作品一覧

  • 西洋古典学のアプローチ──大芝芳弘先生退職記念論集

    西洋古典学のアプローチ──大芝芳弘先生退職記念論集

    ビジネス・実用

    -
    1巻5,390円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すべてのものごとの始まりは小さい。Omnium rerum principia parva sunt. Cicero
  • 薔薇の名前[完全版] 上

    薔薇の名前[完全版]

    小説・文芸

    4.4
    1~2巻3,300~3,520円 (税込)
    これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、バスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012年版に作者自身が寄せた付記も収めた。
  • あらゆる創作のためのラテン語ネーミング辞典 ローマの神話から人名、文化まで

    あらゆる創作のためのラテン語ネーミング辞典 ローマの神話から人名、文化まで

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すべての創作者に捧ぐ! 「ドイツ語」に続く、 かっこいい「ラテン語」が満載の新しいネーミング辞典。 日本のマンガやゲームにはかっこいい「ラテン語」が多数使われているのを知っていますか?「メメントー・モリー」(死を想え)、「カルペ・ディエム」(その日を摘め)、「ドムス・アウレア」(黄金宮殿)、「クロケア・モルス」(サフラン色の死)など……。本書は、大好評の『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典』 (2019年刊)に続く、古代ローマで用いられたいにしえの言葉「ラテン語」に特化した新しいネーミング辞典です。 美しい響きの言葉はもちろん、古代ローマの神話や文化にゆかりのある言葉、約2800ワードを「幻想」「言霊」「人間」「人の営み」「人の英知」「空と大地」の6つの章に分け掲載しています。ローマ神話に登場する、たくさんの神々の名前。神々を称える表現。伝説のアイテムや魔術に関する語。古代ローマの人名、剣闘士などの文化。月や太陽を表現するロマンチックな言葉などなど……。眺めているだけで創作意欲を刺激される言葉の数々がぎゅっと詰まっています。 著者はXフォロワー11万人の大人気ラテン語研究者、ラテン語さん。 迷ったら開きたい、ラテン語の宝庫――あなたの探すネーミングのヒントがここにあります。
  • 古代ローマ ごくふつうの50人の歴史

    古代ローマ ごくふつうの50人の歴史

    ビジネス・実用

    4.7
    1巻1,980円 (税込)
    2000年前の営みから蘇る古代ローマのリアル 古代ローマの人々は、どのような生活を送っていたのだろうか。本書ではローマが大きく発展した共和政末期から帝政初期に生きていた50人の人々(ときどき神様や伝説上の人物、動物も含む)に焦点を当て、彼らの碑文などの資料から当時の庶民の暮らしをひもといていく。 取り上げる50人は、ほぼ無名の一般人だ。クリーニング屋の店主、居酒屋の女将さん、人気のパン屋、美食家、マンションの管理人、美容師、戦車競走の賞金王、兵士、ジュエリーデザイナー、モザイク職人、大理石取引業者、ガラス職人、配管工、小学校の先生、図書館司書、助産師など。彼らはカエサルやアウグストゥスといった、ローマの統治によって歴史を彩った有名人物ではない。しかしその暮らし・人生を一片一片集めることで、巨大なモザイク画のように古代ローマがリアリティをもってよみがえる。 ★写真多数!カラー口絵16ページつき
  • おそまつなギリシャ神話事件簿

    おそまつなギリシャ神話事件簿

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゲームや小説などで名前は聞いたことのあるギリシャ神話の神々が、神話内で本当はどういう行いをしたのかを楽しく紹介。 本来は長く、前後関係も複雑なギリシャ神話の内容から、神々が感情むき出しで本能のままに動く人間臭い行いをピックアップし、「おそまつな事件簿」としてとりまとめた1冊。 1話4ページ完結。全45話。

ユーザーレビュー

  • 薔薇の名前[完全版] 下

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。とても面白かった。あんまり話すとネタバレになってしまうから、言わないが、本当に面白かった。難しい所も多々あったが、それでも面白かった。

    0
    2026年09月27日
  • 薔薇の名前[完全版] 上

    Posted by ブクログ

    以前の訳で読んだことがあるが、今回新訳が出たので再読。
    やっぱり面白い。今回は物語の筋は分かっているので、歴史的背景を詳しく調べながら読んでいるが、それがまた面白い。中世ヨーロッパの歴史がなぜか好きなのだが、十字軍前後、宗教改革の前の混沌した中世を生き生きと感じられる。
    ウンベルト・エーコーの凄みを感じつつも、楽しい読書時間を過ごせている。さて、下巻へ行くぞ。

