五十嵐純の作品一覧
「五十嵐純」の「拝啓、在りし日に咲く花たちへ」「ドミナント」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「五十嵐純」の「拝啓、在りし日に咲く花たちへ」「ドミナント」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
14話後半では引き続き越郎の過去が語られるのだけど、前半部とは彼の印象が異なると感じられるのは、一人暮らしや美羽との付き合いが良い意味で彼に柔らかさを与えたからなのだろうな
今まで誰かに追い立てられるような生活をしていた。だから解放された環境は安らぎを味わう機会となった
そんな彼の安寧が悪意と呼ぶ事も憚られるような雑な悪意に拠って呆気なく崩壊してしまうのが嘆かわしい…
彼の崩壊の裏には幾つかの意図が絡んでいるのは確か。様々な巡り合わせが宜しく無かったのも確か
それでも何かを「悪い」と表現するのが間違っているような感情の坩堝によって彼の未来が閉じられたのは悲しい事だと思える
だからこそ、自身
Posted by ブクログ
越郎の奇妙な境遇に関し、まさか黒幕が居ただなんて……
越郎も美羽もかなり歪な言動ばかり。それは歪んだ愛によるものと単純に受け止めていたけど、まさかそれが第三者に拠って誘導されたものだったとは……
美羽と田邊による正体の知れない会話が「順調ですか?」という何気ない台詞から全く異なる色が見えてくる様子には恐怖しか感じられなかったよ
衝撃的なエピソードから始まる今巻は越郎とは何者かという点に迫る内容となっていたね
せいかにとってはギターを教えてくれる謎の先輩、美羽にとっては痛めつけても留まらせたい愛しい人
どちらであっても彼の正体が見えてこないという点では変わらない
でも、何も最初からそういう
Posted by ブクログ
互いに正体を知ってしまった、思い描いていた年齢差ではなかった。待ち合わせ場所へ行かないという裏切りも有った
それでも二人はエスの関係を続けるんだぁ…
これって別の意味で倒錯的な関係が継続されると受け取れるのか
本作の底流にある『花物語』は少女達の友愛が描かれた物語。けれど現代においては同性愛を肯定する風潮が広がっている関係から、『花物語』のような関係が必ずしも特別は言い切れない時代となっている
それだけに”お姉様”が後輩で”妹”が先輩という年齢差を承知の上で、他者にその関係を隠した上で友愛を続けようとする二人の在り方は多少の倒錯感を含む事に成るね
ここで面白いのは登場当初こそワタワタした感
Posted by ブクログ
どうやら本作の底には『花物語』という作品の影響があるようで
自分はその作品は全く知らなかったのだけど、本作を読み終わった後に少しウィキ等を見て、『花物語』を好むかすみと”お姉様”との関係に色々と思うところが出来たよ
とても好ましく感じ中巻へと読み進めようとした本には手紙が挟んであった、なんて書いてしまうととてもメルヘンチックであり出来すぎた舞台装置であるように感じてしまう面はある
しかし、作中でも言及されているけど、電子的な方法によって瞬時の遣り取りが可能な現代において、敢えて時間が掛かる遣り方を選択するのは逆に叙情的と言えるし、それによって通常の遣り取りよりも感情の行き来が際立つ面はある