作品一覧

  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ
    3.9
    1巻902円 (税込)
    ネット通販時代のインフラと化した宅配が止まる? ヤマトショックは物流危機を顕在化させた。その真の原因は、物流現場の労働問題にあった! トラックドライバーの過酷な現実と様々な統計調査から、現代日本が直面した危機の実態を明らかにする。社会を維持するコストを負担するのは誰なのかを真剣に議論するときが来た。

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  • 最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ【特別版】
    3.0
    1巻550円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ【特別版】 トラック運送業界における残業規制強化に向けて1年を切った。「2024年問題」と呼ばれる。 しかし、トラック運送業界からは、必ずしも歓迎の声が聞こえてくるわけではない。 安い運賃を押し付けられたまま仕事量が減れば、その分収益も減るからだ。 われわれの生活を支える物流の「本丸」で、今何が起きているのか── 月刊誌『Wedge』2023年5月号(4月20日発売)の特集「最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ」に同誌20年7月号(6月20日発売)の「DIGITAL TRANSFORMATION」(産業IT イノベーション事業本部産業デジタル企画部主席研究員・藤野 直明氏、コーポレートイノベーションコンサルティング部上級コンサルタント・梶野 真弘氏の記事を加えた特別版です。 PART 1  残業規制の導入で物流業界の体質改善はなるのか? 中西 享 ジャーナリスト PART 2  「お願いだから分かってほしい」 運送事業者の社長が激白 中西 享 ジャーナリスト 編集部 Interview 1 進み始めた荷主の意識変化 見えてきた「適正運賃への是正」 小寺康久 西濃運輸 代表取締役社長 ILLUSTRATION 私たちの生活に欠かせない物流 編集部 Interview 2 デジタル技術で課題解決 物流界のプラットフォーマー 佐々木太郎 Hacobu 代表取締役社長執行役員 CEO Interview 3 トラック物流に必要な構造改革とは何か? 矢野裕児 流通経済大学流通情報学部 教授 column 1 深刻なドライバー不足 それでも「明日届く」は必要なのか 関谷次博 神戸学院大学経済学部 教授 PART 3  物流の一翼担う倉庫 「結節点」で見たその実態 編集部 column 2 「当たり前」の舞台裏 水産卸売の現場を歩く 編集部 PART 4  荷役の負荷軽減へ 今度こそパレットの本格普及を 編集部 PART 5  宅配ドライバーの本音 働き方改革は「形骸化」するは 刈屋大輔 ジャーナリスト column 3 国の盛衰と物流は表裏一体 日本はイタリアの歴史に学べ 玉木俊明 京都産業大学経済学部 教授 PART 6  矛盾を内包した法体系を直視しドライバーの権利保護を 首藤若菜 立教大学経済学部 教授 REPORT DIGITAL TRANSFORMATION(藤野直明、梶野真弘、編集部)  PART1 DXは目的ではなく手段 新しいビジネスモデルを描け PART2 「カイゼン」が遅らせたDX 製造業が問われるサービス作り
  • 雇用か賃金か 日本の選択
    3.0
    1巻1,485円 (税込)
    2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、航空業界は大きな打撃を受けた。売上が大幅に減ったなかで、これまで通り雇用を維持して賃金を払い続ければ会社が潰れる。「クビか、賃下げか」。世界中の航空会社において、労使がこの二極の間でギリギリの調整を行っていた。従来、日本は賃金引き下げが速く、人員削減が遅いとされてきた。それは今も変わらないのか。コロナ禍への対応の国際比較と、長期的に労働需要が減少した百貨店の事例から、日本の雇用調整の内実を明らかにする。
  • 間違いだらけの日本の物流
    -
    1巻2,090円 (税込)
    ◎日本の物流に未来はあるか? 経営上の最大級の問題を、 業界を知り尽くした専門家2名が徹底分析! 働き方改革によるトラックドライバーの残業規制により、「物が運べなくなる」として大問題となった「物流2024年問題」。しかし2024年4月を迎えたとき、「物が運べなくなる」ことはなかった。 では、2025年を迎えた今、問題は解決されたのか? 騒ぎは杞憂だったのか? 答えは否だ。表面上の対策は打たれたものの、根本の業界構造は何も変わらず、物流現場は限界を迎える日は、刻一刻と迫っている。 本書では、霞が関の委員会の様子から現場まで知り尽くした物流を専門とする有識者2名が、2024年を経て水面下で破綻に近づく日本の物流の現状を、最新動向を踏まえ、忖度抜きで徹底分析。消費者・社会へ変革を提言する。 [目次] 第1章 「2024年問題」とは何だったのか 第2章 現場は何が変わり、何が変わらなかったのか 第3章 商慣行が深刻化させるドライバー不足 第4章 荷主・消費者にとっての「当たり前」は持続可能か 第5章 社会の仕組み全体の見直しを迫る「物流危機」   この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『間違いだらけの日本の物流』(2025年3月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

ユーザーレビュー

  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物流危機は終わらない
    ー暮らしを支える労働のゆくえ
    首藤若菜氏による著作。
    2018年12月20日第1刷発行。
    著者は1973年東京都生まれ。
    1996年大妻女子大学社会情報学部卒。
    2001年日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程単位取得退学。
    2002年「ブルーカラー職種における男女混合職化の研究」で学術博士。
    2000年山形大学人文学部講師、2006年助教授、
    2007年日本女子大学家政学部講師、2010年准教授、
    2011年立教大学経済学部准教授をへて、2018年教授
    夫は中北浩爾。労働経済学。
    現在、立教大学経済学部教授
    著書
    『統合される男女の職場』
    (勁草書房、2003年、社

    0
    2021年12月10日
  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ

    Posted by ブクログ

    ●日々の生活を快適に過ごすためには物流の存在は欠かせない。 今や送料無料が当たり前に根付いているが、なぜそんなことが可能なのか。それはドライバーたちの過剰労働として転嫁されているからだ。本書は物流業界が抱える問題を鋭く指摘したものとなっている。

    0
    2020年04月25日
  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     総務省の労働力調査での男性の年間就業時間は2232時間、長時間労働が問題になっている教員は2459時間、トラックドライバーは2684時間(いずれも2017年)。政府が進めている働き方改革の時間外労働の上限規制も、運送業は建設業ととともに、「5年後の施行」と猶予期間が設けられるとともに「年960時間」、一般労働者よりも240時間長く設定されている。「荷主に対する指導の徹底と取引環境の改善が必要」とのトラック協会等の意向が踏まえられたもの。長時間労働はトラック業界の常識も一般の非常識。賃金もかつての相対的な優位性は、もはやなく、若年層の成り手がなくなりつつある。
     ドライバーの仕事は、本来貨物を

    0
    2020年03月28日
  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ

    Posted by ブクログ

    「私たちが得ている「安さ」や「早さ」が、働く者の長時間労働や過労死と引き換えに存在するならば、それは果たして社会的公正に適うのか?」こういった問題意識を持たなくては働く人の環境は変わらないと思いました。

    0
    2019年02月23日
  • 物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ

    Posted by ブクログ

    物流危機が叫ばれる昨今。
    本書では、なぜそのような危機に陥っているのか構造的に解明している。

    事業者のみが悪いわけではなく
    荷主のみに責務があるわけでもない。
    我々一般消費者もその負のスパイラルに加担している、ということを訴えかけるメッセージが
    構造を解き明かしていく中で随所に現れる。

    物流に限らず、過当競争に陥り表面上のサービスが向上し、かつ価格が下落するという現象の先には破局しかない。
    他人事とせず社会の一員として問題と向き合うべき、そう考えさせられる。

    0
    2019年08月14日

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