作品一覧 2024/01/26更新 京都で、きもの修行 55歳から女ひとり住んでみて 試し読み フォロー スウィング・ジャパン―日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶― 試し読み フォロー ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―(新潮文庫) 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 秋尾沙戸子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―(新潮文庫) 秋尾沙戸子 戦後にアメリカの中位の軍人とその家族のための団地であるワシントンハイツを中心に、色々とその時代についての内容に触れていて、ためになりました。 Posted by ブクログ ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―(新潮文庫) 秋尾沙戸子 実際に日本家屋を建て消防能力まで考慮された空襲計画、芸能娯楽も必要不可欠とする軍組織。 すでに大きかった日本との考え方・文化の違いや差は、戦後、占領軍を通して一般の人々も目の当たりにすることとなる。 検証されたのであろう膨大な資料、それを退屈でなく身近な感覚に引っ張ってくるのが多くの証言、「人の声」...続きを読むである。東京裁判の備品に「戦犯を裁くのに最高品は要らないのでは」の答えには思わずニヤリとしてしまった。 時代の流れを知るのにもよさそうである。 Posted by ブクログ ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―(新潮文庫) 秋尾沙戸子 なぜ日本がここまで親米国になったのかについて、終戦後の占領から読み解くもの。主に現在の六本木、青山、原宿、渋谷、代々木あたりに存在した占領軍(=米軍)の様々な施設とその関係者を丁寧に取材し、米国式の生活や文化がいかにその後の日本人に影響を与えたかがよくわかる。本のタイトルにもなっている「ワシントンハ...続きを読むイツ」とは、米軍の将校らが住んだ団地(というより「町」)で、そこから発信される庭付き住宅、休日のレジャー、スポーツ、ジャズやダンス、生野菜を食べる習慣、大量生産大量消費を美徳とする考え方などが、自由な生活に飢えていた日本人にあっという間に広まった様子がよくわかる。実はかなり政治的・軍事的な意味合いも合ったようで、綺麗なことばかりではないことも。また、白洋舎やkinokuniya、ジャニーズなど、新しい商売が生まれたきっかけにもなっていて、興味深い。ただ、新しいもの、欧米のものを無条件に良いものと有り難がる傾向、古き良きもの、日本独自のものを軽んじる傾向は、ここから始まったのかと思うと、現代の私たちはそれほど賢くなっていないのかとも思う。 Posted by ブクログ スウィング・ジャパン―日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶― 秋尾沙戸子 戦後日本のアメリカ化の原風景を描いた前著『ワシントンハイツ』が読み応えがあったので、著者買いした一冊。今回のテーマは、日系二世のジャズマンであり、後に日本文学の教授になったジミー・アラキを通して描いた 戦中戦後の日本と米国の姿。 読む前の期待は、やはりジャズの部分。実際、渡辺貞夫、北村英治、ジョージ...続きを読む川口、と言った日本ジャズ界のビッグネームが随所に登場してきて、彼らに大きな影響と手ほどきを施したくだりを読むと、アラキの存在の大きさがよく分かる。 でも、全体を通して浮かび上がってくるのは、日系二世のひとつの生き方と、そうたらしめた当時の日米の状況。ジャズの道で生きる選択肢もあったアラキがそれを選ばず、日本文学の道へどうして向かったのか。その答えを考えることは、日米の歴史を考えることであり、アラキが感じとった日本の価値を考えることでもある。 Posted by ブクログ ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後―(新潮文庫) 秋尾沙戸子 六年に及ぶ取材で戦後の原風景を描いた文庫500ページ超の力作。 タイトルは『ワシントンハイツ』となっているが、それに触れているのは一部に過ぎず、むしろサブタイトルの『GHQが東京に刻んだ戦後』の方が本書の内容をよく表している。「洗浄野菜販売店」第一号として紀ノ国屋に触れたのはまだ予想の範囲内だったが...続きを読む、白洋舎、ジャニーズが出てくるとは…。東京大空襲直後の表参道の様子、アイゼンハワー大統領来日中止の背後にいた諜報部員など、どれも豊富で丹念な取材に裏打ちされていて読む手を止められなかった。 著者は米国による占領を是と考えたのか非と考えたのかという観点で考えると、その軸は少しぶれている印象がある。でも、そのぶれがこの本の価値を下げることには全くならない。 Posted by ブクログ 秋尾沙戸子のレビューをもっと見る