配信予定・最新刊

作品一覧

  • モード誌と戦争
    -
    1巻5,841円 (税込)
    宇野千代が編集したモード誌『スタイル』。創刊号から戦争の影響で廃刊するまでの誌面を分析し、日本のモード形成期をひもとく。
  • 漫画家が見た 百年前の西洋 ――近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行
    3.0
    1巻1,705円 (税込)
    近藤浩一路は藤田嗣治・岡本一平と東京美術学校の同級生。油彩、水墨画を描く一方、漫画記者として活躍した。そんな彼が画家友達とともに1920年代の西洋を初めて訪れる。欧州航路をマルセイユへ、そして芸術の都パリへ。マルク暴落のドイツ、闘牛のスペイン、イタリアでは最先端の未来派の酒場を訪れ、婦人参政権運動が盛んなイギリスにも足を延ばす。異国を訪れる旅が「海外旅行」ではなく「洋行」と呼ばれた時代の異文化体験はどのようなものだったのか? 百年後の私たちの旅と何が違って何が同じなのだろう? 【目次】プロローグ 戦争・パンデミックの終焉と、笑いの紀行文学/第1章 洋服洋食嫌いの、洋行下稽古/第2章 富士屋ホテルで「外遊予習」、東京漫画会の『東海道漫画紀行』/第3章 ツーリズム時代の幕開けと、帝国の郵船の寄港地/第4章 パリで藤田嗣治に、一〇年振りに再会する/第5章 ストラスブールから、敗戦で疲弊したドイツへ/第6章 闘牛に燃えるスペイン、ルネサンス美術のイタリア/第7章 大英帝国のロンドンからパリ、待ち遠しい日本へ/あとがき/『異国膝栗毛』関係年表(1908~1928年)/本書から始まる関連文献10冊の読書案内
  • 近現代日本思想史  「知」の巨人100人の200冊
    -
    1巻1,089円 (税込)
    哲学・政治学・経済学・民俗学・物理学など幅広い分野の思想家の特徴と主著を紹介、日本の近現代思想全体を一望できる必携入門書。
  • 日本人美術家のパリ 1878-1942
    4.0
    1巻4,950円 (税込)
    19世紀後半から20世紀前半にかけパリを訪れた日本人美術家たちの足跡から、当時の美術界の動向やその中での葛藤を明らかにする。
  • 三越 誕生! ──帝国のデパートと近代化の夢
    -
    1巻1,595円 (税込)
    日露戦争勝利により東アジアの帝国としての地位を確立していく近代日本と軌を一にするように、三越呉服店はデパートメントストア宣言を掲げ、呉服店からの脱却をめざす。「学俗協同」を提唱し、欧米経験を持つ文化人で「流行会」を組織し、都市空間を彩るファッション、雑貨、サービスを生み出す快進撃は、当時の女性観や児童観を牽引することになった。一九〇四~一四年、帝国への道を歩む日本を映し出した「三越デパートメントストア」の草創期を、当時の文芸作品や新聞、雑誌などを通して実証的にたどる。貴重図版を多数掲載。
  • シベリア鉄道紀行史 ──アジアとヨーロッパを結ぶ旅
    4.5
    1巻1,595円 (税込)
    列強による世界分割のさなか、ロシアの極東開発の重点を担ったシベリア鉄道。20世紀の歴史に翻弄され続けたこの鉄道を旅した近代の日本人の目は、車窓に何を見たのか。ヨーロッパに至る憧れの旅路、軍隊や流刑の民を極東に送る脅威の鉄道、夢の共産主義国家、危険な脱出劇の舞台……当時のガイドブックや新聞記事、ジャーナリストや政治家、作家や芸術家らの記述をたどり、シベリア鉄道という表象装置のイメージ変遷を追う。

ユーザーレビュー

  • シベリア鉄道紀行史 ──アジアとヨーロッパを結ぶ旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シベリア鉄道初心者が、区間の勾配差や開業初期の機関の出力などを知りたいとふと思い、どこから手をつけるべきかとよく考えもせずに手に取った。目的は達成できなかったが、実に有意義な読書となった。

    シベリア鉄道着工直前から第二次世界大戦集結後までの、シベリア鉄道が関係するイベントを史料から列挙している。そういう切り口から納得させられることがあるものだ。
    例えば一つ、日露戦争前の日本がロシアに抱いていた恐怖、危機感というもの。大津事件というものを知っていたとしても、動機や背景について理解が及んでいなかった。朝鮮に向かって鉄路がどんどん伸びてくるという一事によって強力な説得力をもたせられた印象がある。

    0
    2023年10月11日
  • 日本人美術家のパリ 1878-1942

    Posted by ブクログ

    まずその分厚さに驚きますが、1878年~1942年(日本で言うところの明治~昭和戦前期、美術史で言うところの印象派が隆盛してからシュルレアリスムの辺りぐらいまで)のパリに主軸を置き、美術修行として留学している日本人の視点を通しての美術界の動向を描いた一冊。
    参考資料のベースになっているのが、日本人が美術雑誌や現地日本語新聞などに書き残した動向・エッセイ等なので、本書を読み進めながら、リアルタイムでの彼らの肌感覚と言いますか、時代感がくみ取れてとても面白かった!
    単純に「西洋画の美術史」ではなく、日本人が体験してきた海外留学での苦悩や、「画家」の流行廃り、美術館での展覧会から画商による展示販売へ

    0
    2023年05月09日
  • シベリア鉄道紀行史 ──アジアとヨーロッパを結ぶ旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シベリア鉄道の紀行文を辿りながら、シベリア鉄道とそれを取り巻く社会情勢を解説する本。「シベリア鉄道目線でシベリアとその周辺域の戦前史を語る本」と言ってもいい一冊。
    シベリア鉄道とセットで作られた東支鉄道(満鉄の北半分)の歴史も含まれ、それが中国との関係ではなく、ロシアやソ連との関係から語られる。かなり興味深い視点を提供してくれる一冊だった。
    第一次大戦後のシベリア出兵に関する記述が特に興味深かった。「シベリアに出兵したが、諸外国の干渉で撤兵した」以上のことを中学歴史レベルでは教えてくれないわけですが、その出兵領域がウラル山脈近くまで伸びていたのは初耳。「第二次大戦直後、ソ連にはひどい目にあった

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    2013年05月15日
  • 漫画家が見た 百年前の西洋 ――近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行

    Posted by ブクログ

    100年前の渡欧記のエッセンスでまとめてある。
    洋服も洋食も国内で練習してからの渡欧。第一次世界大戦後の時期で、ドイツは苦しい時勢であった。イタリア、フランスで美術鑑賞に明け暮れている。特にフランスとの親和性は高い。著者のグループは、美大卒業の絵画家が中心になっている。海外では、一等国の国民の自負の元、一流ホテルや移動には十分な予算を費やしている。
    言葉の壁から、苦労多い旅行記となっているが、楽しんでいる様子が伺える。

    0
    2025年11月01日

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