作品一覧

  • つむじまがりの神経科学講義
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    神経科学は脳や神経のしくみを細胞・分子レベルで解明する学問。神経科学を通じて、人間の学習、行動、意思決定、感情、認知、記憶などを、科学的根拠に基づいて理解することができる。難解でとっつきにくいとされるこの分野の魅力と謎を、第一人者でありながら“つむじまがり”な著者が解説! 認知症のメカニズムやPTSDなど記憶障害についての最新研究も盛り込んだ、超絶エンタメ講義。 世界的快挙!?
  • お皿の上の生物学
    4.3
    1巻968円 (税込)
    新入生の5月病対策として設けられたという、大阪大学の人気講義。 実験(=調理実習)をもとに、生化学・解剖学など科学の話題から、知られざる食の文化の歴史まで、ときに小ネタも挟むユニークな授業が始まる! 「酸味を甘味に変える「味覚修飾物質」の仕組みとは?」「ホワイト・デーのホワイトは、あの商品に由来していた!」 文庫化にあたって、新章「お刺身の話」を追加。 【内容抜粋】 ●味の話 味の要素「原味」とは/「味の素」を発見した池田菊苗博士の執念/味覚に個人差はあるか/生物学と日常用語の「味覚」の違い/酸味を甘味に変える「味覚修飾物質」とは ●色の話 青い食材はめったにない/ウスベニアオイのハーブティーにレモンを入れると……/モーツァルトのイカ墨で書いた楽譜/青いバラの誕生譚 ●香りの話 嗅覚とは何か/日本人の三大発明/イヌの嗅覚、ゾウの嗅覚/消臭剤には大きく2種類ある/加齢臭の正体/フェロモンとは何か ●温度の話 料理の適温/熱の移動と蒸発熱/天かす火事はこわい/冷たいカレーは魚か野菜に限る ●お刺身の話 刺身通のための解剖学/魚臭の原因は何か/刺身に向かない魚、できない魚/刺身と醤油の生理学/板さんの包丁技/やくみのやくめ ●食器の話 生態学の「ニッチ」とは何か/牛丼の歴史/かつ丼が先かとんかつが先か/食器の世界史/美味しい玉子丼の作り方 ●宴会料理の話 クリスマスにはなぜチキンか、ケーキか/フライドチキン解剖学/恐竜現存説/年越しそばとおせち/エビはなぜ赤いか ●季節の食品の話 豆まき/メンデルの法則/修道士メンデルの野望と挫折/血液型性格判断の「根拠」/欧米人にホワイト・デーは通じない
  • 実況・料理生物学
    4.2
    1巻1,496円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ごく身近な「料理」という作業を題材に、生物学を体感として理解する。その調理法から食材の歴史まで学べる、頭もお腹も大満足の一冊!

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ユーザーレビュー

  • お皿の上の生物学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    化学や生物学に全く縁のない生活をしているので、理解が少々難しい部分も多かったが、面白かった。この方が分かっていることは私には分からないことが多いけれど、私が分かっていることはきっとほぼほぼ分かっているだろうなあ、と思うと、かなり凹んでしまうが。

    大学生の五月病対策の為の講義を本に起こしたものだという。料理をしながら講義、というものだったらしい。
    1 味の話
    2 色の話
    3 香りの話
    4 温度の話
    5 お刺身の話
    6 食器の話
    7 宴会料理の話
    8 季節の食品の話

    印象に残ったのは、象の臭覚の受容体の多さ。匂いと記憶は密接な関係があるから、「象は忘れない」と言われるのだろうか。
    刑事コロンボ

    0
    2025年09月12日
  • お皿の上の生物学

    購入済み

    面白いです

    赤、青、緑を原色とする光の三原色は、あくまでも人間にとっての原色。たとえばハトは4原色ある。生物一般の原理ではなく人間都合の原理だったのが面白い。
    味覚にも原味がありその内の1つ旨みを発見したのが日本人。それを商品化したのが味の素。
    読み物として面白くタメになります。

    0
    2025年07月18日
  • お皿の上の生物学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もともと大阪大学の基礎講座のなかで著者の小倉明彦さんが「料理生物学」として講義した内容を、書籍の形で記した本である。
    生物によく触れる場所として「お皿」を提示し、料理や食事をする中で疑問に感じることや、原理・理屈を説明した内容で、単に豆知識というのではなく、いろんな学術分野の知識と有機的に織り交ぜながら解説した内容である。
    普段から疑問に感じていた内容や、疑問には感じていなかったが理屈が理解できた内容が多々あり、読んでいてとても面白かった。

    0
    2024年12月31日
  • 実況・料理生物学

    Posted by ブクログ

    こんな講義の仕方もあるんだなぁという授業形態の勉強にもなり、また知識としても料理ってこんなに色々な知識が詰まっているんだなぁという勉強にもなる一冊だった。生物学をうたっているけれど、実際読んでみると歴史やら文化やらその知識は多岐にわたり、まさに食と知識とのコラボを強く感じさせられる内容になっている。「面白い!」の一言に尽きる。

    0
    2018年12月03日
  • 実況・料理生物学

    Posted by ブクログ

    料理生物『学』とタイトルを冠しているが,全く肩肘張らずに読める。
    料理は試行錯誤による経験の純化を経て,文化として定着してきたものの集合体なんだと思うが,それを生物学・化学の観点から見ると非常に理にかなっているのだよ,というメッセージを受け取った。とても面白い。
    筆者が講義中で話した内容に解説を加えているので,雑学的な(言い方を変えると散漫な)情報量は非常に多い。しかし,基本となる概念は繰り返し現れるものであり,全部を覚える必要はない。例えば浸透圧と分子の形からの説明が繰り返し現れる。一見異なる調理法の背後には実は同じ意味が潜んでいたりする。このあたりの書きぶりからは普遍性を重んじる物理学の精

    0
    2013年05月18日

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