作品一覧

  • 窓辺の愛書家

    〈刑事ハービンダー・カー〉シリーズ

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    高齢者向け共同住宅に住む90歳のペギーが死んだ。彼女は推理小説の生き字引のような人物で、“殺人コンサルタント”と名乗り、多くの作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だったが、ペギーの介護士ナタルカはその死に不審を抱き、刑事ハービンダーに相談しつつ、友人二人と真相を探りはじめる。しかしナタルカたちがペギーの部屋を調べていると、覆面の人物が銃を手にして入ってきて、一冊の推理小説を奪って消えた。謎の人物は誰で、なぜそんな不可解な行動を? 『見知らぬ人』の著者が贈る、本や出版界をテーマにした傑作謎解きミステリ!/解説=杉江松恋
  • 見知らぬ人

    〈刑事ハービンダー・カー〉シリーズ

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    これは怪奇短編小説の見立て殺人なのか?──イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドを研究している。10 月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。遺体のそばには“地獄はからだ”という謎のメモが。それはホランドの怪奇短編に繰り返し出てくる文章だった。事件を解決する鍵は作中作に? 英国推理作家協会賞受賞のベテラン作家が満を持して発表し、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞受賞へと至った傑作ミステリ!/解説=大矢博子
  • 小路の奥の死

    〈刑事ハービンダー・カー〉シリーズ

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,300円 (税込)
    ロンドンのマナーパーク校の同窓会で、下院議員が殺害された。彼の友人たちは女優や人気バンドのリードシンガーなど個性的な有名人ばかり。だが、現場に到着した刑事ハービンダー・カーは、部下のキャシーも友人のひとりだったと知る。下院議員の死因はインスリン中毒で、糖尿病患者であるキャシーは注射器を持ち歩いていた。捜査が始まると、被害者は「血を流す心臓(ブリーディング・ハート)」と書かれた手紙を何通も受け取っており、21年前に起きたある生徒の死亡事故の目撃者だったと判明する──。巧みな伏線の妙を味わえる『見知らぬ人』の著者の傑作謎解き長編。/解説=若林踏

ユーザーレビュー

  • 見知らぬ人

    Posted by ブクログ

    なかなか犯人が解らず、気になって気になって…という感覚を久しぶりに味わえて嬉しかった!8割まで読んでも解らず思わず「誰なんだ〜」と声にだしてしまったくらい。海外ドラマを観た感じ。主人公が冷静で聡明、だけど愛情深く魅力的!ネトフリでドラマ化してほしいくらい。めちゃくちゃ日本人ですけど、読んでる間はイギリス人でした(単純)
    シリーズ化してるのでずっと続けてほしいです。

    0
    2026年03月31日
  • 小路の奥の死

    Posted by ブクログ

    面白かった良かった!英国!って感じ(乏しい語彙力)イギリスって本当に階級制度なんだな…なかなかきびしい社会。それはさておきミステリとして最高でした。ほんとまさかの犯人!TVドラマ化してもいいのでは?
    シリーズとは知らずこの作品から読んでしまったけど、じゅうぶん楽しめました。最初から読みます。

    0
    2026年03月22日
  • 小路の奥の死

    Posted by ブクログ

    ★5 名門校の同窓会で殺人事件が発生… 人間関係と語りに吸い込まれる英国ミステリー #小路の奥の死

    ■あらすじ
    名門校の同窓会で政治家が殺される事件が発生、ハービンダー・カー刑事が事件解決の指揮をとる。その同窓会には、下院議員の政治家、ミュージシャン、女優など様々な有名人が参加。またハービンダーと同じ警察署の刑事キャシーも同席していたのだ。

    かつて彼らは学生時代、共通の友人が死亡事故に巻き込まれており、今回の被害者は事故を目撃者であった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 おもろいっ! これぞ英国ミステリーですね。決して派手ではありませんが、読み進めるほどにジワジワと沁みてくる味わい深い作品です。

    本作はハービンダー・カー刑事シリーズの3作目。前作までの話の関係性やネタバレなどはありませんので、安心して本作から読んでください。ちなみに私も1作目『見知らぬ人』は読みましたが、2作目『窓辺の愛書家』は積んでます、読まなきゃー

    お話の筋としてはスタンダードなミステリーで、同窓会で殺人事件が発生、容疑者は同級生や学校関係者。ハービンダー刑事が中心となって事件解決のため捜査に奔走するという流れ。

    特徴としてはふたつあり、ひとつは20年前の学生時代、死亡事故が関係しているということ。もうひとつは容疑者のグループの中に、刑事キャシーも含まれる点ですね。

    一番の読みどころだと思ったのは、視点人物ごとのストーリーテリング。複数の視点人物で物語が進行、ハービンダー刑事、同窓会メンバーであり刑事のキャシー、同窓会メンバーであり教師のアナの3名。

