中澤渉の作品一覧
「中澤渉」の「学校の役割ってなんだろう」「日本の公教育 学力・コスト・民主主義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「中澤渉」の「学校の役割ってなんだろう」「日本の公教育 学力・コスト・民主主義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
「なぜ教育に税金が投入されるのだろうか?」
「社会は教育にどれだけのお金をかけるべきなのだろうか?」
これらは旧来から何度も問われてきた疑問である。
学校の機能不全が叫ばれ、公教育改革が矢継ぎ早に繰り出されている。しかし、そんな中だからこそ、教育の公共的意義について再認識する必要があるのではないか。これが本書のテーマである。
教育が社会の中でどのような機能果たし、あるいは逆に教育制度によって社会がどのような影響を受けてきたのだろうか。また、教育によって期待されることは何で、教育に出来る限界はどこにあるのだろうか。
学校制度の歴史や社会の変化を繙きながら、これまでの、そしてこれからの教育の社会的意義を問うていく。
本書の特徴は、扱っているテーマは古典的ではあるが、比較的新しいデータや実証分析を用いて、現実に基づいた主張を展開しているところである。「べき論」はともすれば独善的な論理展開に陥りがちなところを、事実は事実としてしっかり押さえ、意見は意見として主張しているところが見どころである。
また個人的には、社会科学における量的実証分析の限界をふまえた上で、分析結果との向き合い方や活かし方にも言及があるところに好感を持った。
エビデンスに基づいた主張がされている部分は、筆者の主張への賛成/反対を問わずためになる。新書にしては少々難解ではあるが、教育業界に携わる人だけでなく、学校教育に関心のある保護者などは手に取ってみてもよいかもしれない。
Posted by ブクログ
教育業界全般ということで、幼児教育から大学まで最初に触れるが、特に制度としての教育に主軸を置いていることから、義務教育に関する議題が多い。
平等に提供されるべき教育ということから、それ故に格差や競争の面を生んでしまっているなど、避け得ないジレンマなどをよく表現している。
他の業界と比べて論理的な評価が難しく、またちゃんとした調査についても多面的に見ていろんな捉え方があり、何事も名言が難しいところを十分考慮して本書を記載できている、この著者はすごい科学的に考えることができている。
業界をどうにかしたいというより、業界に対して客観的な視点を各人が持ち、教職員に負担をかけすぎたり、また一方的に要望を押し付けるようなことがないよう、その大切さを説いていると思う。