作品一覧

  • 在日という病――生きづらさの当事者研究
    5.0
    1巻1,936円 (税込)
    在日コリアン三世として日本で生まれた著者は、どのような生きづらさを感じてきたのか。 65年にわたる在日生活史を、生まれ、結婚、就職、入居から国籍条項、参政権、メディア発信とバッシングなどのトピックで分析、記述する。 排除と同化を突き付けられる中、受容して生きなければならない「在日という病」の本質に迫る当事者研究。
  • 「在日コリアン」ってなんでんねん?
    4.3
    嫌・嫌韓流! “在日一”の毒舌論客がタブーを崩す!――「隣人」たちが背負うこれだけのハンディキャップ。国籍、参政権、入居、就職……真の民族共生社会を阻む、ニッポン社会のこれだけの壁。 ●現実はどうなのか。私は、小説や映画も大好きだが、それ以上に現実が好きだ。現実の中で起こる出来事や事件、あるいは人物のほうが小説や映画以上にドラマチックだったり、かっこよかったりするからだ。私が本書で取り上げた在日世界や在日コリアンも、やはり映画や小説で描かれたもの以上にかっこよかったり、かっこよくなかったりする。でも、それが在日社会や在日コリアンの現実であり、すごさでもある。また、在日コリアンを知ることは、日本社会を別の角度から点検する行為でもある。在日コリアンが直面している課題は、日本人が直面している、あるいは日本社会に突きつけられた課題でもあるからだ。本書をできるだけ、多くの日本人に“食べて”もらいたい。 ●芸能・スポーツ界の在日パワー ●日本経済を底辺で支える在日 ●在日コリアンが参政権を求める訳 ●日本人の在日に対する誤解 ●日本国籍取得は在日にとって得? ●お粗末な在日旧軍人への対応 ●見殺しにされる在韓被爆者 ●朝鮮学校卒業生の受験資格 ●外国人への入居差別はあきまへん ●切り崩される就職差別の壁
  • 在日マネー戦争
    5.0
    大正期、朝鮮半島から玄界灘を越え、三人の男が日本に渡ってきた。戦後、多くの在日コリアンが棲みついた大阪・猪飼野を舞台に繰りひろげられた、在日金融機関の設立・再編をめぐるマネー戦争。「在日のドン」と呼ばれる男たちの栄光と挫折のマネーゲームに迫った渾身ノンフィクション! 解説・野村進
  • 僕たちのヒーローはみんな在日だった
    3.7
    日本中を沸かせるサッカープレーヤー、プロ野球界屈指の名選手、プロレス「最強伝説」の男、カリスマアクションスター、昭和最後の銀幕美女、国民的演歌歌手――現代日本の芸能、スポーツ界を支えるコリアンパワーの真実。在日コリアン3世、舌鋒鋭い論客・朴一が、隣の国からやってきた日本の興行界の花形スターたちの生き様、パワーの源、知られざる苦悩を赤裸々に描く――。
  • 〈在日〉という生き方 差異と平等のジレンマ
    3.0
    1巻1,705円 (税込)
    「異質」な存在が日本を変える。日本人でもない。韓国・朝鮮人でもない。「異質」な存在として日本社会を生きる60万在日コリアン。2つの祖国に揺れた力道山。「日本人」を志向した新井将敬。日本というシステムと闘う孫正義──彼らの半世紀を通し、「祖国」や「民族」の意味を問い、日本社会の「内なる国際化」をとらえなおす。(講談社選書メチエ)
  • 日本人と韓国人 「タテマエ」と「ホンネ」 -「韓流知日」を阻むもの-
    -
    1巻1,155円 (税込)
    竹島問題で緊張が高まる日韓関係、そして2012年12月には韓国で大統領選が行われ、日韓の亀裂がさらに深まるのか、軋轢を乗り越えて新たな関係を築けるのか、大いに注目が集まる。なぜ韓国は竹島にこだわるのか、韓国の反日感情に潜む、日本人で報じられない日本政府の失策、漁業現場の食い違い、新大統領候補のしられざる素顔など、これからの日韓関係を考える上での基礎知識を、在日コリアン経済学者・朴一が簡明に説く。

ユーザーレビュー

  • 在日という病――生きづらさの当事者研究

    Posted by ブクログ

    パク・イルさんの講演をだいぶ前に聞いたことがある。そのとき聞いた内容のうち、小学生時代、日本人の友だちを自宅に呼ぶ前に家の中から在日とわかるものを必死で隠してキムチのにおいを消したという話や、女子学生が提出したレポートに、自分と付き合っている彼が実は在日コリアンだったことを偶然知ったときの心の中での葛藤についての赤裸々な告白がびっしりと書かれているのを読み、与えた課題に関するレポートとはまったく違っていたにもかかわらず思わず「優」を付けたという話があったのを覚えている。

    私自身の話もしておきたい。私は在日コリアンではないものの、小学生時代、苗字に“金”が付く同級生がいたが、同じ学校の上級生が

    0
    2024年10月23日
  • 「在日コリアン」ってなんでんねん?

    Posted by ブクログ

    1956年生まれ、在日韓国人三世、朴一(パクイル)著「在日コリアンってなんでんねん?」、2005.11発行。敗戦時、在日の人口は236万人、170万人が帰国、60数万人が日本に。そして二世、三世、四世として定住。1910~1945年の植民地時代、1950年の分断、在日コリアンの侮蔑と差別の歴史が紹介され、これからの展望が描かれています。在日コリアンで民族名(本名)を名乗るのは8%、80%以上は日本名(通名)だそうです。民族名では、学校に行けない、仕事ができない、家が借りられない・・・。金田正一氏、張本勲氏は知ってましたが、玉の海、三重ノ海は知りませんでした。

    0
    2019年06月20日
  • 在日マネー戦争

    Posted by ブクログ

    在日コリアンは菓子職人など卑賤と考え差別意識を払拭すべく銀行業に注力したことがよく分かる。日本人による差別と独自の職業意識が導くゴルフ場開設や海外での銀行経営など面白い。

    0
    2018年11月11日
  • 在日マネー戦争

    Posted by ブクログ

     我が国における在日韓国人(朝鮮人)の問題は無視できないものであるが、本書はそんな彼らの中でも巨大企業を築き上げた人々を取り上げたものである。
     パチンコといった日本人が関与しなかった、または関与していたとしてもアングラ勢力が関与していたマーケットを席巻したり、逆に韓国本国へ進出したり、金融機関を設立したりと我が国だけでなく朝鮮半島も巻き込んで歴史で少なからぬ役割を担ってきた。
     彼らの役割をなぞるには好著であると思う。

    0
    2018年09月13日
  • 「在日コリアン」ってなんでんねん?

    Posted by ブクログ

    卒論のための本、第2弾。読みやすくて、わかりやすくて、この本は何度でも読める。在日コリアンについて書かれた本の中で私が最も好んでおり、また人に薦めたい一冊だ。筆者はテレビなどでもお馴染みの人物だが、本人が在日であるから、また学者であるからこそ感じられるリアルさがこの本の中にはある。在日理解を進めるには日本人にとっても本当に受け入れやすいものだと思う。

    0
    2009年10月04日

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