    ハービンダーは指揮をとりつつ自らも捜査や尋問してく。ミステリーの醍醐味である解決に向けた情報を読み取りがじっくりと楽しめます。また同窓会メンバーのキャシーとアナは、起こってしまった事件と過去の事故に右往左往。不安に駆られ戸惑っている様子はもはやサスペンスな読み口でした。

    そして気になるには人間関係ですよね。複数の男女が入り乱れる事件ですから、そりゃ当然イロイロある。さらには学生時代の事故も関わってくるので、誰が誰と… みたいなところは、落とさずに理解してください。またひとりひとりの性格というより、名門校のエリートたちの「裏側の顔」が必見ポイントです。

    ちなみに主人公であるハービンダーは同性愛者であり、さらにはインド出身。マイノリティから見る社会だったり、生きづらさも作品に込められており、いち人間として丁寧に描写がされていくのです。

    さて謎解きですが、かなり終盤にならないと真相が見えてきません。誰が犯人なのか? 動機はなんなのか? 過去の事故との関係性? 正直、犯人はそれほど意外でもないですが… 過去の事件との絡み、背景にある動機なんかは、なかなかのキモさで愛せました。

    面白かったですねー、じっくり読み応えのあるミステリーをご希望の方には、ぜひおすすめしたい作品でした!

    ■ぜっさん推しポイント
    本作は名門校のエリートたちの物語、政治家や有名人など人生の成功者たちばかりなんです。しかし幸せそうな感じはまるでなく、終始みじめで不安に描かれるのです。

    どんなに優秀な人であっても人間なんて弱い生き物ですよね。少しの歪みがこれまでの成果を潰してしまう可能性すらある。家族、恋人、友人など、支え合って生きることで、やっと幸せのしっぽを捕まえられるということを忘れずにいたい。

    0
    2025年12月25日
  • 窓辺の愛書家

    Posted by ブクログ

    読書家の老婦人が亡くなった。
    事件性はないと思われたが、彼女の部屋に侵入者があって本が盗まれ‥?
    素人探偵たちが活躍します。

    海辺の街に建つ高齢者向けの共同住宅で、ペギー・スミスという92歳の女性が亡くなった。
    介護士の若い女性ナタルカは、部屋の片づけに入って「殺人コンサルタント」という名刺を見つけ、有名作家らの本にペギーに感謝する献辞があることに気づきます。
    警察に相談し、ハービンダー・カーという女性刑事に話を聞いてもらうのでした。

    ペギーは一体何者だったのか。
    ペギーの友人で80歳の男性エドウィンと、行きつけのコーヒーハウスのオーナーであるベネディクトと3人で語り合い、素人探偵と相成ります。
    ナタルカはウクライナ出身。一度結婚して英国籍を得ているが、今は本業に就く前の猶予期間のようなもの。
    エドウィンは、元BBC勤務のおしゃれな老紳士。
    ナタルカに惹かれるベネディクトは、おだやかで知的。修道士だったが信仰を失った過去があります。
    それぞれ癖があるが、これが気が合う、という雰囲気が出ていて、楽しく読めます。

    多くのミステリ作家に、殺人の方法などのアドバイスをしていたらしいペギー。
    ミステリ作家も色々なタイプが出てきます。これって、モデルがあるのかしら‥?(笑)
    ミステリ作家の話を聞くために、ついにはスコットランドまででも出向く三人組! 勢いありますね~。

    「見知らぬ人」にも出てきたインド系の女性ハービンダー・カー刑事(30代)が出てきて、すっかり友達になっている前作のヒロイン、クレアもちらっと出てきますよ。
    「見知らぬ人」とは、ミステリのタイプがちょっと違うかな。
    ハービンダー・カーは名探偵というわけではなくて、地味だけど確かな繋ぎ役と言うのか。
    読書好き、特にミステリ好きの興味をそそる部分と、大人の活躍する冒険ものといった趣の面白さがある作品です☆

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    2025年09月19日
  • 見知らぬ人

    Posted by ブクログ

    2020年MWA賞最優秀長編賞受賞作品。
    イギリスの古風な学校の英語教師のクレア、クレアの娘ジョージア、担当刑事インド人のハービンダー。この三人の目線で事件が語られて行く。
    現代イギリス文学にゴシックホラーが重なったような作品。
    最後まで犯人が誰か判らなかった。ぞくっとする結末!
    こわいー!
    着るもの、使う香水、読んできた本で階級やその人の人生が見えてしまうのが、いかにもイギリス的。
    そして、美貌で強がりなクレアも、マイノリティ要素を集めたかのような強いハービンダーもすごくかっこいい。
    続編があるようなので、それも読みたい。

    0
    2025年08月08日

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