作品一覧

  • ことばが変われば社会が変わる
    3.7
    1巻880円 (税込)
    ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、社会もまたことばの使われ方に影響を与えている。新しいことばのインパクトとそれに対する抵抗や躊躇、こんがらがった関係を事例とともにのぞきこみながら、私たちがもつ隠れた意識を明らかにし、変化をうながす。 【内容のほんの一例】ことばが社会を変化させるメカニズム/ことばが変わることにはどの社会でも強い抵抗がある/「伝統」や「習慣」をカラッと転換させるカタカナ語/「男になる、男にする」と「女になる、女にする」/なんでも略す日本人と「意味の漂白」/「ご主人・奥さま」?「夫さん・妻さん」?/――ひとの配偶者の呼び方がむずかしいのはなぜ?/「正しい日本語を話したい」と考えてしまう私たち/既存の価値観がすべてではない
  • 「自分らしさ」と日本語
    4.1
    1巻880円 (税込)
    ことばには内容を表現するだけではなく、〈その人らしさ〉を表現し、話している人同士の関係を作り上げる働きがある。ことばの背後にある社会の規範や価値観を解きあかす社会言語学の知見から、「名前」「呼称」「敬語」「方言」「女ことば」といった観点を通して、ことばで「自分」を表現するとはどういうことかを考える。
  • Plant-based Tokyo 東京ベジ帖
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1軒ずつ食べて歩いた、本当においしい店だけを紹介 東京+湘南エリアのベジガイド。 アメリカ生まれ、アメリカ育ちのベジタリアンの著者が、心底おすすめできる店と人を紹介したベジガイド。 ベジタリアンやヴィーガンの方はもちろん、単純に「今日はおいしい野菜を食べたい」そんな人にもピッタリ。こんないい店があったんだ、と驚くはず 「Plant-based(プラントベース)」は、野菜中 心の暮らしの意味。野菜を食べることのみを推奨するのではなく、育てる人や届ける人、調理する人など、 野菜の背景にある物語や、豊かなライフスタイルの提案の意味を含みます。 普通のガイド本とは異なり、美しい撮り下ろし写真、デザインにもこだわった装丁です。 日 ・ 英の2カ国語対応でギフトにも最適です
  • 女ことばと日本語
    3.6
    1巻880円 (税込)
    女性がつかうべき女らしい言葉が「最近、乱れてきた」と、100年以上も嘆かれ続けるのはなぜなのか――近世から現代までの日本社会の価値や規範、庶民の憧れや国家イデオロギーが埋め込まれてきた、もうひとつの日本語「女ことば」。各時代のさまざまな言説と言語学の知見からその魅力と不思議を読み解く。

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ユーザーレビュー

  • ことばが変われば社会が変わる

    Posted by ブクログ

    てっきり国語的な新書と思ってたが、LGBT等の社会問題の新書だった。
    セクハラ、同性婚、LGBTQ、主人、旦那、奥さん、、、
    ことばがなければ、差別を受けもやもやしても自分一人の問題で終わってしまう。
    それが言葉を得ることで、訴えていいこと、と気づく。闘える。
    ・・・ほんとは違う意味でも無理やり押し込むリスクはあるけど、
    少なくとも弱者はそれで救われる。
    そういう側面の言葉と、「主人・奥様」はまた別の問題。
    私も、podcastでいい情報を提供してくれるランナー女性が、夫のことを「主人」
    というのだけはもったいないなあ、という気がしていたので、納得がいく。
    その女性はバリバリ仕事もしていて、独

    0
    2024年10月19日
  • ことばが変われば社会が変わる

    Posted by ブクログ

    中村桃子先生の社会言語学の本。
    タイトルは「社会が変わればことばが変わる」ではなく『ことばが変われば社会が変わる』

    全体的にとても良く練られた構成で、章末には振り返りと次に考えることが示されていて非常に読みやすい。計算され尽くしている印象。

    内容はジェンダー関係の問題とことばの関係を様々な視点から読み解いて行くような進み方。前半は特にジェンダー関係のことば問題が多くを占めていて、ことばの本なのを忘れてしまいそうなほど。
    考えての上だと思うけれど、たまに著者本人の個人的な感情がポロっと書いてあったりして親しみやすい。
    言語学も社会学も言葉が…単語が難しい。でもこの本は、新しい概念は出てくる前

    0
    2024年09月22日
  • 「自分らしさ」と日本語

    Posted by ブクログ

    p4
    「ことば」には、内容を表現するだけではなく、話している人同士の関係を作り上げて、各々の話し手のアイデンティティを表現する働きもあるのだ。

    コミュニティによって話し口調が変わってくるのはこれが大きいのだと思った。日本語という枠組みの中で言語化し、話し相手によって伝え方や表現方法、助詞の使い方まで細かく変化する。振り返ってみると、自分も相手によって無意識に(意識的な部分もあるが)話し方を変えている。何気なく使っていることばも、自身のアイデンティティ形成やコミュニティにおける位置付けに大きく影響するから、広義の意味でことば遣いには気をつけていきたい。

    0
    2022年10月23日
  • 「自分らしさ」と日本語

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    もう一度、じっくり読みたい。
    言葉とアイデンティティの分析について、アニメや報道などの例をもとに解説されていて分かりやすかった。当たり前に使っていた言葉が実は、私達のアイデンティティに結びついている。

    0
    2021年10月05日
  • 女ことばと日本語

    Posted by ブクログ

    日本古来の文化かのように語られている女ことば。その「伝統」はどのように作られていったのか、言語学者が具体例を挙げて解明していく。


    女性らしい言葉遣いを指南する本自体は鎌倉時代からあり、儒教の思想を下敷きにしたものだったという。はじめは「女は余計なことを話すな」とはっきり男尊女卑を打ちだしていたのが、徐々に「男性から求められる女性になりたくば、しとやかな言葉遣いを」という言説に変化していったという。とはいえ、それは輿入れに人生がかかっている貴族や武家の女性たちの規範であり、近世以前は階級と地域の違いに依拠する言葉遣いの差のほうが男女間のそれよりもずっと大きかったのである。
    しかし明治期に入り

    0
    2021年04月03日

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