    0
    2026年09月22日
  • 薔薇の名前[完全版] 上

    Posted by ブクログ

    複雑な構造の書院をもつ修道院にて、謎の連続殺人がおこる。それを追いながら、様々な宗教談義を行う主人公達。日本で言うと京極夏彦の百鬼夜行シリーズみたいな感じかな、知識が弱くて詳しいことは分からないけど異端にまつわることが謎の根幹にあるのかも。と、思ってたら終盤の書院に居た謎の女とやっちゃって、その後それについての超文学的なレビューで全部吹っ飛んだ。たった一回の行為だったみたいだけど、相当素晴らしかったんだね。
    ↓
    やさしい動きで、彼女の片手が、汗に濡れた私の身体に触れつづけていた。もはや安らぎではなく、炎の絶えたあとに、灰の下に残った火が、最後の輝きを放つかのように、私の奥深くで喜びが走った。いまでも私は、ためらわずに言うであろう。あれに似た喜びを味わうことが(私は夢のなかにいるかのようにつぶやいていた)、たとえ稀にでも(じじつ私にとっては、あのときが、唯一の経験であったが)、たとえ束の間であっても、また一瞬のうちに過ぎ去ってしまっても、この世で許された人間がいるとすれば、それは仕合わせな者であると。あのときには、あたかもおのれが存在しないかのように、少しもおのれ自身を感じることなく、存在そのものが稀薄になって、ほとんど無に帰してしまっていた。もしも死すべき身でありながら(私は自分に言いきかせていた)、東の間なりとも、私がいま味わったようなものを味わうことのできる者がいれば、この不正にみちた世界をただちに険しい目で見つめるであろう。
    このおぞましい日常の生活に心を乱されて、死の肉体の重みを、感じてしまうであろう…・・・・そのように、私も教えられてきたのでは、なかったか?あの至福のなかで、私の全精神を忘却へと誘ったものは、たしかに(いまにして思い当たるのだが)永遠の太陽の発する輝きであった。そして、あれによって生み出された喜びが、人間の心を開き、押し広げ、人間を大きな存在へと変える。人間がおのれのうちに抱えた帳を、大きく開ければ、もはや容易には閉ざせない。それは、愛の剣によって切りつけられ、開かれた、傷だから。それ以上に甘く、かつ恐ろしいものは、この地上にはないであろう。
    それにしても、太陽のもつ力はかくも強いものであるから、太陽はその光線によって傷を貫き、傷口を押し広げて、人間の心は開かれて眠れあがり、人間の脈という脈は切り開かれ、人間の力ではもはや思うままにおのれを動かすこともできなくなり、ただ欲望によってのみ動かされ、いま触れつつあるものによって精神は奈落の底へ燃えつきながら沈みこみ、いままでに生きてきた、そしていまも生きつつある、この現実によって、おのれの欲望もおのれの真実も覆いつくされてゆくのを見るであろう。そしてついに、おのれの喪失のうちで、呆然としているおのれ自身に、立ち会うのだ。
    このような、筆舌には尽くしがたい、内奥の喜びに浸りながら、私はまどろんでいた。

    0
    2026年07月30日
  • 薔薇の名前[完全版] 上

    Posted by ブクログ

    めちゃめちゃ面白い!こういうの大好きです!ミステリーとともに、当時の歴史と宗教(主にキリスト教)^も学べる。下地に中田あっちゃんのYouTube大学、世界史の知識がかすかに残っていたので、それとも繋がり余計に面白かったです。今下巻を読んでますが、ミステリー以外の色んなところに考えさせられる部分があり、読み耽ってます。同じ作者さんのプラハの墓地も買ってしまった!

    0
    2026年07月10日
  • 薔薇の名前[完全版] 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.14 "「推論などしない。三段論法の規則によれば、<二ツノ個々ノモノカラハ何モ出テコナイ>。二つの個々の事象からは、いかなる法則も引き出せないのだ。まずは、法則を知る必要がある。たとえば、触れた者の指をくすませる物質が存在するとか……」"

    p.100 "「書物というのは、信じるためにではなく、検討されるべき対象として、つねに書かれるのだ。一巻の書物を前にして、それが何を言っているのかではなく、何を言わんとしているのかを、わたしたちは問題にしなければならない」"

    p.301 ”「これが紫水晶だ」彼は言った、「謙譲の鏡であり、聖マタイの純真と温和とを思い起こさせる。これが玉髄だ。愛徳(カリタ)の証であり、ヨセフと聖大ヤコブの慈愛(ピエタ)の象徴である。これが碧玉だ。信仰を讃え、聖パウロと結びつく。そして紅縞瑪瑙だ。殉教の徴で、聖バルトロメオを思い出させる。これが青玉だ。希望と観想を意味して、聖アンドレイアと聖パウロの宝石である。そして緑柱石だ。聖なる教義や学識や忍耐の証であり、聖トマスの徳性そのものである……これらの宝石の一つ一つが語りかける言語の、何とすばらしいことか」”

    p.370 "「でも、どうして存在し得ましょうか、可能性を全面的に織りこんだ必然的存在などが? どのような差異が、それならば、あるのでしょうか、神と原初の混沌とのあいだに? 神の絶対的全能とその選択の絶対的自由とを肯定するのは、神が存在しないことを証明するのに等しいのではありませんか?」"

    p.394 一人の修道僧を毒殺したくなった
    p.439 "SF小説はおおむね純粋なロマンスである。ロマンスとはどこかよその場所の物語だ。"
    p.497 "エーコは何度となく、『薔薇の名前』を書いた直接の動機は、モーロ事件にあった、と述べている。"


