作品一覧

  • 空白の團十郎 ――十代目とその家族
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    1巻1,705円 (税込)
    十代目市川團十郎(本名・堀越福三郎)は、明治の名優・九代目市川團十郎の長女・實子の婿養子。「慶應」を出て銀行員として勤めたが、九代目の死後、30歳を前に歌舞伎の世界に身を投じ市川三升を襲名。1956年に75歳で亡くなる近くまで舞台に立ち続け、死後「十代目」を追贈された。これまで経歴に不明点が多く、はっきりと評価もされてこなかった十代目は。果たして「團十郎」の名跡に値しない人物だったのだろうか。「空白の團十郎」の生涯を、家族との関わりとともに描き出す。
  • 教養としての能楽史
    3.0
    能は退屈どころか、本当はとてつもなく面白い。700年におよぶ日本の伝統文化の蓄積があるからだ。太閤・秀吉や五代将軍綱吉は相当な能狂いだった、桃山時代までの能は今のおよそ2倍の速度で演じられていた、世阿弥の晩年はよくわからず、その著書『風姿花伝』は明治末年まで一般にはその存在すら知られていなかった――等々、能の歴史を楽しく学びつつ、日本の伝統芸能の本質も理解できる。日本人なら教養として知っておきたい、確かな史料に基づいた能楽史の入門書決定版。
  • 野村萬斎―なぜ彼は一人勝ちなのか―(新潮新書)
    値引きあり
    4.0
    野村萬斎は、今では子どもから大人までその名を知る人気俳優であり、演出家としても活躍する、狂言方・和泉流の能楽師。だが、多くの伝統芸能の役者の中で、なぜ彼だけがそうなれたのか。萬斎個人の軌跡、政官界から作家・永井荷風らともつながる華麗なる家系はもちろん、能・狂言の歴史を丁寧に紐解き、それぞれの流派の背景や、明治維新から戦後、そして現代までの流れをわかりやすく解説する。古典芸能の教養書。
  • チャットボットの教科書
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ■ コンピューターが自然な言葉を解釈し、自然な言葉で応答 □ 基礎の基礎から実装まで、チャットボットの最先端がわかる! チャットボットの導入が本格的に始まっています。ヘルプデスクやユーザーサポート、サービス向上や業務支援など、これまで人手に頼ってきた業務をコンピューターが24時間、より速く、大量にさばくことができるためです。サービスを提供する側にも、サービスを利用する側にもメリットがあるのがチャットボットということに気が付いた人が増えてきたのが、導入が本格的に始まった理由です。 これからますます導入が進んでいくことが予想される今、懸念されているのが、「チャットボットにくわしい人」が少ないこと。逆に言えば、今チャットボットのことをしっかり学び、実装のノウハウを身に付けておけば、エンジニアとして強力な武器になることは間違いありません。効果的なチャットボットを提案し、効率良く構築し、適切に運用する。そのためのスキルは、すでにWebアプリケーションのエンジニアとして活躍している人はもちろん、これからそうした分野でエンジニアリングに携わりたい人にとっても必ず役に立ちます。 ポストコロナ、ウィズコロナでチャットボットの需要はさらに高まることが予想されています。開発する側としても、導入する側としても、いち早く理論武装、スキルの獲得を目指し、チャットボットのエキスパートとして活躍することを目指しましょう!
  • 野村萬斎―なぜ彼は一人勝ちなのか―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    『なぜ彼は一人勝ちなのか』というサブタイトルに惹かれて。
    野村萬斎氏自身のことは勿論、能や狂言の歴史、野村家の歴史や果ては和泉流の宗家問題にまで言及。
    説明や家系図を見て、初めて野村萬斎氏と例のお家騒動の方がはとこなことに気付いた。
    比較されるのもやむなしか。

    後半は歴史的なお話がメインで野村萬斎氏自身の話は薄くなるが、彼に至るまでの背景や流れが分かって興味深かった。
    そして、改めて前半を読み返すと、感慨深くなるという。

    「終わりに」にもあったが、東京五輪、野村萬斎氏にやはり手掛けてもらいたかったなと自分も思った。
    特にパリ五輪のプロモを見た後だと余計に。

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    2022年11月04日
  • 教養としての能楽史

    Posted by ブクログ

    能の歴史を概観している本です。

    能についての解説書では、多くのばあい能の大成者である世阿弥に多くのページがあてられていますが、本書は700年におよぶ能の歴史の全体像を提示しています。とくに、豊臣秀吉や徳川綱吉が能に傾倒したことや、明治維新以降に幕府の庇護をうしなって苦境に陥った能が、天覧によって復権の手がかりをつかみながらも、その後の政治に翻弄されていったことなどが説明されています。

    巻末の「むすびに」で著者は、「能は、具象性を極限まで削ぎ落とし、抽象性の極致にある芸能だ」といい、そうした能の本質を理解する観客をそだてていくことが、これからの時代に能が受け継がれていくための道ではないかと語

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    2023年04月14日
  • 教養としての能楽史

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  能の成立と世阿弥
    第2章  太閤の能狂い
    第3章  武家式楽の裏側
    第4章  能の近代

    <内容>
    能をオーソドックスに知りたい人向けではない。タイトルを見て買ってはいけない。世阿弥も全然詳しく触れていない。どちらかというと、一般の人が知らない、秀吉や綱吉などの能狂いと、戦前の右翼・軍部系の能の題目にまで口を出したことを知ることができるところか?

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    2022年10月30日

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