作品一覧

  • 南京事件 新版
    4.7
    1巻1,232円 (税込)
    1937年,日本軍は中国での戦線を拡大し,戦争の泥沼に突き進んだ.その一大汚点としての南京事件.殺戮・略奪・強姦の蛮行はいかなるプロセスで生じ,推移し,どんな結果を招いたのか.日中全面戦争にいたる過程,虐殺の被害の実相,推定死者数等を旧版より精緻に明らかにし,事件の全貌を多角的に浮かび上がらせる増補決定版.

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  • 増補 南京事件論争史
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    明白な史実であるにもかかわらず、否定派の存在によっていまだ論争が続く南京事件。否定派の論拠のトリックとは? 親本(平凡社新書)刊行後の10年分を増補した全史。
  • 日本軍の治安戦 日中戦争の実相
    -
    1巻1,760円 (税込)
    治安戦とは,占領地,植民地の統治の安定を確保するための戦略,作戦,戦闘,施策の総称である.日本軍が行った治安戦(三光作戦)の過程を丹念に辿り,加害の論理と被害の記憶から実相を浮彫にする.解説=齋藤一晴.

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  • 憲法九条論争
    -
    1巻1,683円 (税込)
    憲法九条の戦争放棄条項を発案したのは首相幣原喜重郎であった。時代背景と史料を読み解き、幣原発案否定説の誤りを明らかにする。

ユーザーレビュー

  • 南京事件 新版

    Posted by ブクログ

    南京事件での新版では、海軍の役割が新たに付け加わっていた。それは南京に陸軍が包囲する前に、海軍が爆撃をしたことと、南京占領時にアメリカの領事館代わりであったアメリカの船を攻撃したことであった。
     時間が切羽詰まって行われる占領式典のために、民間に入った兵士を必死で探して殺すということが行われていたことも具体例に基づいての記載がある。
     強姦の例だけではく、1日1000人もの強姦の数の報告もある。
     また、南京大虐殺を報道したジャーナリストが共産党員であったから、殺した人数を大幅に水増ししたというような意見を掲載して南京虐殺はなかったという記載をしている本もある。しかし、虐殺を目撃したのは、ジャ

    0
    2025年11月15日
  • 南京事件 新版

    Posted by ブクログ

    広大な国に対して一部を叩けば短期で勝利できるという愚かさ、維持する能力もないのに国境を拡大しようとする愚かさ、国民の運命と自分の野心の区別もできない愚かさに支えられた鬼畜的行為が明瞭に説明されている。そして日本は戦後その事実に向き合わず、今では事実を否定する愚かさを露呈し、それを先導するのが政権与党という状態である。数々の書籍で言われている通り、事実に向き合い責任を果たさなければならない。

    0
    2025年11月14日
  • 南京事件 新版

    Posted by ブクログ

     本書の旧版を出版して28年になるが、戦後80年を迎えるにあたり、新たに加筆をほどこし新版として岩波新書より出版された。著者は中国近現代史の研究者であり、関連書籍も多数出版しているが、南京大虐殺について歴史的経過を踏まえて、その期間、規模などを含め、被害者数についても詳細にあぶり出す。また、歴史修正主義者による欺瞞の論破も読みどころとなっている。1937年7月7日の盧溝橋事件から1937年8月15日以降の第2次上海事変、海軍航空隊による南京などの戦略爆撃、南京近郊の農村からはじまった虐殺と蛮行は、1937年12月13日の南京陥落以後も中国の首都を陥落させた歓喜、支配者としての軍の蛮行は筆舌に尽

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    2025年10月13日
  • 南京事件 新版

    Posted by ブクログ

    とても読みやすく、わかりやすく、勉強になる。

    南京事件は陸軍参謀本部の想定外で中支那方面軍の独断で始まった作戦だったこと、上海での長い戦闘を戦った師団がそのまま転戦を命じられるなどしたこと、それゆえ疲弊し軍規が乱れていたこと、補給の後方部隊がなかったため進軍しながら略奪しなければ食べるものが確保できなかったこと、日本側司令官の松井石根は非主流派おいぼれ爺さんで功を急いでいたこと、中国側司令官も非主流派、かつ逃げる際に残る中国軍に絶対防衛を言い渡していたために、城内から逃げようとする中国兵が味方に撃たれまくったこと、国民の戦意を煽りたいマスコミが南京陥落前に「皇軍が南京入城」などと大誤報を打っ

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    2025年09月23日
  • 南京事件 新版

    Posted by ブクログ

    学生時代だっただろうか、ちょうど水道橋にて南京大虐殺に関する写真展を開催していたので、実際に起きたかどうかで今も揺れているこの事件について触れる機会を初めて得た。たぶん本書でも名前の出てくる村瀬守保さんによる展覧会だったと思う。そこに記録された凄惨な写真や、撮影者が現地民から得た衝撃的な証言の数々を目の当たりにし、私自身本当にこんな恐ろしいことが起こったのかと疑問を感じずにはおれなかった。しかし、日中戦争に関する資料の多くや、本書『南京事件』を読んでみて、この人間の所業とは思えぬ残虐行為の数々が、実際に我々の先祖によって行われたのだなと確信するに至った。

    日清戦争、日露戦争と勝ち進んできた日

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    2025年09月15日

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