島田潤一郎のレビュー一覧

  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本屋で見かけて気になり、直感で、一目惚れのごとく買った本。
    読み終わったら売ろうと思っていたのに、気づけば手元に残しておきたい1冊になっていた。それほど、心に残る内容だった。

    「本を読むということは、現実逃避ではなく、身の回りのことを改めて考えるということだ。」
    わたしがまさに思っていたことそのままで嬉しくなった。著者のように、誠実に、ひたむきに、夢中で仕事ができたら幸せだろうなぁ。

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    2025年12月02日
  • 電車のなかで本を読む

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    買うと、活かすために読んでしまうため、本屋に戻す。
    優しく道標になる本。
    本の新しい楽しみ方に出会うことが出来る。
    おばちゃん達とお気に入りをおすすめし合うような穏やかな気分になる。
    また読みたい。

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    2025年08月27日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    誠実に生きる事を具体的に描いてくれた本。
    1人出版社を立ち上げる事になる流れがとてもよくらまとまっている。自分の居場所を求めること、身近な人に誠実に向き合うこと、この2つが重なる場所から自然に導き出せる帰結であり、職業人として素晴らしい自己分析であるように感じた。
    ここまで自分と向き合えて確信を持てれば、生き方に迷いはないと思う。
    資本主義の短いスパンでの大量消費に疲れた著者を救ったのが、人生のサイクルを早める権化とも言えるネットだったというのはとても面白かった。ネットで盛んに言われたロングテール戦略を見事に体現している。

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    2025年08月27日
  • 電車のなかで本を読む

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    本や読書への愛があふれていて、同じく本や読書への愛にあふれる自分にとってとても好きな本になった。
    特に「子どもと本」の章が良かった。

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    2025年08月12日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    50社連続不採用。転職活動でうまくいかず、大好きな従兄も亡くなり、人生の暗い沼の中、本を読むことで自分の居場所を確認し、自分の大好きな本を顔の見える人に届けたいという思いで、古くてあたらしい「出版社」を立ち上げた島田潤一郎さんのバイオグラフィー的なエッセイ。大きな資本にできないことをやる小さな仕事の価値や人の仕事に対する根本的な価値観、本を通じて紡がれる人と人との歴史ともいえる関係性、島田さんの本や人に対する思いなど、正直でか弱く小さな声が、資本主義の大きな声の中で仕事をする自分にとても、響きました。社会的インパクトが大きく顔のわからない顧客に価値を届ける仕事と、小さくとも顔のわかる多様な個人

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    2025年07月13日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    『長い読書』は、著者にとって本を読むということがどういうものだったか、それによってどう支えられてきたかということが書かれていて、「読書に支えられてきた自分」ということに少しナイーブな印象を受けたが、本書では、読書への想いは変わらず、人のために本を作ること、本を作ることを通して人と関わることなどを通して、「人のために仕事をする」というテーマが懇々と書かれておりナイーブというよりは、体温が感じられる内容でとても良かった。
    もともと作家志望であったという島田さんの、誠実な想いが感じられる文体がありつつ、はたらくことは人のために何かすることだ、ということが丁寧に書かれていて良い。

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    2025年05月28日
  • 電車のなかで本を読む

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    読んでいる間、時間の流れがゆっくりに感じられる本だった。 
    「大切なのは粘り強く考えること。そのためにこそ本があります。自分の頭では考えられないことを誰かの頭、つまり誰かの言葉と文章で長い時間考える続けるための本。ぼくは自分の頭をすこしも信頼していませんが、本という物の存在をすごく頼りにしています。」という文章が強く心に残った。
    わたしにとって、すごく頼りになる本になった。

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    2025年05月26日
  • 電車のなかで本を読む

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    本について、読書について書かれたものだが、実は「生きる」ということについてのエッセイだという印象。初めて読む著者だったが、その文章や思考がとても自分にしっくりきて魅了された。
    読み手に自分の考えを伝える本って、独善的だったり説教くさかったり、自分アピールだったりしてうんざりするものが多くあるが、この著書の本はまた読みたいと思った。
    高知の話も大変印象深い。

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    2025年05月06日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    一人で出版社を作った人の本。
    毎日を生きる人にそっと寄り添ってくれる。そんな本。

    「今日、だれのために、なにをするのか。」
    文筆家を目指していた島田は大学を卒業後もアルバイトなどで食いつないでいた。しかし、時は立ち31歳で就職活動を行うが採用はされない。そんな中、仲の良い従兄が若くして亡くなる。悲しみに暮れる叔父叔母を見て彼は思う。「彼らのためにホランドの詩を一冊の本にしよう」。そして、「夏葉社」ができた。

    紙の本は斜陽と呼ばれ、大手の出版社ですら本だけでなく様々なキャンペーンを打ちしのぎを削っている。そんな中、たった一人で紙の本を作る出版社を作った人の話。
    そこには、派手な見出しや野望な

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    2025年04月30日
  • 電車のなかで本を読む

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    電車の中で全員がスマホを触る中
    本を読んでる自分!ってなんか素敵ですよね笑

    何かするときは、これは自分にどんな意味があるかな?何かためになるかな?なんて視点がいつもあるのは良くないんだろうなと思う、、
    でも読書するのもどうせなら意味があるものにしたい!って気持ちで手に取った本
    読書がどんなことをもたらしてくれるのか
    知っていた方がもっともっと身になる気がするし!

