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ネット通販時代のインフラと化した宅配が止まる? ヤマトショックは物流危機を顕在化させた。その真の原因は、物流現場の労働問題にあった! トラックドライバーの過酷な現実と様々な統計調査から、現代日本が直面した危機の実態を明らかにする。社会を維持するコストを負担するのは誰なのかを真剣に議論するときが来た。
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Posted by ブクログ
●日々の生活を快適に過ごすためには物流の存在は欠かせない。 今や送料無料が当たり前に根付いているが、なぜそんなことが可能なのか。それはドライバーたちの過剰労働として転嫁されているからだ。本書は物流業界が抱える問題を鋭く指摘したものとなっている。
「私たちが得ている「安さ」や「早さ」が、働く者の長時間労働や過労死と引き換えに存在するならば、それは果たして社会的公正に適うのか?」こういった問題意識を持たなくては働く人の環境は変わらないと思いました。
物流危機が叫ばれる昨今。 本書では、なぜそのような危機に陥っているのか構造的に解明している。 事業者のみが悪いわけではなく 荷主のみに責務があるわけでもない。 我々一般消費者もその負のスパイラルに加担している、ということを訴えかけるメッセージが 構造を解き明かしていく中で随所に現れる。 物流に限...続きを読むらず、過当競争に陥り表面上のサービスが向上し、かつ価格が下落するという現象の先には破局しかない。 他人事とせず社会の一員として問題と向き合うべき、そう考えさせられる。
今や社会問題である物流危機。「即日・無料配達」といった利便の陰には、働けど働けど暮らしは一向に良くならない労働者(トラックドライバー)の実態があった。サービスといえば無料のことだと理解されがちな日本では、労働者が質の高い仕事(サービス)を提供すればするほど生産性は上がらない。サービスに正当な商品価値...続きを読むを与えるにはどうしたら良いか。著者は、賃金は運賃と異なり、独禁法で規制されず、一企業を越えた産業全体での引き上げ(賃金カルテル)が可能であり、社会的連帯を強化し、今ある労働のあり方を見直す必要があると主張する。
学生の卒論参考資料として入手したが、自分自身の参考になりそう。 労働環境という切り口はありそうでこれまでなかったかも知れない。 しかし、最も重要なポイントを押さえているのではとも思う。
よく聞くけど知らなかった問題。本書を読んで問題の所在がよく分かった。最近の本だと思ったら2017年発行だった。この本で指摘している問題をさいきんのTVでも取り上げていて唖然としている。
どのようにして現在のような物流危機が生じているかの経緯がよくわかったが、一方で今後どうなりそうかについてはあまり示唆が得られなかった
物流危機に関する主に労務面からの解説になっている。 小規模会社が多く、荷主との力関係で料金があげられず、そのしわ寄せがドライバーの賃金に来ているようだ。 小規模会社では労組もなく、賃上げは難しい。産別労組でない日本では、非正規中心のサービス産業では労組もなく、雇用者側の言いなりになるしかない。 日本...続きを読むでは生産性が低いと言われるが、その解決には料金の引き上げによる賃金の改善が必要で、日本人の作業性が低いわけでは決してない。 要はサービスに見合ったお金を払っていないことが問題で、高級レストラン並みのサービスを要求するなら、それなりの金を払うことが必要。ファミレスの値段なら、それなりのサービスしか受けられないのが当然と思わないと、従業員はやってられない。
労使関係の専門家が、現在の「物流危機」をもたらした原因を労働の観点から明らかにしている。ドライバーの過酷な労働環境や運送会社の苦労を再認識した。
公開されている統計データを基に物流業界で働く人が置かれている状況が分かってよかった。もう一歩、例えばデータを年代別に見るとか、インタビュー結果を入れるとか、著者独自の切り込んだ分析があると良かった。
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物流危機は終わらない
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首藤若菜
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