作品一覧

  • 9月1日 母からのバトン
    4.1
    「死なないで、死なないで……。今日は、大勢の子どもが自殺してしまう日なの」――病室の窓の外に向かってつぶやいた母。「彼女はいったい何を語りたかったのだろう」――遺された娘は、その想いを知るために対話を始める。樹木希林が遺した言葉と、内田也哉子が紡いだ言葉から浮かび上がる「ままならない人生を生きる意味」とは。いま、生きづらさを感じるすべての人に贈る「命」の物語。
  • 人生、上出来 増補版 心底惚れた
    -
    度肝を抜く言葉のジャブ、 間を詰めて本心を引き出す才知。 稀代の男たちとの伝説の対談「心底惚れた」に 生前未発表「夫婦を語る」インタビューを収録 樹木希林さんが見つめた 男と女、夫婦、家族。 1976年、樹木希林さんは月刊誌『婦人公論』で対談連載を開始。この年、夫の内田裕也氏とは別居、その状況下で妊娠・出産。ライフイベントが重なった時期でもあった。 渥美清、中村勘九郎、草野心平、つかこうへい、荒畑寒村ら稀代のスターたちの女性観に対し、「樹木希林の男を見る目」もまたビビッド。相手をたじろがせつつも、晩年の達観した生き方へとつながるような言葉を紡いでゆく。 今回の新装版では、対談から40年を経て別居生活を続けた型破りな夫婦関係に対する胸中を語る生前未発表の内容を収録。 「夫婦は互いが互いの提婆達多」(ままならぬ存在)じゃないか」「最後の年月は夫の考え方に沿ってみようと決めた」。 独特の結婚観の終着点を感じさせる貴重な内容を収めている。 〈目次より 対談ゲスト〉 渥美清―女もつらいネ 五代目中村勘九郎―はたちの恋 草野心平―生きるスタイル 萩本欽一―結婚ドンといけなわけ 田淵幸一―女の振り回し方 十代目金原亭馬生―下町風娘の躾け方 つかこうへい―企みに賭ける劇作家 山城新伍―妻に惚れてる男の中身 いかりや長介―四十男の大問題 山田重雄バレー監督の女性操縦法 米倉斉加年―妻と夫の危険な関係 荒畑寒村―三人の妻の思い出 ◆生前未発表   樹木希林インタビュー「40年後の夫婦観」収録
  • 一切なりゆき 樹木希林のことば
    3.9
    1巻866円 (税込)
    芝居の達人、人生の達人──。2018年、惜しくも世を去った名女優・樹木希林が、生と死、演技、男と女について語ったことばの数々を収録。それはユーモアと洞察に満ちた、樹木流生き方のエッセンスです。 〇モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ 〇人の人生に、人の命にどれだけ自分が多く添えるか 〇欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる 〇子供は飾りの材料にしないほうがいい 〇アンチエイジングというのもどうかと思います 〇人間でも一回、ダメになった人が好き 〇もう人生、上等じゃないって、いつも思っている 〇女は強くていいんです 〇つつましくて色っぽいというのが女の最高の色気 〇最期は娘に上出来! と言ってもらいたい 【目次】 はじめに 第1章 生きること 第2章 家族のこと 第3章 病のこと、カラダのこと 第4章 仕事のこと 第5章 女のこと、男のこと 第6章 出演作品のこと 喪主代理の挨拶 内田也哉子 樹木希林年譜 出典記事一覧
  • この世を生き切る醍醐味
    3.7
    1巻850円 (税込)
    「いつかは死ぬ」じゃなくて「いつでも死ぬ」がいいわね──女優・樹木希林はなぜあれほど平気で旅立ったのか。生老病死すべてをいかにおもしろがるか。ここでしか語られない言葉に満ちたラスト・ロングインタビュー。最期を看取った娘・也哉子さんの談話も収録。

ユーザーレビュー

  • 一切なりゆき 樹木希林のことば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    TVを見ないデメリットのひとつは、TVに出る人を知る機会がなくなることである。やってたから見たとかCMで見たとかで、特に強い関心を抱くことはないけれど知っている。そういう出会いの機会を喪失することである。なくてもいいやと思うようになったのでTVを見ない。

    樹木希林の解像度はおそろしく下がっていて、本書を読み始めたときはなんとなく亡くなった祖母を思い出したりもしたのだけれど、「毒舌だった(意訳)」と本人が語り出して、そういえば時々ぎょっとするようなこと言う人だったなと。記憶は美化するねえ。

    読後においてもものすごく強い関心はないままだけれど、出演作品を幾つか見てみる気になった。合掌。

    0
    2025年11月21日
  • 一切なりゆき 樹木希林のことば

    Posted by ブクログ

    ・絶対こうでなければならないという鉄則はない。

    ・自分の変化を楽しんだほうが得。

    ・楽しむのではなく面白がる。楽しむというのは客観的。中に入って面白がる。
    面白がらなきゃやっていけない。

    ・病というものを駄目てして、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう

    ・「痛い」じゃなくて、「ああ気持ちいい」って言い換えちゃう

    ・そんな生ぬるい関係を繰り返しても人は成熟しない

    ・男でも女でも、ちょっとだけ古風な方が、人としての色気を感じる

    ・人は誰でもいろんな形で背負っているものがあると思うけど、それだけが人生の全てではない

    ・おごらず、他人と比べず、面白がって

    0
    2025年10月05日
  • 一切なりゆき 樹木希林のことば

    Posted by ブクログ

    半分と読まずに面白さに笑い、病院の待合室で読むものではないと自宅にて熟読しました。
    裕也さんとの色々はあっても、愛する形は人それぞれであり、色んな夫婦の姿があるんだなと感じました。
    やることはすこしぶっ飛んでますが、樹木希林さんと言う方は素晴らしい方ですね。

    0
    2024年12月12日
  • 一切なりゆき 樹木希林のことば

    Posted by ブクログ

    素晴らしい!
    ずっと大事にしたい。悩んだとき、心が軽くなると思う。

    ・加齢は神からの贈り物
    ・物を持たない、買わない。
    ・いつも「人生、上出来だわ」と思って、うまくいかないと「自分が未熟だったのよ」でおしまい。
    ・「昔はよかった」と嘆くより「へぇこんなこともできなくなるんだ!」って、自分の変化を楽しんだ方が得ですよ。
    ・「向こうが悪いんだ」といい続けて、何が生まれるでしょう。
    ・(同棲について)その気楽さは、人生においては無駄ね。そんな生ぬるい関係を繰り返しても人は成熟しない。
    ・世の家族が崩壊しないのは女の粘り強さ。女が台となって"始"って漢字になる。

    「おごらず、他

    0
    2024年05月03日
  • この世を生き切る醍醐味

    Posted by ブクログ

    娘さんとの対談が印象的だった。
    並外れた価値観の持ち主だと思う。

    かけがえのない毎日が積み重なって人生になる、という言葉が心に残った。

    0
    2022年11月19日

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