松岡亮二の作品一覧
「松岡亮二」の「教育格差 ──階層・地域・学歴」「学費値上げでどうなる教育格差」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
低SES層そして毒親とよばれる家庭で育った私ですが、その環境を自覚して自分を変えようと学び続けてきた私は本書のなかでいう稀なタイプだったのかもしれません。それゆえ努力でどうにかなると思ってしまう人間になってはいないかとハッとさせられました。
『教育は自分の経験に基づいて自説を持ちやすい分野です。この社会に、出身家庭と地域という本人にはどうしようもない初期条件によって教育機会の格差がある』
格差は高低どちらもまず自覚することが大切。本当にそう思います。子どもたちには置かれた環境に慣れるのではなく、どうしたいかを考え、学び、選べる人生であってほしい。
そして私たちは、データを見、背景を想像すること。
考え続けること。
どなたかもおっしゃっていますが、3歳ごろから(3歳で約9割の子が保育園や幼稚園に通っている)の保育園から義務教育を取り入れるといいのでは。保育の質を均一化することで、生まれながらの格差を少しでも埋めることができるのではないか。
保育士はもちろん子どもが好きだけではなく、教育者として多くのことを大学で学ぶことが必要になりますが、子どもたちや親だけでなく保育士にとってもメリットが大きいと思います。
Posted by ブクログ
教育格差の話だが、就学前に格差が生まれていることと、隣人効果の大きさが印象的だった。
意識的な養育によって生活を構造化すること、そして同様の意識を持った家庭が集まる地域・コミュニティに属することが、教育に大きなメリットとなるのこと。実際、今の新興住宅地に引っ越してからは、いわゆる放牧状態の子どもやポイ捨てのようなモラルの欠如を目にする機会が明らかに減った。駅前には学習塾が3つもあることを考えると、地域全体の規範意識の高さと教育に対する意識の高さ、またそのメリットも納得である。
意識的な養育は幼児期から始まる。家庭では読書で多くの言葉に触れ親子で会話することで言語技能をつけ、机につく習慣をつけ、早寝早起きを行い、メディアからの隔離を行う。また外では習い事に通い意図的に構造化された教育体験を重ねることで教育の場に活用出来る認知・非認知能力を積む。これらは「就学前の準備格差」と表現されたが、ここで大きな差がもう出来ているんじゃないかと考えた。私も多少勉強が得意だったが、読書量の多さが多方面に複利で利いていたんじゃないかというのは実感としてある。あと運動して体力もあったし。
小学校での意識的な養育は就学前と変わったものとしては親が学校のイベントに参加し子供と学校について会話することが出来ること、ぐらいかな。「入学時点の学力が小学校4年生の学力と関係し、また小学校4年生時点の学力〜中学校1年時点の学力に大きな変化は起こらない」、という身も蓋もないデータに驚いたが、確かに認識と合う。
中学・高校はもう生まれによる格差も隣人による格差ももうつききって固定化されている印象。
自分の子供のことを考えると、頂点を目指さなくてもいいので受験しある程度選抜され規範を持った集団に属し安全安心に育ってほしいが、ただ受験のためだけの人生は送らせたくない。無駄を楽しんで豊かな社会性を身につけることだって必要。ただ、近隣の進学校は中高一貫しかなく高校入学は非常に狭き門になっているため、中学受験は必須となっている。中学受験のためには幼児期からのサポートによって無理なく勉強できる言語能力と思考のフレームワーク、抵抗感の排除などの学習環境の整備が必要であり、そのためには私たち夫婦の生活自体も今から構造化しなければならないと感じている。
小学校4年生から集中して1日中机にかじりつけ、なんて無理だし。その時までに知力・体力・習慣を身に着けさせる必要を感じた。
ふと思ったが、これからの時代子供をスマホ中毒にさせないだけで人生爆勝ちできそう、、使える時間に途方もない差が出来るし。そのためには自分がスマホ中毒から脱却する必要があるけど、、
Posted by ブクログ
地域による学歴格差はいつの時代もあり、世帯収入や学歴などの住民の社会経済的な格差拡大へつながり、児童・生徒の学歴達成を左右し得る教育環境の差になる。
23区で教育意識が高いのは、「大都市だから」ではなく、「近隣住民の大卒割合が高いから」である。すなわち、集合的な階層(近隣階層)によって、人々の選択、行動、意識は変わる。
どの高校に入ったかで大きく異なる高校生活を送ることになり、学校間で卒業後の進路に大きな差がある。
中流階級の親は子どもの生活に意図的な介入を行うことで望ましい行動、態度、技術などを形成しようとする「意図的教育」を行うのに対し、労働者階級・貧困家庭の親は大人の意図的な介入がなくても子どもは育つと考える「放任的養育」を行う。
親学歴は父母の学校行事・保護者活動の参加頻度と関連があり、父母の学校参加頻度の増加は児童の学校への適応化を促している。
小学校入学までの幼児教育で形成される小学校入学時点での学力が、小4時の学力と関連している。
「子どもの意志」に任せた上での大学進学率は両親大卒で65%、両親非大卒で32%と、「子どもの意志に任せる」というが、「子どもの意志」は生まれた環境によってだいぶ異なる。
「小さな学校」として子どもの自由を尊重し、部活や補修・課題を廃止すれば、公教育の枠割は縮小し、「生まれ」は今以上に直接的に引き継がれる。
多くの生徒が学習せずに時間をゲームやメディアに使うのは、他に打ち込めるものが見つからないから。