配信予定・最新刊

作品一覧

  • 興亡の世界史 ケルトの水脈
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    ローマ文明とキリスト教におおわれる以前、ヨーロッパの基層をなしたケルト人は、どこへ消えたのか? 巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中心の「ケルト・ブーム」を問い直す。
  • ケルトの解剖図鑑
    3.4
    1巻1,848円 (税込)
    巨石文化、異界、装飾写本、ドルイド、アーサー王伝説…… キリスト教が広まる前のヨーロッパに存在していたケルト文化。 幻想的で謎めいたそのイメージは今も多くの人の心をとらえています。 近年では「ケルト」の概念そのものに見直しが進みつつありますが、 本書ではケルト諸語を基盤としてケルト文化をとらえ、歴史・神話・美術・考古学など さまざまな角度からその全体像にせまります。 1章 ケルトとは何か  2章 ケルトの国と地域 3 章 ケルトの文字と言語 4章 古代ケルト文化 5章 ケルト人の生活と社会 6章 ケルトの信仰と神話 7章 ケルト的修道院文化 8章 アーサー王伝説

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  • ケルトとは何か
    NEW
    -
    1巻2,035円 (税込)
    妖精が戯れる神話の世界、美しい文様の装飾写本、大きな輪を重ねた石造の「ケルト十字架」、騎士や魔術師が活躍するアーサー王物語群など、ヨーロッパの古くて不思議な魅力がある文化――ケルトをこのように思い浮かべる人は多いだろう。 しかし本書によれば、アイルランドやスコットランドで特徴的なダンスや音楽、民族衣装をはじめ、ケルト美術の優品「タラ・ブローチ」「ケルズの書」なども、古代ケルト人に伝統をさかのぼるのは無理がある。では、近年の「ケルト懐疑論者」が主張するように、ケルトの「存在自体が怪しい」のかといえば、そうではない。 ケルト文化の本質は、ケルト諸語によって営まれた文化である。スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランスのブルターニュ地方などの「ケルト文化圏」の主要言語であり、現在は少数言語となっているゲール語、ブレイス語などのケルト諸語の分析から、「ケルトとは何か」を根源的に問い直す。そこには豊かな言語文化の広がりと、現在も生きている伝統の厚みがあった。 ある時は近代のナショナリズムに活用され、またある時はヨーロッパ統合の象徴となり、さらに近代文明を批判する「癒し」の精神性も期待される「ケルト」の虚像と実像とは。「ケルト人」と「ケルト文化圏」は、なぜ一致しないのか? 言語学と考古学、美術、文芸、民俗学などを総合したヨーロッパの「ケルト学」の成果と議論から、「歴史」と「文化」の深層がみえてくる。 目次 はじめに  第一章 近代が生んだケルト文化 1 華麗な音楽文化  2 展示される民族衣装  3 ヒーリングと反近代の思想性  4 ドルイドの実像と虚像  第二章 ケルト美術と考古学 1 「古代ケルト人」とは 2 タラ・ブローチとバターシーの盾 3 懐疑論と「西からのケルト語」 4 巨石文化を見直す 5 人の移動と文化の移転 第三章 文芸と民俗のなかのケルト 1 伝承文学と吟遊詩人 2 アーサー王伝説とバルドたち 3 韻律が伝える「ケルト文化」 4 民話と民謡の採集  5 妖精とハロウィーンの起源 第四章 民族起源の伝説と史実 1 ブリタニアの起源伝説  2 ブレイスの起源伝説 3 カムリー、エリウ、アルバの起源伝説 第五章 ケルト諸語の言語学 1 印欧語の歴史言語学 2 言語をどう分類するか 3 地名研究の効用 4 ケルト諸語の音声学 5 ケルト諸語の文法的特徴 第六章 社会のなかのケルト諸語 1 オガム文字の碑文を読む 2 「書きことば」をめぐる論争 3 社会階層・宗教・学校と言語 4 「言語死」をいかに食い止めるか おわりに

ユーザーレビュー

  • ケルトの解剖図鑑

    Posted by ブクログ

    最新の知見からケルトの文化に触れられる本。神話だけ、アーサー王伝説だけ、という切り口なら他の本もあるが、地理、言語、歴史なども幅広くケルト人について知りたいならおすすめの1冊。

    0
    2023年05月19日
  • 興亡の世界史 ケルトの水脈

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパの始まりの本という感じ。ゲルマン民族の大移動前には誰が住んでいたのかの謎解きの感もある。フランスのブルターニュ地方を中心に民族や言語や宗教などからケルトについて書かれている。石器時代からギリシア・ローマの時代、そして中世から現代まで通史として知れるのでとてもよかった。民族として覇権を握ることがなくとも、何もかもが消えて無くなるわけではないのだと当たり前のことに気付かされた。

    0
    2025年11月26日
  • 興亡の世界史 ケルトの水脈

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ギリシャ・ローマ文化・キリスト教に並ぶヨーロッパ文化の基層とされるケルト文化を、歴史と受容史の両面から解説した書。フランス・ブルターニュ地方を中心としたケルト文化の歴史を詳説すると共に、その中で「ケルト」という概念が何を意味してきたのか、そしてそれがどのように変遷・受容されていったのかを考察する。
    本書は、2007年に刊行された同名本の文庫化である(学物文庫化に際して掲載写真がフルカラーから白黒になっているほか、最新の研究動向について補足したあとがきが追加されている)。ブルターニュ地方を軸としたケルト文化(≒ケルト語圏)の歴史から、「ケルト」という概念の再考を試みたものである。近年のケルト研究

    0
    2024年05月25日
  • ケルトの解剖図鑑

    Posted by ブクログ

    「ケルト」とは何か?
    古代からの歴史と民族、諸語、そして文化を、
    様々な角度から探り、分かり易く解き明かしてゆく。
    ・まえがき
    CHAPTER1 ケルトとは何か CHAPTER2 ケルトの国と地域
    CHAPTER3 ケルトの文字と言語 CHAPTER4 古代ケルト文化
    CHAPTER5 ケルト人の生活と社会 CHAPTER6 ケルトの信仰と神話
    CHAPTER7 ケルト的修道院文化 CHAPTER8 アーサー王伝説
    CHAPTER9 ケルト復興
    ・おわりに
    関連年表、索引、推奨参考文献有り。

    ケルトの基礎知識が分かる内容で、簡潔。
    近年の発見、評価や定説の変化が記述されているのも、良い。

    0
    2024年05月22日
  • ケルトの解剖図鑑

    Posted by ブクログ

    ケルトについて興味はあるが何から読めば良いか分からない人におすすめかもしれない。
    挿絵多めで読み進めやすい。ケルトに関する多岐にわたるジャンルに触れているため、読んで琴線に触れるジャンルがあれば別途各人で調べてみると理解が深まるかもしれない。
    最新のケルト研究で分かった事(ケルトの起源が中央ヨーロッパではなく大西洋沿岸からではないか)にも触れており興味深い。

    0
    2022年09月23日

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