中村雅之の作品一覧
「中村雅之」の「イヤホンガイドが教える ザックリ歌舞伎」「教養としての能楽史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
能楽を生まれから現在まで通観できる本ってそんなにない気がするからとてもありがたい。あまり専門的になり過ぎず読みやすいし。
神事としての翁、それを本芸とする者たちが余芸として始めたのが能。能には猿楽と田楽とあったが、田楽は二座だけで競争なくマンネリ化したのが原因で衰退したと考えられる。
義満と世阿弥で発展した能。風姿花伝の魅力。戦国時代には各地に下向し戦国大名を頼った能役者。秀吉の能狂い、3か月ばかりで少なくとも10曲は覚えた。禁中能という横紙破り。
能はかつてもっと軽快で、桃山時代の上演時間は現在の6割強だった。
武家式楽としての能と時の将軍による気まぐれ。ただ稀曲として埋もれていた名曲を掘り起こした綱吉。井伊直弼は能の曲を書いていた。町入能や勧進能。
能派と歌舞伎派で天覧を争った旧公家大名と元勲。海外流出した最古の翁面。国威発揚の新曲や、右翼に槍玉に上げられた蝉丸など。
最後、能は他の芸能と比べようもない、異次元の芸能としている。具象性を極限迄削ぎ落とした抽象性の極致にあり、合うか合わないかがはっきりしている。能が歌舞伎のように興行で命脈を保とうとし、観客である不特定多数の大衆の志向に合わせる道を歩んだとしたら本質的な魅力は失われ、自己崩壊することは必至だとしており、大蔵流狂言方・山本東次郎家の「乱れて盛んになるよりも、固く守りて滅びよ」という教えを引いて、能のありかたの正論としている。
Posted by ブクログ
『なぜ彼は一人勝ちなのか』というサブタイトルに惹かれて。
野村萬斎氏自身のことは勿論、能や狂言の歴史、野村家の歴史や果ては和泉流の宗家問題にまで言及。
説明や家系図を見て、初めて野村萬斎氏と例のお家騒動の方がはとこなことに気付いた。
比較されるのもやむなしか。
後半は歴史的なお話がメインで野村萬斎氏自身の話は薄くなるが、彼に至るまでの背景や流れが分かって興味深かった。
そして、改めて前半を読み返すと、感慨深くなるという。
「終わりに」にもあったが、東京五輪、野村萬斎氏にやはり手掛けてもらいたかったなと自分も思った。
特にパリ五輪のプロモを見た後だと余計に。
Posted by ブクログ
国宝から歌舞伎観に興味が湧き、
その元は何かといったら能楽ということで
読んでみました。
私のようなど素人には
入門的に良かったかもです。
歴史が好きなので、歴史的にどうだったた
と言われるとなんとなく頭に入ってくれる
そんな感覚がありました。
能は高校時代に一度だけ観に行かされました。
が、その頃は、全くと言っていいほど
自国の文化に興味がなかったため、
ただただ退屈だっただけですが、
この作品でも後半の方で紹介されていた
秀吉時代の能の復刻版は観てみたいと思いました。
また、先日、謡の体験してみて、あの独特な節回しで
何を言ってるのか、聞いてて分からないものが
意外とちゃんと日本語だ〜(当たり前だけど)
と妙に感動して、ちゃんと観たら面白いかも
と思いました。