龍槍椀の作品一覧
「龍槍椀」の「騎士爵家 三男の本懐」「その日の空は蒼かった」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「龍槍椀」の「騎士爵家 三男の本懐」「その日の空は蒼かった」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
先を信じて読み進め!
かなり雰囲気を出した文章で書かれており、言葉の選択、言い回しなど、慣れるまで読みにくく感じます。
特に序盤は、読む側は文章にまだ慣れておらず、本側も面白くなる前なので、この本は面白くないんじゃないか?と疑いたくなります。
ところが1割くらい読み進めると、そこからは面白さでぐいぐい引き込まれ、雰囲気のある文章の良さが生きてきます。
なので、読みにくかったら、最初は多少読み飛ばしても良いかもしれません。
Posted by ブクログ
面白かった!
個人を示す名を名乗れない世界。
騎士爵家の三男として産まれた主人公は、懸命に生きようと努力し続け、他者との共闘協力無くば生き残れない過酷な辺境の現実を見る。そして、共闘協力のためには厳然とした階級による区別がありながらも、相互の敬意がなければならないと、死者となって無言の帰宅をする兵士や民草を前にして肌で感じることになる。
その中で、『騎士爵家の男としての矜持』と『守護する立場としての誇り』に芽生え、辺境で懸命に生きる領民のために、愛してくれる家族のために、必死に、そして堅実確実に力を身につけていく。
礼儀礼節を持って振る舞い、敬意を持って人に接する三男くん!めっちゃかっこ
女性として考えうる最悪の部類に入る最期を迎えた主人公ですが、他者を恨むでなく自身の愚かさを反省し
周囲に感謝して謙虚にひたむきに二度目の人生を生きる姿は好感が持てます。
また独自の世界をしっかり構築していて読み応えもあり楽しめました。
ただ、絶対的な身分社会の壁や、凄惨な経験の記憶がある主人公が基本的に明るく前向きであること
少女の幼い話し言葉による一人称視点での進行など、人によって好みが別れる部分はあるかもしれません。