作品一覧

  • ある流刑地の話
    値引きあり
    4.0
    1巻385円 (税込)
    荒涼たる砂漠に組み立てられた奇怪な死刑執行台。無数の歯車と針のついたこの装置でまもなくひとりの男が処刑される。旅人はこの完璧な機械の説明をうけるのだが……。表題作ほか「二つの対話」「観察」「判決」「村の医者」「断食芸人」「ある犬の探究」を収録。ちょっと不気味な傑作短篇集。
  • 審判
    値引きあり
    3.8
    1巻385円 (税込)
    ある朝、アパートで目覚めた銀行員Kは突然、逮捕される。Kはなぜ逮捕されたのかまったく判らない。逮捕した裁判所もいっさい理由を説明しない。正体不明の裁判所と罪を知らないKのはてしない問答がつづくのだが……。「城」「アメリカ」と長編三部作をなす未完の傑作。

ユーザーレビュー

  • 審判

    Posted by ブクログ

    『審判』カフカ
    100分で名著。
    これで取り上げて欲しい1冊となりました。

    1.購読動機
    筒井康隆さんの読書の極意と掟のなかの一冊です。プロが影響を受けた書物に関心が芽生えたからです。

    2.本書の内容
    主人公は銀行エリートです。
    30歳の誕生日に逮捕をされます。
    それが物語の始まりです。

    なぜ逮捕されたのか?
    結末は?

    読者の関心を引っ張りながら物語は淡々と展開します。

    無実を信じる被告。
    それがゆえの楽観。
    しかし、時の経過とともに、無実を証明する戦いに体力、神経をすり減らす日々。

    証明するために、自ら情報をとりにいき認識できる現実。

    裁判所なる組織。
    裁判官の上級、下級。

    0
    2020年05月03日
  • 審判

    Posted by ブクログ

    好きだ
    奇怪な世界に迷い込ませてくれます。
    決して明かされることのない訴訟の理由。
    唐突に訪れる判決。
    意味なんて必要ない。この理不尽さがたまらない。
    芸術って、何かのために、とかじゃなく「書かずにいられない」
    っていうものの発露なのだなあと思った。

    0
    2011年08月23日
  • ある流刑地の話

    Posted by ブクログ

    流刑地にて。

    理不尽な罪で人を裁いていく将校。道徳や倫理観はさておき、自らの使命?のようなものから、その任務を遂行していく。ある時にはそれが間違っていることと知りながら。

    人が生きるとはどういうことなのか。

    その他、解釈不能な内容、生き物が続々登場してくる。これはなんなのか、何から考えていけば良いのだろうか。それすらわからない。良い意味でしこりを残された作品。イッツ・カフカワールド!

    0
    2011年01月02日
  • 審判

    Posted by ブクログ

    カフカの描く不条理な世界。
    朝起きたらいきなり逮捕され、
    自分の罪状が明かされる事はなく、裁判での
    画策等に奔走する。無駄骨感がたまらない。

    立場が弱いくせに高慢な態度をとったり、
    ちょっと歩くとものすごく疲れてしまうキャラクターだったり。

    ボケが長いコントを見ているような気分になる。

    最後にしれっと死んでしまうのが面白い。

    0
    2009年10月07日
  • 審判

    Posted by ブクログ

    不条理というカテゴリーが適切かどうかという疑問はあるけれど、やはりカフカはおもしろい。

    カフカ本人がモデルであろうKが、ある日突然訴訟に巻き込まれる。わけのわからないまま、Kは現実に対応しようとするが、そもそも理屈のわからないではじまった事態に、現実的に対応できるわけもない。

    大雑把な骨組みをみると、これは「変身」や「城」にも似た構造なのがわかる。
    カフカにとって現実は得体の知れない不気味なものだったのかもしれない。

    彼の文学は個人的なものであったが、たくさんの人に受け入れられている。
    人は現実にたいして、得体の知れない脅威を感じるものなのだろう。それはおもに、自分と違う人間で、自分を攻

    0
    2023年04月01日

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