作品一覧 2024/02/15更新 はじめて行く公営ギャンブル ――地方競馬、競輪、競艇、オートレース入門 試し読み フォロー 消えゆく横丁 ──平成酒場始末記 試し読み フォロー 東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く 試し読み フォロー ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン 試し読み フォロー 辺境酒場ぶらり飲み 完結 試し読み フォロー メディアはなぜ沈黙したのか 報道から読み解くジャニー喜多川事件 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 藤木TDCの作品をすべて見る
ユーザーレビュー はじめて行く公営ギャンブル ――地方競馬、競輪、競艇、オートレース入門 藤木TDC 本書の良さは序章に集約されている。まずはとにかく序章をむさぼるべし。 公営ギャンブルの中に、友情があり、打算があり、裏切りがあり、失敗があり、歓喜があり絶望があり… ギャンブルには世界の仕組みと未来が凝縮しているんだと。 ああ、ほとんど文字を引用しているのにうまく言い表せない。それぐらい序章の完成度...続きを読むは高い。 運とかツキとか、ギャンブル以外に出てくるような言葉。それらは屁理屈だけど、嘘ではない。合理的な、当然の解答と違う結果が出ることはままある。 それはやっぱり運とかツキとか、なのだろうか…と もちろん序章以外も良い。とても良い。 僕はギャンブルにハマって身を持ち崩すようなことはないと断言できるが、1000円ぐらい賭けに行ってみようかな〜と思った。なんてったって徒歩圏内に公営ギャンブルあるからな! Posted by ブクログ メディアはなぜ沈黙したのか 報道から読み解くジャニー喜多川事件 藤木TDC おぞましい。ジャニー喜多川事件。 なんとなく知っている気でいたが、こうやって藤木TDCさんがしっかり時系列で 追いかけた文章を読むと、、、吐き気がする。 メジャーになりたい少年たちを文字通り食い物にしている。 合宿所に押し込み、寝床に入り、、、、 無知な中学生は、「しょうがない」と我慢する。 それを...続きを読むいいことにジャニーは少年をとっかえひっかえ、、 おぞましい。 その事実をわかっていながら黙っているメディア。 もちろん当時、、、フォーリーブスや郷ひろみが登場した1970年代は そうした規範はなかったかもしれない。青少年保護の観念は薄かったかもしれない それにしても、尋常でないことには変わらない。 だが、雑誌の表紙にすれば確実に売れるアイドルを、事件を告発することで 手放したくない。金がすべて。 そんな状態が50年も続いてしまった。 被害が1000人というのもうなずける。信じられない数だが。 その間ジャニーズは前述のフォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、 光GENJI、SMAPを送り出し、どんどんメジャーになる。 スポットライトを浴びた彼らも使い捨て。 スマスマで独立騒動をお詫びした5人の姿、、当時はただ異様なだけだったが、 今となれば、この本を読めば、その意味が分かる。 ろくな給料がもらえないために闘おうとするとこうなる。みせしめ。 金と性と、二重に搾取されていた。 ようやくBBCの放送で火が付き事件となったが、最近は裏金問題で消えてしまった。 まだ犯罪の全容は見えていない。 しかし、、、日本、、、どこまで堕ちるんだ。 モラルも何もない。金だけ。欲だけ。 敗戦でそうなった、と思った時期もあるが、そうではない。 敗戦で反省した人たちが退場して余計におかしくなった。 今世の中の中心にいる人は高度成長のあとのバブル世代のはず。 まさに金だけ。モラルなし。 堕ちるところまで堕ちるしかないのか? Posted by ブクログ 東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く 藤木TDC ヤミ市(繁華街)を概観するには最適かと。内容もかなり上品にまとめていますし。 参考文献というか、地域別のヤミ市史の本を読むと、また違った面が見られるかと。 Posted by ブクログ 消えゆく横丁 ──平成酒場始末記 藤木TDC / イシワタフミアキ / 山崎三郎 いわゆる横丁と言われる街中の酒場を、80年代から呑み歩いた著者による取材。 横丁の由来は様々だ。戦前の商店街が飲み屋街になった所、青線と言われた私娼街から横丁に発展した所、屋台の禁止令から集約移転して出来上がった横丁、様々なドラマがある。 決して広いとは言えないエリアに、ぎっしりと集まったお店。...続きを読む狭小な店内、そこには人と人のふれあいであったり、びっくりするぐらい安いお店、名物女将、今にも崩れ落ちそうなバラック。酔客を引き寄せてやまない魅力がある。 しかし時代の変化とともに、横丁は消えつつある。老朽化による防火的な問題、生活の変化により若者が酒を飲まなくなってきた問題、夜サラリーマンの一杯が少なくなってきた問題。様々な複合的な問題から、横丁と言われる飲食店街は衰退しつつある。 一部の横丁はブームとして復興しつつあるようだが、横丁はブームを乗り越えて存続して欲しい。戦後の焼け野原から立ち上がってきた、日本人の琴線に触れる 飲食店街だからだ。 Posted by ブクログ 消えゆく横丁 ──平成酒場始末記 藤木TDC / イシワタフミアキ / 山崎三郎 横丁レッドデータブック。首都圏だけでも人生横丁、百軒店、彦左小路、丸三横丁、今川小路、神田小路、四十五番街、五間堀長屋、呑んべ横丁、下北沢駅前食品市場、大井新地、三原橋地下街、さくら新道、リバーサイドおでん屋台街、花月園競輪場・川崎競輪場…知っている横丁、知らなかった横丁、消えたこと知らなかった横丁...続きを読む、著者とカメラマンの肝臓で記録した横丁の墓碑銘です。しかし、そのどれも戦後に生まれたひとときの幻なのかもしれません。最近、強く思うのは日本の社会は戦中派が消えて「戦争を知らない子供たち」だけになった時にきっと大きく変わるんだろうな…ということ。たぶんどんなに幼い時でも戦争を知っている世代が日本の平和を支えてきたのだろうと感じています。たぶん本書に登場するようなお店の女将は、そんな世代なのではないか?「もはや戦後ではない」という経済白書は1956年のもの。しかし、戦後の残滓は戦中派の心の中だけでなく、闇市の派生である横丁飲み屋街に刻み込まれ続けたのだと思います。令和になって昭和がふたつ前の時代になり、戦争を知っている世代がどんどん召され、そして横丁の飲み屋も誰も受け継ぐことがなされずどんどん消えていく。東京が、日本中が焼夷弾を受け焼け野原になった証拠がすっかり消えてしまっている、そんなことはなかったような戦後復興の風化が、もしかしてTOKYO2020なのかも知れない、となんか焦った気持ちになりました。 Posted by ブクログ 藤木TDCのレビューをもっと見る