中村桃子の作品一覧
「中村桃子」の「女ことばと日本語」「ことばが変われば社会が変わる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中村桃子」の「女ことばと日本語」「ことばが変われば社会が変わる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
中村桃子先生に人生を変えられた身として楽しく読んだ。営業職で「他人のパートナーを何と呼ぶか」は問題になる機会が多く、本文にあった通り「パートナーの方」だと顧客側に怪訝な顔をされることもままある。私自身は己を「奥様」と呼ばれることにも夫を「主人」と呼ぶことにも全く抵抗がないが、家父長制に由来することばすぎるので忌避感を覚える人もいるだろうというのは自然なこととして納得できる。正解はない、豊かな選択肢から選ぶことができるのだから使い手で変えていける、というのは、まあ、それはそうであるが、「セクハラ」のような物事を形容する言葉や「女子」のようなある種のエンパワメントを含む言葉と違って「他人の配偶者」というできる限り失礼のないように対応したい相手への呼称を選ぶというのは確かに日本人的感覚だと難しいと思う。ちなみに私は「ご家族様」で解釈の余地を持たせるか、「ご配偶者様」とするかしている。
Posted by ブクログ
てっきり国語的な新書と思ってたが、LGBT等の社会問題の新書だった。
セクハラ、同性婚、LGBTQ、主人、旦那、奥さん、、、
ことばがなければ、差別を受けもやもやしても自分一人の問題で終わってしまう。
それが言葉を得ることで、訴えていいこと、と気づく。闘える。
・・・ほんとは違う意味でも無理やり押し込むリスクはあるけど、
少なくとも弱者はそれで救われる。
そういう側面の言葉と、「主人・奥様」はまた別の問題。
私も、podcastでいい情報を提供してくれるランナー女性が、夫のことを「主人」
というのだけはもったいないなあ、という気がしていたので、納得がいく。
その女性はバリバリ仕事もしていて、独立しているのだから、「主人」なんて
言わないほうがいいと思うんだけど、、、
そういう意味を持つ言葉だ。「嫁」もそうだ。今はそういう時代じゃない。
妻でいい。
そうした、性差別に関する言葉を取り上げた新書になっていた、
第一章 「セクハラ」は社会の何を変えた?
…新しいことばは新しい考え方を提案する
第二章 戦略としての「あえて」と「ラベル」
…意味をひっくり返したり曖昧にしたり
第三章 流行語「女子」がもたらしたもの
…ことばの普及は思わぬもの同士を繋げていく
第四章 “girl power” はなぜズレていったのか
…新しいことばに抗うかのような社会の視線
第五章 誰が意味をはがされるのか
…名前を呼ぶ人と呼ばれる人のあいだの権力関係
第六章 「ルール」を優先してしまう私たち
…「大谷翔平の妻」を日本のメディアは何と呼んだ?
第七章 「パートナーの呼び名問題」解決編
…「正しい日本語」を話したい気持ちをのりこえる
Posted by ブクログ
中村桃子先生の社会言語学の本。
タイトルは「社会が変わればことばが変わる」ではなく『ことばが変われば社会が変わる』
全体的にとても良く練られた構成で、章末には振り返りと次に考えることが示されていて非常に読みやすい。計算され尽くしている印象。
内容はジェンダー関係の問題とことばの関係を様々な視点から読み解いて行くような進み方。前半は特にジェンダー関係のことば問題が多くを占めていて、ことばの本なのを忘れてしまいそうなほど。
考えての上だと思うけれど、たまに著者本人の個人的な感情がポロっと書いてあったりして親しみやすい。
言語学も社会学も言葉が…単語が難しい。でもこの本は、新しい概念は出てくる前に説明があるので安心して読めます。
生活の中でのことばの問題に感心がある方には是非ともオススメしたい一冊です。
Posted by ブクログ
p4
「ことば」には、内容を表現するだけではなく、話している人同士の関係を作り上げて、各々の話し手のアイデンティティを表現する働きもあるのだ。
コミュニティによって話し口調が変わってくるのはこれが大きいのだと思った。日本語という枠組みの中で言語化し、話し相手によって伝え方や表現方法、助詞の使い方まで細かく変化する。振り返ってみると、自分も相手によって無意識に(意識的な部分もあるが)話し方を変えている。何気なく使っていることばも、自身のアイデンティティ形成やコミュニティにおける位置付けに大きく影響するから、広義の意味でことば遣いには気をつけていきたい。