島田潤一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
p67 「いまはコンピュータで検索すると、何でも答えが出てきて、インターネット書店で本を注文すると次の日には届きます。でも、ネット書店では買えない本がある。それは、自分が全く知らない本。ネットの検索では、自分が全く知らない概念を調べることはできません。でもそれは、本屋さんに行くと出会うことができたりするんですね」
p78 書評集と銘打っていなくても、本にかんする文章がとても多い本もあります。そういう本を読むと、読みたい本が次から次へと増えて、ほんとうに困ります。
p118 ふだんの友人や家族との会話だけでは消化できない、個人的な悩みや、抽象的な疑問。解消するのにとにかく時間がかかるたくさん -
Posted by ブクログ
神戸の球場で息子と野球を見た翌日、三宮の街で息子がお勧めしてくれた本屋さん『1003』に立寄った。お店のカラーが色濃く出ている、新古書両方扱っている本屋さんで、家の蔵書とも数冊被っている。
各々の家庭には各々の価値観があり、読む本にそれは反映されると思っている。この『1003』という書店を勧めてくれる息子は、我が家の価値観を共有してくれていると思うと、少しうれしい。
タイトルの『電車の中で本を読む』は、僕と同世代であれば、まあ、まだいるだろう。私も電車に乗るときは本を読む派だ。本書は、電車の中で本を読む著者島田さんが勧めるエッセイ+ブックレビューだ。すべてのレビューに島田さんの優しさ -
Posted by ブクログ
夏葉社を2009年にたちあげた島田潤一郎さんは、今やエッセイストとして数冊の本も出している。
出版というビジネスの新しいあり方を提唱する「起業家」としても、名前を知られるようになってきた。
売れる本を作ってガツガツ稼ぐというのと対極にある、少部数でも良質で長持ちのする本を作る、という姿勢は立派である。
そういう出版社は昔から細々と存在してきたが、島田さんのような若い世代(といってももう50代に近いが)がそうした精神を受け継いでくれているのは、本を愛する我々にとって大変に心強い。
私にとっては、なんといっても『庄野潤三の本 山の上の家』が、一番好きな夏葉社の出版物だ。
2019年の秋分