作品一覧

  • みぎての左甚五郎
    値引きあり
    5.0
    1巻539円 (税込)
    幽霊を捜して歩く右手が義手の男は、「絶対に中を覗くなよ」と言い残し、依頼主に惚れ込んだ時だけ仕事をする。「天下一の彫り物職人、左甚五郎たぁ、俺のことだっ!」理不尽な事態に巻き込まれて困っている人を放っておけない、謎多き男・甚五郎。今は亡き妻への想いを胸に、江戸へと向かう道中で降りかかる厄介事をおのれの「みぎて」で解決する、人情時代小説ついに開幕!
  • 義経じゃないほうの源平合戦
    値引きあり
    5.0
    1巻523円 (税込)
    鎌倉なんか、来るんじゃなかった。蒲御厨で静かに暮らしていた範頼は、命の危機を感じて頼朝のもとへ来るも、会って早々、兄の怒りに触れ言葉も出ない。ちくしょう、怖すぎるだろ、この兄さま。打倒平家に燃え勇猛果敢に切り込んでいく弟の義経を横目に、兄への報告を怠らず、兵糧を気にする自分の、なんと情けないことか。頼朝と義経、二人の天才に挟まれた平凡な男、源範頼の生きる道。
  • 討ち入りたくない内蔵助
    値引きあり
    5.0
    1巻400円 (税込)
    松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
  • あの日、松の廊下で
    値引きあり
    5.0
    1巻415円 (税込)
    旗本・梶川与惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として、彼はどんな想いを抱えていたのか。江戸城という大組織に勤める一人の侍の悲哀を、軽妙な筆致で描いた物語。第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • 関ケ原よりも熱く 天下分け目の小牧・長久手
    値引きあり
    4.5
    1巻500円 (税込)
    本能寺の変で急死した信長が残したものは、「天下統一」という概念だった。それに気がついた時、秀吉と家康はどんな行動に出るのか。ともに40代、武将として脂の乗り切った二人が、腹心の部下──家康には石川数正、秀吉には黒田官兵衛──に支えられ、知略を尽くし、命を賭けて睨み合う。真の天下人となるために。秀吉、家康それぞれの視点で描かれる、天下分け目の熱き戦い。
  • 実は、拙者は。
    4.0
    1巻759円 (税込)
    深川佐賀町の裏店に住まう棒手振りの八五郎は、平凡かつ地味な男。人並み外れた影の薄さが悩みの種だが、独り身ゆえの気楽な貧乏暮らしを謳歌している。そんな八五郎は、ある夜、巷で噂の幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が旗本を襲う場に出くわす。物陰から固唾を呑んで闘いを見守る八五郎だが、一柳斎の正体が、隣の部屋に住まう浪人の雲井源次郎だと気づき――。影と秘密は江戸の華!? 期待の新鋭が贈る、書き下ろし傑作時代小説。
  • 一遍踊って死んでみな
    値引きあり
    -
    1巻554円 (税込)
    娯楽がない鎌倉時代、人々に刺激を与えたのは踊り念仏だった。家族も財産もすべてを捨てて阿弥陀仏の導きに従う一遍は、念仏を唱えて日本全国を行脚する。一遍とともに僧達が床板を叩く足音のリズム、次第に加速する念仏、上昇する心拍数を表すかのような鉦の音。時衆が繰り広げる激しいパフォーマンスは、見る者の心を鷲掴みにする。念仏はロックだ! 破天荒かつ繊細な捨聖、一遍の物語。
  • 桶狭間で死ぬ義元
    値引きあり
    -
    1巻431円 (税込)
    強い今川家を目指し、検地や寄親・寄子制を導入するなど制度改革を行い、風通しが悪くなった古臭い家風を変えようと、当主として懸命に歩む義元。今川の東に北条、北に武田、西に織田という群雄割拠の乱世において、義元はいつしか「海道一の弓取り」と称されるようになる。甲相駿三国同盟を成立させ、今川家最大の繁栄をもたらした名武将は、篠突く雨の桶狭間で最後に何を想うのか。

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  • 画狂老人卍  葛飾北斎の数奇なる日乗
    値引きあり
    -
    1巻408円 (税込)
    江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。偏屈で一般常識なんぞ持ち合わせてはいない天才は、弟子の常次郎をいつも困らせている。猫を探せ、鼠を捕まえろなど、無理難題の毎日だ。しかし「絵が好き」という共通点があるからこそ、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。

ユーザーレビュー

  • みぎての左甚五郎

    匿名

    購入済み

    木彫りの名人左甚五郎が、宿場町を渡り歩き、泊まった宿の困りごとを解決するために木像を彫る。
    彫っている間は精進潔斎して納屋にこもりきり、決して中を覗かないでくれと言う。
    宿場町を渡り歩いていたのは、妻美弥の幽霊を探すためで、妻の死因と、幽霊になった理由が後半に明かされる・・・。

    続きも楽しみです。

    0
    2025年10月24日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんな時代小説、初めて読んだ。プロットが面白すぎる。登場人物一人一人主役級。シリーズにもしても良さそう。

    端々に描かれる心意気の痛快感。
    先の読めない展開。
    ボスは何となく想定できたけど、最後にあのお方が。また、そこに張られていた伏線は時代劇のドラマ好きな自分が気づけなかったのは、悔しいけどやられた!

    今回も、歴史トリビアと人情を、エンタメ(ストーリー)を楽しみながら味わえる。

    ・永代橋は、町衆が負担して共同で支える橋だった
    ・契約書の中の細かい文字での詐欺
    ・全く最近の御公儀はいつもそうじゃ。弱き者はいつも虐げられる
    ・行き場を失った鬱憤を誰か顔の見える相手にぶつけぬことには、腹の底か

    0
    2025年09月21日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の棒手振りの八五郎が愛すべきキャラクターでよい。設定はよくある時代劇のモチーフであるが、ハラハラドキドキの展開であっという間に読めた。楽しく読めるエンターテイメント。この著者の他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年06月10日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても面白かったです。著者は、いつも面白いタイトルの本を書いていますが、内容は史実に則ったわかりやすいものばかりです。
    今回の作品は、フィクションではありましたが、本当にうまく作られているなと感心しました。

    話は、江戸中期。吉宗の治世。
    主役は、深川で棒手振り(天秤担いで野菜売り)をする八五郎。何の取り柄もなく、影が薄いのが特徴。
    まわりに住む人たちは、皆いい人ばかり。
    隣に住む侍崩れの雲井源次郎。
    思いを寄せる浜乃。その父藤四郎。
    親方の辰三。
    たまに出現する旗本の三男坊新さん。
    また、八五郎は定回り同心(犯罪の取締役)の村上典膳に情報屋として雇われている。

    実は、これらの人々は皆裏の顔

    0
    2025年03月15日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あー面白かった!

    その一言に尽きる

    大好きな作家さんの一人、白蔵さんの小説だけに、期待値マックスでしたが、予想を裏切らない、痛快で、しんみりする人情味も味わえ、大満足だった

    主人公の八五郎は影が薄い、という現代でもネガティブな特性の持ち主であるが、その特徴を活かして次々と悪事を働く侍や商人の秘密を暴いていく

    深川という下町の人情もその解決に一役かうところが白蔵さんの小説らしい

    人はそれぞれに役割があり、その特性を活かす事が出来れば、自分では思いもつかない大きな事をやってのけるのだ、というメッセージを読み取った

    0
    2025年02月01日

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