林俊雄の作品一覧
「林俊雄」の「興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明」「砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「林俊雄」の「興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明」「砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
自らは歴史を残さなかった人々
文字を持たなかったため自分たち自身では歴史を残さなかった人々の話。
古代ギリシアや古代中国の多分に偏見の入った文献と出土品からしか類推できないスキタイと匈奴ではあるが相当な勢力を持っていたと思われる。そのあたりの話をかなり詳しく 実例をもって記述してある。
Posted by ブクログ
騎馬遊牧民・スキタイと匈奴の歴史を、主として、遺跡資料の考古学的分析、あるいはヘロドトスの『歴史』や司馬遷の『史記』といった文献資料の読み解きから明らかにしようとするもの。
スキタイ文明部分の大半は、考古学的分析に費やされているところ、資料の乏しさもあって必ずしもその全体像がはっきりしないが、遊牧民の移動・文化的交流・勢力争いといったものが見えてきて面白い。
匈奴については、中国側の資料が豊富であり全体像はつかみやすいが、その政治や文明にはまだまだ謎が多い。
全体を通して、地図・写真が豊富であり、理解を助けてくれる(個人的には、ユーラシア大陸の地理をかなり学び直すことができた)。
Posted by ブクログ
文字をもって自らを語ることのなかった騎馬遊牧民、その原点ともいうべき「スキタイ」と「匈奴」。
彼らは何者で、どこから来たのか。
「スキタイ」に関する記述は主に古墳からの情報で、考古学に基づく解説が多い。
仕方のないことかもしれないが、「興亡」というドラマは見えづらい。
もう少しヘロドトスの書いた内容から大胆に描いてくれた方が、書物として面白かったかな。
それに比べて「匈奴」では司馬遷『史記』や班固『漢書』を用いて、情感たっぷりに描かれている。
対象が300年ほど差があることもあると思うが、作家司馬遷の凄さだと思う。
騎馬遊牧民……言葉のみで考えれば生活様式であって“民族”ということとはい