、それと関連する戦前・戦中に満洲で用いられたピジン(境界語)である「満洲ピジン」や、中国の抗日映画などで日本人が話すピジン風のことばである「鬼子ピジン」についても

    0
    2024年11月26日

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