作品一覧

  • 興亡の世界史 ケルトの水脈

    興亡の世界史 ケルトの水脈

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    ローマ文明とキリスト教におおわれる以前、ヨーロッパの基層をなしたケルト人は、どこへ消えたのか? 巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中心の「ケルト・ブーム」を問い直す。
  • ケルトとは何か

    ケルトとは何か

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    妖精が戯れる神話の世界、美しい文様の装飾写本、大きな輪を重ねた石造の「ケルト十字架」、騎士や魔術師が活躍するアーサー王物語群など、ヨーロッパの古くて不思議な魅力がある文化――ケルトをこのように思い浮かべる人は多いだろう。 しかし本書によれば、アイルランドやスコットランドで特徴的なダンスや音楽、民族衣装をはじめ、ケルト美術の優品「タラ・ブローチ」「ケルズの書」なども、古代ケルト人に伝統をさかのぼるのは無理がある。では、近年の「ケルト懐疑論者」が主張するように、ケルトの「存在自体が怪しい」のかといえば、そうではない。 ケルト文化の本質は、ケルト諸語によって営まれた文化である。スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランスのブルターニュ地方などの「ケルト文化圏」の主要言語であり、現在は少数言語となっているゲール語、ブレイス語などのケルト諸語の分析から、「ケルトとは何か」を根源的に問い直す。そこには豊かな言語文化の広がりと、現在も生きている伝統の厚みがあった。 ある時は近代のナショナリズムに活用され、またある時はヨーロッパ統合の象徴となり、さらに近代文明を批判する「癒し」の精神性も期待される「ケルト」の虚像と実像とは。「ケルト人」と「ケルト文化圏」は、なぜ一致しないのか? 言語学と考古学、美術、文芸、民俗学などを総合したヨーロッパの「ケルト学」の成果と議論から、「歴史」と「文化」の深層がみえてくる。 目次 はじめに  第一章 近代が生んだケルト文化 1 華麗な音楽文化  2 展示される民族衣装  3 ヒーリングと反近代の思想性  4 ドルイドの実像と虚像  第二章 ケルト美術と考古学 1 「古代ケルト人」とは 2 タラ・ブローチとバターシーの盾 3 懐疑論と「西からのケルト語」 4 巨石文化を見直す 5 人の移動と文化の移転 第三章 文芸と民俗のなかのケルト 1 伝承文学と吟遊詩人 2 アーサー王伝説とバルドたち 3 韻律が伝える「ケルト文化」 4 民話と民謡の採集  5 妖精とハロウィーンの起源 第四章 民族起源の伝説と史実 1 ブリタニアの起源伝説  2 ブレイスの起源伝説 3 カムリー、エリウ、アルバの起源伝説 第五章 ケルト諸語の言語学 1 印欧語の歴史言語学 2 言語をどう分類するか 3 地名研究の効用 4 ケルト諸語の音声学 5 ケルト諸語の文法的特徴 第六章 社会のなかのケルト諸語 1 オガム文字の碑文を読む 2 「書きことば」をめぐる論争 3 社会階層・宗教・学校と言語 4 「言語死」をいかに食い止めるか おわりに
  • ケルトの解剖図鑑

    ケルトの解剖図鑑

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,848円 (税込)
    巨石文化、異界、装飾写本、ドルイド、アーサー王伝説…… キリスト教が広まる前のヨーロッパに存在していたケルト文化。 幻想的で謎めいたそのイメージは今も多くの人の心をとらえています。 近年では「ケルト」の概念そのものに見直しが進みつつありますが、 本書ではケルト諸語を基盤としてケルト文化をとらえ、歴史・神話・美術・考古学など さまざまな角度からその全体像にせまります。 1章 ケルトとは何か  2章 ケルトの国と地域 3 章 ケルトの文字と言語 4章 古代ケルト文化 5章 ケルト人の生活と社会 6章 ケルトの信仰と神話 7章 ケルト的修道院文化 8章 アーサー王伝説

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • ケルトの解剖図鑑

    ケルトの解剖図鑑

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    ファンタジーやゲームのモチーフとなるケルト文化。そんなケルトの風俗、歴史をイラストで紹介した『ケルトの解剖図鑑』。