    ただ、本1冊読んだだけで 全てを知ったつもりになってはいけないなと思った

    "本を読んでいる時よりも、本を選び、買って帰るときのほうがうれしい"にすごく共感した

    良い時も悪い時も いろんな本を読んで いろんな

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    2025年04月03日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    知ってる人には有名なひとり出版社「夏葉社」の島田潤一郎さんの著作。氷河期世代で就職できないなか、兄弟のように仲が良かった従兄弟の死をきっかけにひとりで出版社を立ち上げる経緯が語られている。
    全体的にとても静かで熱い。
    島田さんの本に対する思いのその言葉の端々がとても静かで熱くて読み終わった後もずっとその熱がとどまっている感覚になっている。
    一生棚に置いておきたい一冊。
    夏葉社の本を扱っている書店を訪ね歩くのをライフワークにしたい。

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    2025年02月19日
  • 電車のなかで本を読む

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    心に響くエッセイが至る箇所にあって、読む本に迷った時にまた手に取りたくなるような本だった。
    学生なので、子育てに関する章ではまだ想像力に欠ける部分があり全てを理解することは難しかったから、
    手元に長く置いておいて、ぱらっと見れるようにしておきたいと思うような、本でした。

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    2025年02月17日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    何も言わずにそっと渡して読んでもらいたいと思うくらい素敵な本でした。
    何の涙か覚えていないけれど、何度も涙が溢れてきました。
    言葉があったかくて寄り添ってくれる本です。

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    2025年01月26日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    本屋で偶然出逢った本。
    ひとり出版社の人の日常ってどういうものなんだろうという好奇心で読み始めた。
    が良い意味で期待を裏切られた。日常を書いているのかと思っていたら、考え方、生き方の本だと思った。
    読んでいる途中に、『こういう風な気持ちで仕事をしたい。人と関わりたい。』と自然とじんわり胸に込み上げてくる感情があった。
    読んで元気になる本、そっと手元に置いて読み返したくなる素敵な本だった。

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    2025年01月25日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    ひとり出版社、夏葉社の創業者によるエッセイ。
    自戒を含め、すべての働く人が読むべき本。
    和田誠とのエピソードに泣いた。

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    2025年01月22日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    すごくあたたかくてやさしい本でした。
    また読み返すために手元に置いておきたいと思います。
    夏葉社さんの他の本も読みたくなりました。

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    2025年01月13日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    地に足が着いた仕事とはこういうことだと思った。いかに生産性を上げるか、AIにどこまで任せられるか、みたいなことに汲々としている自分には眩しく映った。年始の1冊目に素晴らしいものを読ませてもらった。

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    2025年01月01日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    もともとSNSで見かけてなんとなく買っておいた本で、仕事に関してちょっと考えることがあるときに、ふと手に取って読んでみたら、なんだかむちゃくちゃ刺さって、電車の中で読んでいたのにうるうるしてしまった。

    わたしも「だれかのための仕事」をする人で、仕事に対して、面倒とか、搾取とか、そういったネガティブな感情はなく、どちらかというと仕事をするのが好きなほうなのね。まぁ大変ではあるけど。

    せっかく「だれかのための仕事」をしているのだから、ひとつひとつを丁寧に、この本でいうところの「怠けず、誠実に」を心掛けたいし、それを続けていけば1年後、3年後あるいはもっと先に得るささやかな収穫で喜べる日が来るん

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    2024年10月16日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    なんかもう最初から最後(文庫版あとがきも解説も)まで、ずっと泣いてた。全部の文に線を引きたい、付箋でも貼りたいほど、ずっと心を掴まれていたし、寄り添ってもらっていた。
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    先月とあるトークセミナーで、島田さんのお話を目の前で聞く機会があった。少し震えているようにも感じる緊張の面持ちで話し始めたその様子が、本の印象そのままでした。
    その後の販売会で、お声をかけようとして泣きそうになり、言葉が詰まってしまった私を茶化さず慌てずぐっと堪えて、「(話が良かったと聞いて)よかったです。」と落ち着いた様子で応えてくれた、あの空気感が忘れられない。
    思い出すたびに、背筋を伸ばすことになると思う。
    こんな

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    2024年09月18日
  • 古くてあたらしい仕事(新潮文庫)

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    古くて、あたらしい。
    それはどういうことなのか、と惹かれて手に取った本。

    著者が、真摯に仕事に向き合い続ける過程が語られる。
    その描写には、本が好きな人間にとって深く共感できる考え方が詰まっている。出版の実務的な流れが見えることもおもしろい。

    なぜ本が好きなのか、を言語化してくれている!と感じるのは、著者自身が本が大好きだからなのだと思った。

    誰かの役にたつことが、仕事になり得るもので、
    どんな仕事も、お客さんがいる。
    相手をきちんと見つめて仕事をすると、
    向き合い方ややり方はずっと一様にはいかないはずで、
    組織の中で働いていて大胆なことはできなくても、
    自分のひとつひとつの業務への取

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    2024年09月15日