    驚くべきことに、著者自身の手になる登場人物の素描がある。まさしくイラストである。また建造物の地図や外観図がある。学生時代にTRPGを準備していた時のことを思いだす。NPCを描き、地図を描き、シナリオを書いたものだった。

    旧版と完全版との差異はなんであろうか。上巻の序文で著者が述べるところによれば、本筋ではなく、ラテン語からの引用などにとどまるようだが、訳者による「旧版解説」によれば改版のたびに改訂があったようだ。「『薔薇の名前[完全版]』刊行にあたって」では、原著2020年版には大小さまざまな修正が施されたと記されている。
    内容を覚えていないにしても、せっかくの再読なのだから、それと分かるようなら差異を楽しみたい。そう考えて下巻の補足資料的な部分から読み始めたが、正解だったかもしれない。


    アークナイツへの影響。ウンベルト、アドソ。ミケーレ。ブルネッロ。登場人物の名や地名を借用。「聖山降臨1101」の物語の構造は、神の実在を疑うというモチーフにおいて類似している。現実の国家を記号化した架空の国家を配置する方法も、アフリカノ果テに謎が残されている点も、ひょっとしたら。
    エンドフィールドへの影響。エンドフィールドはデータの遅延ロードを実装してマップ間の移動を高速化した。そのうちのひとつがNPC。ロード完了していない間、NPCは灰色のマネキンとして表現される。どこかで見たような表現ではあるがロードに適用された例は初見のような気がして新しいと感じた。下巻p.128にその発想の元ネタと見えなくもない表現がある。"人間の姿も、初めは灰色の亡霊のように、霧のなかから現れて、見分けがついてくるのだった。"
    奈須きのこへの影響。キアラという名と存在は『薔薇の名前』から引用したのかもしれない。迷宮は小川マンションの構想に影響を与えたかもしれない。
    京極夏彦は影響を受けただろうか。謎の核心という小さなプロットに、本編とは無関係、関係はあっても迂遠な知識を厚くコーティングしていくやり方に影響を受けただろうか。
    ドラゴンランスへの影響。知への渇望。レイストリンとアスティヌス。


    推理小説の中には、構造的な弱点を持つ作品がある。核心となる箇所がそうである場合、かなり致命的で、呆れること必至。
    迷宮のルール。北方に「ANGLIA」「GERMANIA」などともっともらしい説明をつけているが、そう読むためには、部屋に割り当てられた記号を二度使用せねばならぬこともあり、好きに読めてしまう。「アフリカの果て」を示せれば良いので、雑に仕上げたのかもしれない。

    謎解きを中途で切り上げることがしばしばあり、時間稼ぎを感じる。

    五日目の口論。宮崎駿か押井守かという有様。こんなんあったら覚えてそうなものだが、ハイティーンだった読者はそういうことに気付けなかった。まったく覚えがない。

    探偵が事件の進行を止められない状況はミステリのお約束だが、探偵役に本業をもたせて、探偵業どころではないとするのは悪くない言い訳だと思える。

    ノリツッコミふうに笑わせようとする試みがある。

    『ムーンチャイルド』を思いだす。クライマックスにおいて、これまで語られてきたことは些事であり、未だ語られぬ重大事のために、主人公は些事を捨てて去る。ぶん投げも極まれリエンド。キリスト教の重大事の前には(読者にとって重大事である)僧院の惨劇は些事でしかないという構造。

    信仰とは推し活で、推す対照は神ではなく、自らの信仰に対する考え方である。推し活者の一部がそうであるように、信仰の持ち主の一部も狭量である。公式に語られていない説を作り出すこともある。解釈にこだわる。自信の信仰の強固な裏付けとして、神と神に関わる権威を引用する。発言が正しいかどうかではなく、権威の発言であることが重要なのだ。権威の引用には記憶力が有用である。ザ・人文。

    クライマックス。アドソの悪夢。本筋で醸し出せなかった猟奇成分を補おうという意図か。くどいほどに長く続く。

    探偵には命の危機は訪れない。訪れるのは謎に対する敗北の危機。この物語はそれを慎重にコントロールしている。

    彼には企みなどなかった、間違ってそれを発見してしまった。ウィリアムは事件をそのように総括する。では、殺人が発生するたびにホルヘが黙示録の一節を呟いていたことを、読者はどう受け止めればよいのだろう。

    未だに分からないことだらけだが、神秘のベールはもはや感じない。分からないことは装飾に過ぎないと理解したから。寂しいことだが、これも再読が持つ価値であろう。

    0
    2026年05月18日

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