付加価値のつくりかた
一番大切なのに誰も教えてくれなかった仕事の本質
著:田尻 望
出版社:かんき出版
どうやったら、付加価値をつけることができるのが、本書のテーマである。
まず、感動こそ価値の源泉
価値とは、お客様が感じるもの、決めるものである
対して、自分からお客様に絶対に入ってはいけないこと
それは、「高くなっておりまして」です
なぜ売り手が勝手に「高い」とサービスの価値を決めてしまうのだろう
圧倒的な付加価値とは
①マーケットイン
②標準品である
③世界初で、業界初である商品 ⇒付加価値戦略+差別化戦略
そして、顧客が感動するもの
価値とは
原価(C)
+付加価値(n1):C+n1:顕在ニーズ
+より深い付加価値(n2)
+まだ作られていない付加価値(n3):n2+n3 潜在ニーズ
+ムダ(n4):c+n1+n2+n3+n4 が価値である
法人顧客が感じる価値とは、6つ
①生産性向上
②財務改善
③コストダウン
④リスクの回避軽減
⑤CSRの向上(コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ)
企業がはたすべき社会的責任をいう
⑥付加価値のアップ
お客様が欲しいのは、「自分の成功」
営業の重要な役割は、業界に詳しくなれないお客様に、お客様が成功を手にするための情報を教えてあげること
そのためには、営業はお客様のところに頻繁に足を運ばなければならない
なぜなら、お客様のニーズを 明確に+完全に+ずれなく 理解する
そして、お客様の現場にいって、お客様と同じ光景を見る+観察する+体験する こと
⇒ ニーズの探求におわりがない わかったと思った瞬間に二流になる
商品やサービスのポイント 特長と利点とにわける
売れる人は、利点を語り
売れない人は、特徴を語る
高価値をつけるために、こう語れ
①その付加価値は、手に入ります
②他ではできません
③ご自身では、実現できません
作業ではなく仕事をする
作業とは、だれでもできるもの、人に任せることができるもの⇒外部委託せよ
仕事とは、自分が生みだしたもの、高付加価値を生むことができるもの
目次
はじめに
第1章 付加価値における「価値」の話
「価値とは何か?」がわからないと報酬は低いまま
「価値の概念」を理解しないと、赤字確定!
「見切り発車」の新事業・新商品が利益を激減させる
「人の命の時間」をムダにする、価値のない事業
なぜ、お金を支払ったお客様から「ありがとう」と言われるのか?
「付加価値をつくる人」になるために
第2章 それは付加価値か、ムダか?
価値と付加価値の関係性
「それなら3倍以上払ってもいい!」と思わせる価値
ニーズこそが付加価値の源泉である
付加価値には「仕組み=構造」がある
付加価値は「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」に支えられている
潜在ニーズをつかんでヒットしたあの商品
キーエンスではまず現場に「潜在ニーズ」を探しに行く
ニーズの裏にある「感動」こそが、付加価値の最小単位
付加価値の3種類
第3章 付加価値創造企業「キーエンス」
「構造」が成果=付加価値をつくる
最小の資本と人で、最大の付加価値を上げる
マーケットイン型企業「キーエンス」の思考法
市場原理と経済原則で考え「標準化」する
「世界初・業界初」で、付加価値戦略と差別化戦略を両立する
あなたの会社はなぜキーエンスになれないのか?
他社とは違うキーエンスの営業構造とは
キーエンスの構造に「ほころび」がない理由
第4章 法人顧客を攻略するための6つの価値
「顧客の先にいる顧客」にとっての付加価値を見定める
法人顧客が感じる付加価値は「個人が感じる付加価値」から生まれる
価値の王道「生産性のアップ」
変則的な手法「財務の改善」
最もわかりやすい価値「コストダウン」
理解しづらいからこそ価値がある「リスクの回避・軽減」
間接的な影響力を持つ「CSRの向上」
価値×価値で「付加価値がアップ」する
第5章 ニーズの見つけ方と付加価値の伝え方
付加価値をつくり出す組織の基本構造
「業界の人は業界に詳しくない」と認識すべし
お客様のニーズを「明確に、完全に、認識のずれなく」理解する
「現場」を見たことがない営業はお客様のニーズがわからない
「わかっている」と思った瞬間に二流になる
売れない人は「特長」を語り、売れる人は「利点」を語る
「だから何?」の先にある「お客様に起こる変化」を示せ
コストベースではなく「付加価値ベース」で価格決定する
高価格をつけるための3つの質問
第6章 つくった付加価値をいかに広げていくか
付加価値を最大化・最適化する「価値展開」
マーケターは「お客様が買う瞬間」を見なければならない
シーズは世界のどこかに落ちている
バックオフィスはどうやって付加価値をつくるのか?
「作業」ではなく「仕事」をする
おわりに
各章のまとめ
ISBN:9784761276362
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1600円(本体)
2022年11月07日第1刷
2022年11月28日第3刷