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良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。
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Posted by ブクログ
電車の中で全員がスマホを触る中
本を読んでる自分!ってなんか素敵ですよね笑
何かするときは、これは自分にどんな意味があるかな?何かためになるかな?なんて視点がいつもあるのは良くないんだろうなと思う、、
でも読書するのもどうせなら意味があるものにしたい!って気持ちで手に取った本
読書がどんなことをもたらしてくれるのか
知っていた方がもっともっと身になる気がするし!
ただ、本1冊読んだだけで 全てを知ったつもりになってはいけないなと思った
"本を読んでいる時よりも、本を選び、買って帰るときのほうがうれしい"にすごく共感した
良い時も悪い時も いろんな本を読んで いろんな言葉を浴びたいな!
Posted by ブクログ
p67 「いまはコンピュータで検索すると、何でも答えが出てきて、インターネット書店で本を注文すると次の日には届きます。でも、ネット書店では買えない本がある。それは、自分が全く知らない本。ネットの検索では、自分が全く知らない概念を調べることはできません。でもそれは、本屋さんに行くと出会うことができたりするんですね」
p78 書評集と銘打っていなくても、本にかんする文章がとても多い本もあります。そういう本を読むと、読みたい本が次から次へと増えて、ほんとうに困ります。
p118 ふだんの友人や家族との会話だけでは消化できない、個人的な悩みや、抽象的な疑問。解消するのにとにかく時間がかかるたくさんのこと。
そういうことをひとりで考えるのには、本というものの存在がとても便利です。
作者の言葉に耳を澄ませるようにしてページをめくり、長時間、活字を読むことによって、自分ではとうてい考えることができない領域のことまでをも考える。
すばらしい本を読み終えたあとには、見える景色までもが変わってきます。
Posted by ブクログ
夏葉社の島田潤一郎さんの本。著書を読むのは初めて。
私は電車通学・通勤生活を長くしてきた。その始まりを中学生になった一九九七年とし、スマホを使うようになったのが二〇一二年頃だったとすると⋯スマホ以前が十五年間、スマホ以降が十三年間くらい。二〇二〇年以降は私は在宅勤務が圧倒的に増えたし、スマホを持っていても電車で本を全く読まなくなりはしていないのだから、これまでの電車人生について、「一人で乗る場合、大半は本を読んで過ごした」といっても問題はないだろう。だから堂々と、「タイトルに惹かれた」のが本書を手に取った理由だと言おう。
とはいえ内容は電車の話ではなく、本の紹介エッセイ。もとは島田さんが高知新聞に連載していたものらしい。読みたい本がまたたくさん増えた。
本書を読んで感じたのは、ひとつひとつのエッセイを、島田さんは、誰に届けたいかイメージして書いているんだろうなということ。作家や文筆家を目指すような人に向けてよく言われる心構えとして、そういうふうに書かれた文章がよい文章だという話は聞いたことあるような気がするけど、夏葉社を立ち上げたときの気持ちが書かれたものを読んでも、島田さんにとって、本は誰かから誰かに届けるもの、という思いがあるのかもしれない。
私信や演説とは違って、本は誰がいつ受け取ってもいい。返事をしてもしなくてもいい。買ってしばらく置いておいてもいい。何かを深く考えたいとき、手がかり足がかりになってくれたりする。⋯だから本は人生の素晴らしい相棒、友達になってくれるものだけど、本を読むだけで人生は埋まらない。自分が主体としての生活があってこその本であり、電車のなかで読むくらいのあり方が自然なのかもしれない。
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