教育格差 ──階層・地域・学歴

教育格差 ──階層・地域・学歴

1,210円 (税込)

6pt

出身家庭と地域という本人にはどうしようもない初期条件によって子供の最終学歴は異なり、それは収入・職業・健康など様々な格差の基盤となる。つまり日本は、「生まれ」で人生の選択肢・可能性が大きく制限される「緩やかな身分社会」なのだ。本書は、戦後から現在までの動向、就学前〜高校までの各教育段階、国際比較と、教育格差の実態を圧倒的なデータ量で検証。その上で、すべての人が自分の可能性を活かせる社会をつくるために、採るべき現実的な対策を提案する。

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教育格差 ──階層・地域・学歴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    教育格差の話だが、就学前に格差が生まれていることと、隣人効果の大きさが印象的だった。
    意識的な養育によって生活を構造化すること、そして同様の意識を持った家庭が集まる地域・コミュニティに属することが、教育に大きなメリットとなるのこと。実際、今の新興住宅地に引っ越してからは、いわゆる放牧状態の子どもやポ

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    出身地域・親の学歴によって子どもの最終学歴は異なり、それが収入、職業、健康等様々な格差の基盤となる、そうした教育格差はどの社会にもどの時代にも存在することをデータを基に立証しています。
    日本では、1970年代半ばに高校進学率が9割を突破し、2009年には四年制大学の進学率が5割を超えました。しかし、

    0
    2022年09月16日

    Posted by ブクログ

    事実に基づいて、教育格差について知ることができる本。解決できた社会はないが、よりベターな方向に向かう作者の姿勢が好印象でした。

    以前『教育という病』という本を昔読んだのですが、その本と共通して、データをとってちゃんと検証することが必要と書かれていました。当たり前だとは思うんですが、こと日本において

    0
    2022年05月05日

    Posted by ブクログ

    非大卒の友達と会って話しますか?
    この問いに「あんまり、、、」もしくは「非大卒でくくるなんて差別的だ!」と思うのであれば
    絶対にこの本を読んでください。
    ただ、
    大学にいった方がよい、偏差値の高い学校にいった方がよい、家庭教師をつけたり、塾に通わせた方がよい
    というメタメッセージがある本です。
    そこ

    0
    2022年01月14日

    Posted by ブクログ

    データ・数字・ファクトを基に、
    日本に、いや社会に存在する教育格差の実情を露呈する良書。

    本人にはどうしようもない、出身地域と家庭環境、生まれによって、その後の人生の可能性に大きなセーブがかかってしまっているという事実。

    読後感はたしかに重いが、
    これがあるがままの事実に目を向けるということなの

    0
    2021年05月04日

    Posted by ブクログ

    小中高と自分が僅かながらも感じてきた家庭間格差を如実に著していた本だった。過去の記憶を辿りグルグルと頭を巡らせながら、あの時の感覚は正しかったんだと認識するに至る。親が大卒かそうじゃないかでこうも子供の成長に影響を及ぼすとは何とも遣る瀬無い。社会的経済背景の格差をどうにかしないと教育格差に終止符は打

    0
    2021年02月23日

    Posted by ブクログ

    裏の帯にこうあります----<「緩やかな身分社会」この国の実態。>

    教育格差についてざっくり言うと以下のようになります。父が大卒の子は大学進学率が高い。そして大学進学率には地域格差・学校格差もしっかりある。父大卒と関係ある条件だけれども、経済的に恵まれて幼少時から習い事をしていると大学進学率が高い

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    本質要約:文句を言うだけでは勝者になれない

    5章までの事実データと解析、考察を踏まえての本質を抽象的なまとめとしたが、教育格差において、制度や政策には当然プロコンがある
    敗者は「文句たれ」で勝者は「変化に(素早く)適応する者」と言うのが事実だろう
    制度が悪いなどと他責でいてはいつまでも勝者に移れず

    0
    2025年01月23日

    Posted by ブクログ

    親の社会階層や居住地域、学歴が子どもの教育機会にどのように影響するかを探り、教育格差がどのように形成され、維持されているかを解明した本。

    徹底したロジックとデータ主義によって、日本の教育格差が今にはじまったことでなく、「緩やかな身分社会」として再生産されていたという事実を突きつける。

    本書前半で

    0
    2024年07月05日

    Posted by ブクログ

    丁寧なデータ分析を元にした、印象論や経験則ではない日本の教育の実態を示す本。
    私個人は、全体として格差の縮小に努めるべきであるというスタンスである一方で、自身の子どもには(格差の再生産になろうとも)少しでもより良い教育環境を与えたいと願う、一般的な大卒である。そのことに自覚的でありつつ、教育のあるべ

    0
    2023年11月30日

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