作品一覧

  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)
    4.4
    1巻605円 (税込)
    「本をつくり、とどける」ことに真摯に向き合い続けるひとり出版社、夏葉社(なつはしゃ)。従兄の死をきっかけに会社を立ち上げたぼくは、大量生産・大量消費ではないビジネスの在り方を知る。庄野潤三小説撰集を通して出会った家族たち、装丁デザインをお願いした和田誠さん、全国の書店で働く人々。一対一の関係をつないだ先で本は「だれか」の手に届く。その原点と未来を語った、心しみいるエッセイ。(解説・津村記久子)
  • 電車のなかで本を読む
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。
  • 父と子の絆
    4.1
    ひとり出版社・夏葉社を吉祥寺で営み、 著作にもファンの多い島田潤一郎が、 6年前に父となった時から一変した日々の暮らしと 子どもたちへの深い思いを綴るエッセイ。 子育てがしんどいのはぼくたちだけじゃないはずだ―― 不安、挫折、祈り、希望――子どもたちとのかけがえのない日々を忘れないために。 奮闘する親たちの切実な共感を呼ぶ話題書。 「日曜日の昼に、生後七日目の赤ん坊がぼくの家にやってきた。 それから、人生がガラリと変わった」 「泣かないで。ちゃんとまわりを見て。こんにちはと言って。 ありがとうと言って。ぼくたちの心の中には願いしかない。」 ──本書「息子とサツマイモ」より

ユーザーレビュー

  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本屋で見かけて気になり、直感で、一目惚れのごとく買った本。
    読み終わったら売ろうと思っていたのに、気づけば手元に残しておきたい1冊になっていた。それほど、心に残る内容だった。

    「本を読むということは、現実逃避ではなく、身の回りのことを改めて考えるということだ。」
    わたしがまさに思っていたことそのままで嬉しくなった。著者のように、誠実に、ひたむきに、夢中で仕事ができたら幸せだろうなぁ。

    0
    2025年12月02日
  • 電車のなかで本を読む

    Posted by ブクログ

    買うと、活かすために読んでしまうため、本屋に戻す。
    優しく道標になる本。
    本の新しい楽しみ方に出会うことが出来る。
    おばちゃん達とお気に入りをおすすめし合うような穏やかな気分になる。
    また読みたい。

    0
    2025年08月27日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    誠実に生きる事を具体的に描いてくれた本。
    1人出版社を立ち上げる事になる流れがとてもよくらまとまっている。自分の居場所を求めること、身近な人に誠実に向き合うこと、この2つが重なる場所から自然に導き出せる帰結であり、職業人として素晴らしい自己分析であるように感じた。
    ここまで自分と向き合えて確信を持てれば、生き方に迷いはないと思う。
    資本主義の短いスパンでの大量消費に疲れた著者を救ったのが、人生のサイクルを早める権化とも言えるネットだったというのはとても面白かった。ネットで盛んに言われたロングテール戦略を見事に体現している。

    0
    2025年08月27日
  • 電車のなかで本を読む

    Posted by ブクログ

    本や読書への愛があふれていて、同じく本や読書への愛にあふれる自分にとってとても好きな本になった。
    特に「子どもと本」の章が良かった。

    0
    2025年08月12日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    50社連続不採用。転職活動でうまくいかず、大好きな従兄も亡くなり、人生の暗い沼の中、本を読むことで自分の居場所を確認し、自分の大好きな本を顔の見える人に届けたいという思いで、古くてあたらしい「出版社」を立ち上げた島田潤一郎さんのバイオグラフィー的なエッセイ。大きな資本にできないことをやる小さな仕事の価値や人の仕事に対する根本的な価値観、本を通じて紡がれる人と人との歴史ともいえる関係性、島田さんの本や人に対する思いなど、正直でか弱く小さな声が、資本主義の大きな声の中で仕事をする自分にとても、響きました。社会的インパクトが大きく顔のわからない顧客に価値を届ける仕事と、小さくとも顔のわかる多様な個人

    0
    2025年07月13日

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