困難に直面した際に、より確実性の高い可能性を見い出す力、それが推論力。
推論とは頭の善し悪しで決まるものではなく、方法を知っているか知っていないかでその差が決まる。
目の前に起きた事実から、なぜその事実が起こったのか見えない法則を見つける。
そのためのプロセスとしては
①事実を正しく認識する
②事
...続きを読む実に対して問題意識を持つ
③推論する
④仮設を導き出し、検証をする
⑤結論を出す
推論の方法としては大きく3つ
・帰納法
・演繹法
・アブダクション
■帰納法
複数の事実から共通点を見つけ出し、そこから結論を出す。
A=B、B=C、つまりA=C
帰納法は目の前の事実から共通点を抜き出す手法のため、目の前の事実に依存をする性質を持つ。
そのため事実に偏りがあったり、第3の事実が出てきた際には論理が破綻する可能性がある。
帰納法で最も大切なのは、正しい事実を認識し、
事実の中から見える法則だけでなく、裏に隠れた見えない法則も見つけること。
■演繹法
前提となるルールに目の前の物事を当てはめる。
AなのでBはどうなのか?
演繹法は正しいとされている法則を元に結論を出すため、二者択一で結論を出すことができる。
演繹法は前提のルールが正しい条件が必要であること、ただルールに当てはめるだけなのでルールの裏に隠れているものも読み取る必要がある。
■アブダクション
起こった現象を説明できる、もっともらしい法則を導きだす。
Aが起こった。Bが起こればAになるので、Aが起こったのはBが原因である。
演繹法は正しいとされる前提に目の前の物事を当てはめることで、今後の予測を行う。
アブダクションは起こった現象に、正しいとされる法則を当てはめ、原因の仮設を立てることができる。
未来の予測を行うか、過去の原因を見つけるかの違い。
アブダクションは法則すらも自身で見つけ出すことができるため、他での応用などとしても使うことができる