作品一覧

  • シェイクスピアの記憶
    3.5
    1巻693円 (税込)
    分身,夢,不死,記憶などのテーマが,先行諸作品とは異なるかたちで変奏される,端正で緊密な文体によるボルヘス最後の短篇集.本邦初訳の表題作のほか,「一九八三年八月二十五日」「青い虎」「パラケルススの薔薇」を収録.二十世紀文学の巨匠が後世にのこしてくれた,躊躇なく《ボルヘスの遺言》とよぶべき四つの珠玉.

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  • ボルヘス怪奇譚集
    3.8
    1巻913円 (税込)
    「物語の精髄は本書の小品のうちにある」(ボルヘス)。古代ローマ、インド、中国の故事、千夜一夜物語、カフカ、ポオなど古今東西の書物から選びぬかれた九十二の短くて途方もない話。
  • 伝奇集/エル・アレフ
    -
    1巻990円 (税込)
    ラテン・アメリカ文学の質の高さを世界にしめしたボルヘスの処女短編集「伝奇集」と、その続編ともいえる「エル・アレフ」を収めた。「円環の虚構」「アル・ムターシムを求めて」「バベルの図書館」「死とコンパス」「不死の人」「アレフ」など、ボルヘスの代表作34編を収録。訳者篠田氏はチェスタートンのブラウン神父ものとの相似性を指摘している。
  • 夢の本
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    『ギルガメシュ』『聖書』『千夜一夜物語』『紅楼夢』から、ボードレール、ニーチェ、カフカなど113篇。無限、予言、鏡、虎、迷宮といったモチーフも楽しい夢のアンソロジー。
  • 幻獣辞典
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    セイレーン、八岐大蛇、一角獣、古今東西の竜といった想像上の生き物や、カフカ、C・S・ルイス、スウェーデンボリーらの著作に登場する不思議な存在をめぐる博覧強記のエッセイ一二〇篇。
  • ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    世界は謎に満ちている。獄中探偵の事件簿 黄道十二宮を用いたイスラム教の加入儀礼の最中に宗派の導師が殺され、容疑をかけられた新聞記者。急行列車内で起きたロシア皇女のダイヤをめぐる犯罪に巻き込まれた舞台俳優。パンパの大草原を望むテラスで雄牛の行進を眺めつつ刺殺された農場主。下町の安ホテルに集う人々に新来の田舎者がもたらした波紋とその結末。雲南奥地の至聖所から盗まれた宝石を追ってブエノスアイレスへやって来た中国人魔術師の探索行……。身に覚えのない殺人の罪で投獄され、服役中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を対話と純粋な推理のみで解き明かしていく。熱心な探偵小説ファンでもあるボルヘスとその盟友ビオイ=カサーレスがH・ブストス=ドメック名義で合作。二十世紀文学の最前衛に位置する二人の作家のもうひとつの貌を教えてくれる、奇想と逆説と諧謔に満ちた探偵小説連作集。 [目次]  H・ブストス=ドメック  序文 世界を支える十二宮 ゴリアドキンの夜 雄牛の神 サンジャコモの先見 タデオ・リマルドの犠牲 タイ・アンの長期にわたる探索  訳者解説

ユーザーレビュー

  • 幻獣辞典

    Posted by ブクログ

    河出文庫とヒグチユウコさんがコラボされていて、
    ヒグチユウコさん直々に選定されたベストオブベストの中からこちらを読んでみました。
    幻獣である「ユニコ―ン」や「ゴーレム」、「スフィンクス」などの概要が載っていてすごく面白いです。

    0
    2025年10月30日
  • シェイクスピアの記憶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「一九八三年八月二十五日」
    唐突に読み終わって、あまりに痺れた。
    自分で自分に対面し、未来を知り、今が終わり、唐突に次が開く?!。なんという物語だ。

    「青い虎」
    うわぁ!!!!ハッピーエンドじゃない。ハッピーそうで、この世の条理を背負う不条理がある。

    「パラケルススの薔薇」
    科学の失礼さ。物語の必定さ。楽しさ。
    なんかこういうの読むとすごすぎてため息が出るわ。

    「シェイクスピアの記憶」
    そこまでして求めたものをそんな風に投げやりに明け渡してしまうのか。

    0
    2025年07月02日
  • 幻獣辞典

    Posted by ブクログ

    空想上の生き物が好きな変人にはもってこいの本。しかもボルヘスの選んだとっておきの幻獣、とくれば面白くないわけがない。
    変な言い方だけど幻獣選びにもセンスを感じる笑
    中国はもちろん、日本の言い伝えや文献からも何種類か、日本産幻獣が出てきて嬉しい!ヤマタノオロチ、数多ある世界の幻獣たちにも負けてへんくらい、強そうやし、日本ていう国を文字通り背中に背負ってるやん。
    それにしてもずっと子供の頃から私、思ってましたけども。ギリシャ神話ってなんでこんな罪深い肉欲話が好きなの笑 この教訓からいろいろ歪んだ宗教観が産まれたり、人間への変な戒めとかの元になってんちゃうん?と思った笑

    0
    2025年06月21日
  • 幻獣辞典

    Posted by ブクログ

    人間の想像力ってすげー!
    古今東西のめくるめく幻想の世界へどっぷりと浸れる沼のような一冊、《1957年版序》に曰く「神話伝説の動物園」(p14)。捲るたびに次から次へと『幻獣』、得体の知れない生物や霊的なものの類が飛び出してくるので、読者の我々は絶えず脳を回転させてその姿や挙動をつかみ取り続けないとあっという間に沈没してしまいます。

    創作に携わる方にとっても一読の価値はあるんじゃないでしょうか。

    120項目を収録。
    以下、気になったものを。

    《スクォンク(溶ける涙体)》…挿絵がせつなくてかわいい。ペンシルヴァニア州の栂の森にいるらしい。「スクォンクは非常に引込みがちな性質があって、ふつう

    0
    2025年05月17日
  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    ・もやもやして不安になる、よくわからない物語の詰め合わせ。
    ・短い物語に唐突なオチがつくので何度も置いてきぼり感を味わう。一気に読むと頭変になりそう。
    ・難解だけど訳が平易なので読みやすい。
    ・はじめの「諸言」と最後の「訳者あとがき」と「解説」のすべてが素敵。この3つを含めて本として完成されてる。
    ・なんの学びにもならないし、共感もできないし、考察しても意味を理解できない物語だらけ。読みながら「なんだこれ...」って呆気にとられるだけの読書時間、最高に贅沢。

    1
    2023年01月09日

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