作品一覧

  • 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見
    3.3
    1巻1,375円 (税込)
    インドと中国にはさまれて仏教とヒンドゥー教の影響を受けながら多彩な歴史を歩んできた東南アジア。なかでも一二世紀に最盛期を迎えたアンコール王朝は、巨大遺跡と仏教美術で多くの世界遺産を誇る。本書はアンコール研究に半生を捧げてマグサイサイ賞を受けた著者がアンコール王朝600年の盛衰と人々の日常生活を再現し、多彩な東南アジア諸王朝の興亡を明らかにする。東南アジア諸国の歴史と現状を理解するための必読書。
  • アンコール王朝興亡史
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    密林に栄えた古代都市。その繁栄を支えたエネルギーは何か。碑文、発掘成果から迫る アンコール王朝は、9世紀にカンボジアの密林の中に生まれた26代続くクメール人による王朝であった。歴代の王は、バライと呼ばれる灌漑用環濠、王都、寺院の3点セットを建設。高さ65メートルの尖塔をもつアンコールワットはじめ巨大伽藍を建設。寺院は王朝の宗教が変わるたびにシヴァ神、ヴィシュヌ神、仏教の偶像が挿げ替えられ、大規模な偶像破壊もあった。著者の率いる調査団が地下に埋納された大量の仏像を発掘し、世界に衝撃をもって報じられた。その後も、アンコール王朝史を書き換えるような調査が続けられている。各地に残された碑文の解析や新発見史料の解説を加筆し、アンコール王朝の興亡史を通観する。

ユーザーレビュー

  • アンコール王朝興亡史

    Posted by ブクログ

    碑文の解析や発掘調査等の最新研究成果も踏まえ、600年に及ぶアンコール王朝の歴史をたどる一冊。宗教との相互依存関係にある王権の在り様や、当時の社会・経済の復元内容、研究を取り巻く社会情勢など興味深い内容が多かった。

    0
    2023年07月23日
  • 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見

    Posted by ブクログ

    なかなか知ることができない東南アジア史、特にアンコールワットの成り立ちが分かったのは良かった。
    しかし、アンコールワットに集中しすぎたか?
    他の多文明を知りたかった。

    0
    2019年12月04日
  • 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見

    Posted by ブクログ

    「アンコールの王国 世襲しない王権」
    権力を保持するために、土着の進行とインド由来の宗教的神秘性を視覚的に演出し、君臨した。それが、発信元のインドには見られないアンコール遺跡群の存在理由だそうだ。

    作者は、アンコール遺跡調査の学者で、遺跡様式、碑文、回廊浮彫りの研究は勿論、13世紀末中国の周達観の記録「真臘風土記」なども含ませて8〜15世紀のカンボジアの歴史を熱量込めて描いている。

    舌を噛みそうな“ながーい”カタカナばかりの中、地理や歴史を大雑把に把握していき、苦労して読み切ると、今までの“誰もいない遺跡”のイメージに“確かに人の営みがあった”ことが少しわかる。

    もう少し、他の地域の歴史

    0
    2024年03月28日
  • 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見

    Posted by ブクログ

    アンコール王朝を中心にした東南アジア史、と銘打つも、なかなか東南アジア史をひとくくりにするのは難しいのかな、というのが透けて見える。アンコール王朝の歴史も、資料が限られる(当時の葉に書いた資料は失われ、碑文しか残っていない)故にすべてを語るのは難しいので、どうしても爽快感は少ない。限られた資料からどのように研究を進めるか、という点では面白いところもあったが。

    0
    2020年04月05日
  • 興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見

    購入済み

    カンボジア史

    本の題名は東南アジアとなっているが内容の多くはカンボジア史である。
    私にとってなじみのないクメール時代のカンボジアを知ることができる本ではあるが、
    政治 宗教 経済 美術などの要素が混ざり合い、行きつ戻りつ の書き方になっているので少々読みづらいところがあった。

    0
    2019年11月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!