許永中の作品一覧
「許永中」の「海峡に立つ ~泥と血の我が半生~」「悪漢(ワル)の流儀」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「許永中」の「海峡に立つ ~泥と血の我が半生~」「悪漢(ワル)の流儀」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『海峡に立つ』は、戦後最大のフィクサーと呼ばれた許永中の自伝である。
中津の長屋から身を起こし、政財界を動かすフィクサーへと上り詰めながら、最終的には逮捕に至るという、その波瀾万丈な人生の濃さに圧倒された。
また、戦後社会における暴力団の影響力の大きさにも驚かされた。作中では山口組の下部団体が多数登場し、当時は現在よりも社会全体に深く関与していたことがうかがえる。
関西の存在感も今よりずっと強く、特に京都財界の描写からは、東京一極集中以前の日本経済の構図を感じ取ることができた。
さらに、作中に登場する福本邦雄や大谷貫一といった他のフィクサーにも興味を持った。
最後に、本書はあくまで許永中自身に
Posted by ブクログ
存命のうえに本人著作だけあって臨場感が凄い/ 許永中といえばイトマン事件であるが、そのまえに小学生の頃から回想され初恋なども語られる/ 頭のいい人なのだろうし、剣呑な自身の印象をリセットしたかったのかもしれない/ そして〝い聯合〟〝酒梅組審良連合〟〝会津小鉄〟〝菅谷組生島〟〝古川組初代〟〝柳川組〟〝大谷貴義〟〝山段〟など当時は力のあった団体や人物にまつわるエピソードが良い/ 特にボンノ引退シーンにおける生島から直接の伝聞は価値がある/ 「伝説のやくざボンノ」では生島は描かれず三代目と二人で会ってさばさばと別れるシーンであるが、竹中と生島は同席し涙ながらに抱き合った二人を見たという/ どうしても