作品一覧

  • ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    ヒトラーの護衛に過ぎなかった親衛隊は、ナチ政権発足後、党や全国の警察組織を掌握。強制収容所を創り敵対勢力を弾圧する。第2次世界大戦開始後は行動部隊、アウシュヴィッツなどの絶滅収容所を起動しユダヤ人の大量殺戮を主導、80万人の巨大な軍事組織・武装親衛隊も併せ持った。本書は、ヒトラーに最も忠実な「エリート」たちの選抜から、ホロコーストの実行、カルト的信仰、戦後の姿までその全貌を描く。解題・芝健介
  • ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで
    5.0
    1巻4,257円 (税込)
    広島・長崎と同様に語り継がれる蛮行の象徴 ドイツ東部の都市ドレスデンは「エルベ河畔のフィレンツェ」と呼ばれ、豊かな歴史と文化、自然に恵まれ、教会や古都の街並み、陶磁器や音楽で知られていた。しかし1945年2月13日~14日、軍事施設がないにもかかわらず、英米軍から三度も無差別爆撃され、焼夷弾の空襲火災によって灰燼に帰し、25000人の市民が殺害された。本書は、英国の歴史ノンフィクション作家が、市井の人々の体験と見聞をもとに、ドレスデンの壊滅と再生を物語る歴史書だ。 「ドレスデン爆撃」については、広島・長崎と同様に「戦争の悲劇」の象徴として長く語り継がれ、さまざまな研究がなされてきた。本書はそのような蓄積をもとに、個人と家族の物語に焦点を当てつつ、空襲以前から、三波にわたる空襲の恐怖と火災の脅威、戦後の混乱と東独時代、現在の復興までを詳細に叙述している。独英米の当事者の多様な証言、日記、手紙など新史料を駆使して肉声を再現し、都市の多難な歩みを克明に描いている。 「耳を傾けてもらえるのを待っている大勢の声がある。その多くが初めて聞かれるものである」。ウクライナが戦火に見舞われている今、本書には耳を傾けるべき声が満ちている。
  • ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで

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    エルベ河畔の宝石箱と謳われたドレスデン。この本ではその古都への爆撃について詳しく語られます。

    ドレスデンが爆撃されるまでの英米首脳部の葛藤、兵士たちの精神状況、そしてドレスデンに生きていた人たちの生活。そして爆撃が始まってからの地獄絵図・・・

    これは恐るべき作品です。



    正直、私は怖いです。歴史を学べば学ぶほど恐怖を感じています。この先、私たちの生きる世界がどうなるのか、改めてこの本を読んで恐れを感じたのでありました。

    原爆や大空襲を経験した日本にとってもこの本で提起されている問題は重要な意味を持っているのではないでしょうか。

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    2024年08月22日
  • ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪

    Posted by ブクログ


     本書はバスティアン・ハインの著作を原著とする、優れたナチ・ドイツ,シュッツシュタッフェル(親衛隊)及びその武装組織武装親衛隊(ヴァッフェン・シュッツシュタッフェル)の成り立ちと犯した罪と戦後のこれらの扱いについての優れた,今年2024年3月25日中公新書2795,として刊行された日本語のものでは親衛隊や武装親衛隊に関する最新刊の部類の概説書である。
     ヒトラー衝撃隊(Stroß truppe Hitler)というのは初めて知った。親衛隊の更に核として最も信用できる、自身の護衛隊としてヒトラーが望んで選りすぐったごく少数の組織だという。いわゆるミュンヘン一揆の失敗後裁かれたこの「ヒトラー衝撃

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    2024年04月29日
  • ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪

    Posted by ブクログ

    「金髪碧眼長身イケメンでいけすかないエリート、戦時下に銃後でユダヤ人はじめ気に入らないヤツをイビり、前線から命からがら生きて帰った国防軍兵士を督戦の名の下に撃ちまくる」ステレオタイプなSSのイメージ持ってたけど、果たしてそれがどうなのか気になって読んでみた。
    ヒムラーって初めはゲッベルスの部下やったんや。何となくヒトラーの下でゲーリングがアタマ一つ抜けながらもゲッベルス、ヒムラー、ヘス、リッペンドロップ、シュペーア、もう一つ下からハイドリヒあたりが寵愛を競ってたら上手く取り入ったのがポルマンかと思ってた。

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    2024年04月25日
  • ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで

    Posted by ブクログ

    1945年2月13日から14日にかけて。
    ドイツ東部の街に、爆撃機約800機が向かった。
    その夜、3回に分けて行われた襲撃により、古都は壊滅的な被害を受けた。
    ドレスデン爆撃。
    犠牲者は2万5千人と推定されている。

    ドレスデンは歴史ある美しい街で、18世紀の面影を残す建築物が多く並び、文化・芸術の中心地でもあった。
    第二次世界大戦終盤、戦況はほぼ決しつつあり、果たしてこの美しい街、軍事的に重要な意味があるわけでもない街を爆撃することに意味があったのか。このあたりは当時から連合国側でも異論もあったようである。
    が、いずれにしろ、ことは決まり、爆撃は行われた。

    本書は、ドレスデン市立公文書館に

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    2022年12月02日
  • ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪

    Posted by ブクログ

    SSの前身組織からドイツの降伏、さらに戦後の裁判や評価などについて、コンパクトにまとめている。入門書ではあるが、最新の研究動向もしっかりと包括しているようで、読み応えもある。

    全体主義、ホロコーストへの関心から関連する本をある程度読んではいるものの、自分のSSへのイメージはかなりステレオタイプだったと思う。

    例えば、暴力的な突撃隊に対して、エリート的なSSというのは、この本によると有意な差はない。ヒットラーの親衛隊ということで、ナチズム的な人種主義思想の体現者たちということがポイントかな?ということで、SSへの採用にあたっては、北方系アーリア人的であることが特に重視されたようだ。だが、戦争

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    2024年08月28日

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