【感想・ネタバレ】野村萬斎―なぜ彼は一人勝ちなのか―(新潮新書)のレビュー

あらすじ

野村萬斎は、今では子どもから大人までその名を知る人気俳優であり、演出家としても活躍する、狂言方・和泉流の能楽師。だが、多くの伝統芸能の役者の中で、なぜ彼だけがそうなれたのか。萬斎個人の軌跡、政官界から作家・永井荷風らともつながる華麗なる家系はもちろん、能・狂言の歴史を丁寧に紐解き、それぞれの流派の背景や、明治維新から戦後、そして現代までの流れをわかりやすく解説する。古典芸能の教養書。

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Posted by ブクログ

『なぜ彼は一人勝ちなのか』というサブタイトルに惹かれて。
野村萬斎氏自身のことは勿論、能や狂言の歴史、野村家の歴史や果ては和泉流の宗家問題にまで言及。
説明や家系図を見て、初めて野村萬斎氏と例のお家騒動の方がはとこなことに気付いた。
比較されるのもやむなしか。

後半は歴史的なお話がメインで野村萬斎氏自身の話は薄くなるが、彼に至るまでの背景や流れが分かって興味深かった。
そして、改めて前半を読み返すと、感慨深くなるという。

「終わりに」にもあったが、東京五輪、野村萬斎氏にやはり手掛けてもらいたかったなと自分も思った。
特にパリ五輪のプロモを見た後だと余計に。

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2022年11月04日

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