姫野桂の作品一覧
「姫野桂」の「発達障害・グレーゾーンかもしれない人のためのお金の「困った!」を解決する本」「生きづらさにまみれて~発達障害、うつ、拒食、それでも。~【電子単行本版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
概念の捉え方
本質: 発達障害は生まれつきの脳の特性(偏り)であり、それ自体を悲観して二次障害を起こすことの方が問題。
グラデーション: 特性や困りごとは千差万別。有名人の成功例を鵜呑みにせず、十把一絡げな対策は無効であると認識する。
診断の曖昧さ: 診断自体も医師や心理士の力量に左右される側面がある。
2. 職業生活におけるキャリア形成
特性との付き合い方: 無理に克服しようとせず、ツールや周囲の協力を活用する「工夫」を重ねる。
自己理解と発信: 自身の苦手な場面や必要な配慮をマニュアル化し、周囲に説明できるようにしておくことが重要。
キャリアの積み方: 完璧を目指さず、周囲と協力しながら長期的な視点で働き方を模索する。
ステレオタイプの排除: 「発達障害=この仕事が向いている」という決めつけは避け、個々のやりたいことや目指す未来を丁寧に探る。
3. 日常生活での工夫
環境調整: デジタル耳栓やイヤーマフ、音楽でのマスキングなど、集中しやすい環境を能動的にコントロールする。
コミュニケーションの工夫: 記憶に頼らず、ツール(LINE等)を活用して記録を残すことで、生活上のトラブルを未然に防ぐ。
4. まとめ:今後のスタンス
自己コントロール: 「完璧な仕事選び」は存在しないという前提に立ち、曖昧で適当な世の中でどう動くか、という「自分がコントロール可能な部分」に集中する。
カスタマイズの実践: 紹介されたテクニックをそのまま真似るのではなく、自分なりにアレンジする。
自己理解と行動: 自分の特性を知った上で、困りごとに対して無理のない範囲で対策を試し続けることが、生きやすさにつながる。
Posted by ブクログ
本書にも書いてある通り、最近書店でも「発達障害」関連の本がやたら目立つ。発達障害は最近になって注目され始めており、私も職場でいろいろと研修を受けたが、呼び方や対応も変遷してきており覚えきれない。発達障害についてもっと詳しく知りたいけど、どんな本が良いかわからない。
そんな中、鴻上尚史さんの「ほがらか人生相談」でこの本が紹介されていたので興味を持って読んでみました。発達障害の確定診断が出なくても、なんとなく生きづらさを抱えているグレーゾーンの当事者たちをルポし、具体的な解決方法をいくつか示している点がとても良い。いろいろな例が示されているので、発達障害ではない人が読んでも「あ、こういう面は私にもあるな」と共感でき、結局のところ、「基準」なんてものはなく、人はそれぞれ違うのだ、と腑に落ちる。
発達障害の傾向にあり、グレーゾーンの人たちは、その傾向そのものよりも、そこから波及する二次障害が深刻な場合が多い。失敗を繰り返し、小さい頃から怒られる経験ばかりを積み重ねて自己肯定感が低すぎたり、鬱や双極性障害を発症したりだ。その原因が人より極端に苦手なことがあるせいで、それを克服できさえすれば、またはそれを職場の人に理解してもらってフォローしてもらえさえすれば、解決できる場合もある、と考えたらかなり前向きになれる。
ところで最後にいろいろな人の体験談を読んでいて、おやおや、私も似ているぞ…と思ったのが、「どうしても人の顔と名前を覚えられない」という傾向。あと「スケジュール管理が苦手で人に迷惑をかけてしまう」。
私もこの傾向が最近顕著で、本当に困っている。週に2、3回顔を合わせて挨拶を交わすのに、どうしても名前が覚えられない人がいる。話すたびにスマホのメモや過去に一緒に撮った写真をめくって「今の方は○○さん…」と声に出して確認したりするのに、なぜか覚えられない。とても困っている。
あと、プライベートの予定と仕事の予定を脳の別の部分で理解しているらしく、何度もチェックしたつもりなのに、同じ日に予定を入れてしまうことが多々ある。電話でプライベートの約束を決めたその直後に、仕事の予定を同じ日の同じ時刻に入れてしまう、なんてことがある。自分がプライベート用と仕事用の2人いるとでも思っているのか?と自分に突っ込みたくなる。もしかして、これ、何かの障害だろうか?
本書には、自分の特性を分析して、社会でなんとか生きていく(仕事をしていく)ために、涙ぐましい努力をしている人たちもたくさん出てきた。自分を理解し、それに対処していくって、とても大事(そして意外に難しい)。
私の場合、障害ではなく老化現象か?と思うことも多いが、「若いころのようには○○できないから、こんな工夫をしよう」などと努力する必要があるな、などと思いました。
仕事の面でもとても参考になりました。