踊共二の作品一覧
「踊共二」の「一冊でわかるスイス史」「改宗と亡命の社会史 近世スイスにおける国家・共同体・個人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「踊共二」の「一冊でわかるスイス史」「改宗と亡命の社会史 近世スイスにおける国家・共同体・個人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ドイツの宗教改革の担い手といえば、ルター派をイメージしていたが、ルター派はむしろ領邦君主に庇護されたカトリックに並ぶ体制派で、ドイツ・スイスの境界付近には、後の国民国家の思想に適合しないような、よりラディカルな宗教改革のグループがいくつも存在していたことを知った。そして彼らは、時の領主や国王にその勤勉さや技術を認められて開拓地を与えられることもあれば、徴兵に応じないことから迫害され追い出されることもあり、ヨーロッパを転々としながら最終的には新天地アメリカに定着するグループも多かったという。キング牧師の非暴力主義もガンジーからの影響だけでなく、本書で語られているようなキリスト教傍流の改革運動の流
Posted by ブクログ
アルプスの自然、永世中立国などからスイスに抱いていた印象は、穏やかでのんびりしているものと思っていた。本書を読み、中世は傭兵で外貨を稼ぎ、近世ではユダヤ人迫害に加担したり、徴兵制があったりと決して穏やかなだけでない印象を抱いた。スイスは歴史上、フランス、ドイツ、イタリアと列強に挟まれ、交通の要所として重要な土地だったこと、列強に取ってみれば国境を直接接することのない緩衝地帯としてスイスは認められていた。そのため、中立国として列強間の利害も一致したものと考える。なぜ中立国としての地位を取っているのか、歴史、土地からその理由がわかった気がする。また、長い歴史において、列強による支配が繰り返されたこ