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ユーザーレビュー

  • お城の値打ち(新潮新書)

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    ネタバレ

    第二次世界大戦時の空襲で焼失した名古屋城の木造建築としての文化的価値が詳細に述べられているが、焼けずに今でも残っていればと夢想してしまう。精密な資料が残されているようなのでぜひ木造復元に期待するところだが、現在の見通しでは完了するのは最短でも2032年以降とのこと。

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    2025年07月28日
  • 教養としての日本の城

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    本書は「各地の城址を訪ねる」ということの御案内に留まらず、判り易く目立つ形で残る建築、或いは存在が伝わる巨大な城ということを入口に「近世の文化の変遷」を説くような、なかなかに興味深い内容を展開していると思う。
    「城」とでも言うと、色々な史跡が在って、その内容は様々である。が、「城」とでも言えば「大きな石垣の上に、大きな建物が建つ」というような様子を思い浮かべるというのが「公約数的な理解」になると思う。そういう「大きな石垣の上に、大きな建物が建つ」というような様子の「多分“元祖”」は、かの安土城と思われる。本書はその安土城に纏わる篇を冒頭に置き、以降は「近世の文化の変遷」の中で語るべき内容を持つ

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    2023年02月25日
  • お城の値打ち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    『お城の値打ち』について考える

    筆者は歴史評論家であり、音楽評論家でもある香原斗志さん
    音楽の方の専門はオペラだそうで、オペラとお城…なんかすごい組み合わせ

    そして香原さん、だいぶお怒りのよう
    日本にはお城が様々にた〜〜〜くさんあったんだけど、現存する天守閣はなんと12しかないのよ
    無くなってしまった原因としては老朽化や火災(失火や放火、落雷が原因)が大きいんだけど、近代における大きな原因は明治政府の文化意識の低さと太平洋戦争における焼夷弾なんだそう
    特に明治政府が行った「廃城」や軍事施設への転用などは、文化的素養の低い下級武士たち(が作った新政府)の限界と手厳しい

    また、近年の「お城ブ

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    2025年11月23日
  • 教養としての日本の城

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    内容は面白かった、視点を変えるのは良かった。特に最後の方の4城の解説は良かった。ただ西洋関係がしつこい。

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    2025年07月09日
  • お城の値打ち(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    日本各地に残るお城。だが、現存する天守は12しかなく、他は全て復元・復興されたものである・・・。

    以前、家族で小田原城を訪れたことがあるのだが、中に踏み入ってみるとあらびっくり。かつての木造の城の面影などなく、無機質で近代的なRC造の博物館になっているではないか。これには特に子供ががっくり。それ以来「次は本物のお城が見たい」と言われていた折も折、実に丁度良さそうな本が出版されているではないか、ということで手に取った。

    本書は、日本の城がいかに作られ、最盛期を迎えたか。そしてそれらがどのように扱われ、次第に打ち捨てられ、あるいは破壊されていったか。そして、どのように復興・復元の道を辿ったかが

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    2025年02月24日

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