    魔法使いに英雄、吟遊詩人。ファンタジーやゲームが好きな人におすすめの本です。

    ドルイドといえば、魔法使いのイメージがありますが、本来のドルイドは知識階級であり、戦の調停などを行う執政のような立場でした。

    他にも薬師や吟遊詩人などもドルイドの系列です。

    時代が下がるにつれ、ドルイド宗教行事を司るようになったのだとか。また、彼らは薬草の知識なども豊富で、こうした女性のドルイドが魔女の原型になったという説も。

    他にも妖精やゴブリン、パンシーといったファンタジーでおなじみのキャラクターも、ケルト文化から生まれました。

    0
    2026年02月06日
  • ケルトの解剖図鑑

    ケルトの解剖図鑑

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    最新の知見からケルトの文化に触れられる本。神話だけ、アーサー王伝説だけ、という切り口なら他の本もあるが、地理、言語、歴史なども幅広くケルト人について知りたいならおすすめの1冊。

    0
    2023年05月19日
  • ケルトとは何か

    Posted by ブクログ

    ケルトに関しては、アーサー王伝説とか妖精物語と切り離せないので、いくつか本を読んだりテレビのドキュメンタリー見たりしてたんですが、いまいち本質に迫り切れていない(知りたいことに辿り着けていない、奥歯にものが挟まったような)気がしてた理由が、
    本書に書かれてありました。目から鱗こどころじゃない驚愕の真実です。「ケルトの不都合な真実」といっても過言ではない。
    ヨーロッパにとってケルトとは何か。同じ講談社選書メチエで読んだ「アトランティス=ムーの系譜学」に近いものを感じ、愕然。しかし、ケルトの現在の姿は言語学的アプローチによって明らかにされ、それこそが本書の白眉。ラテン語との関係は先日読んだ「ラテン語の世界史」と改めて照らし合わせたい。
    ケルト好きの方、必読だと思いますが、ロマンが壊れるかもしれません。私はすっきりしました。

    0
    2026年05月28日
  • 興亡の世界史 ケルトの水脈

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパの始まりの本という感じ。ゲルマン民族の大移動前には誰が住んでいたのかの謎解きの感もある。フランスのブルターニュ地方を中心に民族や言語や宗教などからケルトについて書かれている。石器時代からギリシア・ローマの時代、そして中世から現代まで通史として知れるのでとてもよかった。民族として覇権を握ることがなくとも、何もかもが消えて無くなるわけではないのだと当たり前のことに気付かされた。

    0
    2025年11月26日
  • 興亡の世界史 ケルトの水脈

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ギリシャ・ローマ文化・キリスト教に並ぶヨーロッパ文化の基層とされるケルト文化を、歴史と受容史の両面から解説した書。フランス・ブルターニュ地方を中心としたケルト文化の歴史を詳説すると共に、その中で「ケルト」という概念が何を意味してきたのか、そしてそれがどのように変遷・受容されていったのかを考察する。
    本書は、2007年に刊行された同名本の文庫化である(学物文庫化に際して掲載写真がフルカラーから白黒になっているほか、最新の研究動向について補足したあとがきが追加されている)。ブルターニュ地方を軸としたケルト文化(≒ケルト語圏)の歴史から、「ケルト」という概念の再考を試みたものである。近年のケルト研究においてはいわゆる「ケルト懐疑論」など「ケルト」概念そのものの見直しが話題になっているが、本書はそうした議論を踏まえ、ブルターニュを中心とするケルト語文化圏の歴史を解説しつつ、その中で「ケルト」(或いはその文化に属するとされてきたもの)がどのように語られてきたのかを検討していく。特にケルト語文化圏の近現代史では学問や政治の場における「ケルト」の成立・受容過程に多くを割いており、ケルト文化圏の歴史と「ケルト」概念の受容史の両面から叙述を行っているのが本書の特徴と言える。
    その上で、著者は「ケルト」という概念の使用に極めて慎重な姿勢を見せている。例えば、これまでケルト文化に属するとされてきた先史時代の巨石文化や非キリスト教的なフォークロア・自然崇拝といった事物については汎人類文化的な普遍性を指摘したり、「ケルトの司祭」として知られるドルイドについてもフランスの考古学者ジャンルイ・ブリュノーの説に基づき「ガリアの賢人集団としてのドルイド」と「後代のアイルランドなどにおける呪能者(偽ドルイド)」に峻別することを主張している。従来の説に対する批判的検討を多く含んでいるという点から見ても、今なお論争が続くケルト研究の戦線を垣間見た気分になれた。(その意味では、真にこの本の立ち位置や価値を理解するためにはもっと多くの本を読む必要があるようにも感じられた)

    0
    2024年05月25日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET