作品一覧

  • 分断されるアメリカ
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    アメリカの大統領選が盛り上がりを見せています。カマラ・ハリスが民主党候補になったことで、大統領選の構図は、まさにアメリカの分断を象徴する形となりました。そして、10月4日に映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が公開されます。アメリカの19州が独立戦争を起こす内戦を描いた映画です。まさにアメリカの分断を象徴する映画です。本書は、アメリカの分断をテーマにした新書です。
  • バチカン近現代史 ローマ教皇たちの「近代」との格闘
    3.8
    1巻946円 (税込)
    フランス革命以降、「政教分離」を推進する近代国家の登場で、ローマ教皇は領土や権威を失っていく。20世紀に入り、教皇はイタリア政治に介入し続け、ムッソリーニの思惑もあり、バチカン市国が成立する。その後バチカンは、「反宗教」の共産主義を常に敵視。ナチスに秋波を送り、戦後は米国に接近、「人権外交」を繰り広げ、それは「東欧革命」に繋がった。本書は、カトリック総本山バチカンの生き残りを賭けた200年を描く。
  • アメリカを動かす宗教ナショナリズム
    3.8
    1巻825円 (税込)
    アメリカの社会、政治、外交を考える上で、宗教、すなわちキリスト教の役割ははずせない。伝統的なキリスト教が衰退する一方で、プロテスタントの非主流派「福音派」が政治化・多様化し、それがトランプ前大統領誕生へとつながり、世界に大きな影響を与えたのだ。福音派の歴史や信仰から現代社会に与える影響、アメリカでの宗教ロビーの役割をわかりやすく解説。新型コロナ感染症に対するカトリック、福音派の動きや、2020年大統領選挙に与えた影響も盛り込む。
  • 熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教
    3.8
    1巻865円 (税込)
    宗教票がアメリカ大統領選挙を左右する! 歴代の大統領が選出されたとき、宗教票がどのような影響を及ぼしたのか。就任後、そのキリスト教信仰が政治や外交にどう反映したか。ヨーロッパよりも信仰心のあついアメリカ。その大統領選挙を宗教の視点から考える。 2016年大統領選挙の候補者をみると、トランプはプロテスタントの長老派だが福音派にも接近。ヒラリーはプロテスタントのメソジスト派。両者の信仰が選挙へどんな影響を与えているのかを検証する。 ・おもな目次 ●第一章 アメリカの宗教地図 ・・・プロテスタントの主流派と福音派/反知性主義と福音派の相性/バイブル・ベルトからサンベルトへ  など ●第二章 カトリックの苦悩 ・・・英首相にカトリック出身者はいない/アメリカのカトリック差別の起源/禁酒法とカトリックの関係 など ●第三章 米国カトリックの内紛 ・・・マイノリティから体制内へ/カトリックの主張がプロテスタントに乗っ取られる/コロンブス騎士団とは など ●第四章 ピューリタンから福音派へ ・・・福音派への誤解/南部福音派と共和党の共闘 など ●第五章 一九八〇年、レーガン選挙委員会 ・・・レーガン+ブッシュ・シニア選挙委員会/テレビ伝道師の活躍/外交政策での汚点 など ●第六章 キリスト教シオニスト ・・・アメリカに渡ったキリスト教シオニズム/プロテスタント保守派との親和性 など ●第七章 ブッシュ大統領とキリスト教右派、その後 ・・・南部バプティスト連盟の底力/オバマ大統領のキリスト教信仰/トランプは宗教右派を取り込めるか など ●第八章 福音派メガチャーチ体験 ・・・礼拝堂はロック・コンサート・ホール/原理主義こそ敵 など

ユーザーレビュー

  • アメリカを動かす宗教ナショナリズム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アメリカの政治における宗教の存在についてはずっと気にはなっていたが、初めてその流れが理解できた気がする。

    昔、アメリカで生活した時には、キリスト教が生活に根付いていることが印象的だったのだが、それと民主主義的な価値観は、ギリギリと詰められることはなく、なんとなく共存している印象を持っていた。宗教的なものは、時代とともに、脱宗教化していくだろうと思っていた。つまり、政治とか、社会とか、経済にとってはマイナーな存在であると思っていた。

    今回、トランプが2度目の大統領に選出されたのをみると、やはりこうしたアメリカの宗教性がかなりの比率で原因だったのではないかと思った。

    私は、民主主義の国アメリ

    0
    2024年12月31日
  • 熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教

    Posted by ブクログ

    いや、これまた良書です。ほとんどの日本人が知らないであろう、アメリカにおける宗教と政治との関わりの歴史についての概説。先日の、『アメリカと宗教』(中公新書)も良書と思いましたが、こちらの方がより読んで面白いかも。まあ、どちらも良書と思いますが。
    2016年刊なので、トランプ大統領の誕生前までなのが惜しく、同著者による「その後」の解説もお願いしたいところです…。

    0
    2020年10月30日
  • バチカン近現代史 ローマ教皇たちの「近代」との格闘

    Posted by ブクログ

    その昔、教会は絶大な権力を握っていた。それはローマ帝国
    がキリスト教を国教と認めた時から増大して行った。王権神
    授説なんてのがあるくらい、世俗の王侯よりも偉い存在だ。

    「破門」という武器の下、世界は教皇庁に膝を屈した。
    ただし、破門されても気にしない。本来は教皇が指名する
    枢機卿を自分たちで勝手に決めて送り込む等、舐め切った
    態度を取ったヴェネツィア共和国は別だけど。

    しかし、フランス革命以降、カトリック教会の権威は
    失速を始める。本来であれば教皇が授けるべき王冠を、
    ナポレオンは自身の手で掲げた。

    本書は近世から現代にかけてのローマ教皇及び教皇庁の
    生き残りをかけた闘いの歴史だ。

    0
    2017年08月19日
  • バチカン近現代史 ローマ教皇たちの「近代」との格闘

    Posted by ブクログ

    国際関係史の松本佐保先生によるローマ教皇庁を中心としたバチカンの近現代史についての一般向け新書です。

    本書では1789年のフランス革命から2013年の教皇フランシスコの即位まで、この200年強のバチカンの歴史を次の2つの側面から描いていきます。
    1つ目が「バチカン市国の成立」という観点です。
    フランス革命から勃興したナショナリズムは19世紀に入るとイタリア再統一という大きなうねりを引き起こします。更に産業革命によって経済的な近代化がヨーロッパ全体に波及してきます。この二つの「近代化」にたいして、宗教的権威を正当性にもつローマ教皇庁がその領土(いわゆる教皇領)をどのように支配し、1861年に誕

    0
    2013年08月14日
  • バチカン近現代史 ローマ教皇たちの「近代」との格闘

    Posted by ブクログ

    ローマ教皇については教皇自身が何を行なってきたかは、歴史を勉強してもなかなか知り得ない部分だ。加えて戦後以降はニュースで名前を聞く程度で細かい事はスルーしている状況だった。この著書で戦後から現在(2015年くらい)まで、歴史はもちろん冷戦時の外交や共和国体制との対策など政治や外交についても述べられて、ローマ教皇とはどのような立場をとる人なのかをなんとなく把握できた。

    0
    2025年10月01日

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