ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで

ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで

広島・長崎と同様に語り継がれる蛮行の象徴

ドイツ東部の都市ドレスデンは「エルベ河畔のフィレンツェ」と呼ばれ、豊かな歴史と文化、自然に恵まれ、教会や古都の街並み、陶磁器や音楽で知られていた。しかし1945年2月13日~14日、軍事施設がないにもかかわらず、英米軍から三度も無差別爆撃され、焼夷弾の空襲火災によって灰燼に帰し、25000人の市民が殺害された。本書は、英国の歴史ノンフィクション作家が、市井の人々の体験と見聞をもとに、ドレスデンの壊滅と再生を物語る歴史書だ。
「ドレスデン爆撃」については、広島・長崎と同様に「戦争の悲劇」の象徴として長く語り継がれ、さまざまな研究がなされてきた。本書はそのような蓄積をもとに、個人と家族の物語に焦点を当てつつ、空襲以前から、三波にわたる空襲の恐怖と火災の脅威、戦後の混乱と東独時代、現在の復興までを詳細に叙述している。独英米の当事者の多様な証言、日記、手紙など新史料を駆使して肉声を再現し、都市の多難な歩みを克明に描いている。
「耳を傾けてもらえるのを待っている大勢の声がある。その多くが初めて聞かれるものである」。ウクライナが戦火に見舞われている今、本書には耳を傾けるべき声が満ちている。

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ドレスデン爆撃1945:空襲の惨禍から都市の再生まで のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年12月02日

    1945年2月13日から14日にかけて。
    ドイツ東部の街に、爆撃機約800機が向かった。
    その夜、3回に分けて行われた襲撃により、古都は壊滅的な被害を受けた。
    ドレスデン爆撃。
    犠牲者は2万5千人と推定されている。

    ドレスデンは歴史ある美しい街で、18世紀の面影を残す建築物が多く並び、文化・芸術の...続きを読む

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